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僕は本当に友達がいないから

作者: 朝焼 悠

僕は本当に友達がいないから

あの日の思い出とか あの日の約束ってやつとかも

持ち合わせていない訳で

それが今更になってさ

いざって時の支えになるもんだと知って

後悔してたりもするんだけど


独りになったのには 例え誰になんと言われようが

それなりの理由があるから

そしてその理由は今だって僕を苦しめ続けている

だけど

だからと言って過去に戻れる訳ではないし

だからこそ掲げられたものだってある


多分 多分だけどさ

僕みたいな人間はきっと 僕一人じゃなくて

軽々しくその人たちを仲間や友達と呼べはしないけど

それなりの理由を持つもの同士なら

分かり合えはしなくても

抱えた痛みや苦しみを 共有くらいならできるかもって


仲間なんて下らない そんなもの要らねえよ

本気でそう思っていたなら 考えにも口にも出さないはずで

わざわざ言葉にするのは

自分に言い聞かせていないと 納得させていないと

寂しさに押し潰されそうになるから


だから僕は掲げたんだよ

素直に 前向きになれない そんな誰かのため

わずかな時間でもその傷を癒せる

少しでも羽を休ませられる

そんな場所を求めて


そもそも必要とされない場所かもしれないし

ほとんどの人の胸には響かないだろうし 心には届かないだろうから

来たい人だけ来ればいい

馬鹿らしくなったら出ていけばいい


こんなのただの勘違い野郎の

思い上がりもいい所かもしれないけど

もし本当にそんな場所にできたなら

いつか あの日の思いでとか約束ってやつにもなるのかもなって

今更ながらに思いながら

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