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三国志系小説や戦国時代系小説、王国・公国・帝国を出す小説の違和感。

作者: mein_kaiser

mein_kaiserのエッセイ集その②です。mein_kaiserこと、カイちゃんが常々思っていることを書いています。

こんにちは、こんばんは、おはようございます。カイちゃんです。

三国志系小説で小生が違和感を覚えていることを書いていきます。


よく、部下や同輩から「曹操様」とか「孫権様」とか「劉備様」とか呼ばれていますが、この時代の大陸は儒教国家なので、【諱】を口にして許されるのは、本人を除けば原則、目上の人だけ₌具体的には主君や上司、親族(両親や兄姉)だけです。

そこで登場するのが字です。【曹孟徳様】とか【孫仲謀様】とか【劉玄徳様】となります。


そもそも、友人同士で「おい、曹操元気か!」って可笑しいと気づきませんかね?


日本人で考えると、親しい友人だとして【おい、山田一郎元気か!】【おい、山田一郎いいかげんにしろよ】と云うようなニュアンスになります。フルネームで呼ばれるとかどんな友人関係ですか・・・


例えば袁紹と曹操の会話だと【孟徳、息災であるか?】【なんの、本初こそ、息災か?】となります。


皇帝の事を【劉協】とか【協様】とか、何様だww皇帝の事は【当今】【今上陛下】【陛下】【主上】【帝】【天子様】と呼称するのが一般的です。


上奏文を読み上げるときは、例えば曹操だとすると「臣、操(シン、ソウ)謹而ツツシンデ・・・」から始まります。

日本でもそうですが、皇帝₌天皇を最上位に置くので例え魏王曹操だとしても【諱】を呼ばれても問題ないのです。逆に上奏する場合は、【諱】を入れます。【字】を入れるとか不敬以外の何物でもないです。


あと、昔活動報告にも書かせていただいたのですが、各作品で「皇帝や王・貴族」を扱っている作品について物申します。

【王】に対する【敬称】は【陛下】です。これは昨今のマスコミや物書きにも言える事なのですが、TVなどで【秋篠宮さま】等と平気でのたまわっています。が、本来は【秋篠宮殿下】が正解です。【皇后美智子様】もおかしく、これも本来は【皇后陛下】です。


辞書を見れば一目瞭然ですが昨今のマスコミは敢て「さま」を使う事で皇族を貶めているのです。


本来【陛下】とは【宮殿の階段の下より敬い申し上げる】と云う臣下からの敬称で【宮殿の主】即ち【皇帝】の敬称となりました。


一方【殿下】とは【殿舎の下より敬い申し上げる】と云う臣下からの敬称で【殿舎の主】即ち【皇太子・皇后・諸侯王】の敬称となりました。


これは古代中華王朝時代からの名残で、明治の【皇室典範】で【天皇・皇后・諸外国皇帝及び国王・諸外国皇后及び王妃】には【陛下】を

【諸外国大公・皇太子・諸外国皇太子及び王太子以下皇族・王族・諸外国皇族及び王族】には【殿下】を敬称とする法律が制定されたのです

お願いです。せめて【敬称】ぐらいはしっかり調べてください。。。。。


それを考えると、【海外の皇太子】にも疑問が浮かびます。

イギリスを筆頭とする【王国】なら【国王】の法定相続人は【王太子】であるはずですよね?


ルクセンブルクやモナコを筆頭とする【大公国】や【侯国】なら【大公】又は【侯爵】の法定相続人は【公子】又は【候子】であるはずですよね?


アラブ首長国連邦などに代表される【首長】の法定相続人は【太子】であるはずですよね?


誤訳・誤使用は厳禁です(笑)


ちなみに、K国ドラマで【王様】を多用していますが、これは失笑レベルなのであえて書きませんw

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