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序 その四

四回で完結の短編です。

この続きは第弐クールから本編を書きたいと思っています。


口早にアンダーが言った。


「偽ウイルスとは訳が違うぜ。人類絶滅の危機だ。第一次世界仮想通貨ショックやら第二次世界大恐慌どころの騒ぎじゃないぜ」


「偽ウイルス騒ぎも凄かったよ。オレンジ農場の手作業は無くならなかったけど、惑星アステロイドからのオレンジの発注が何ヶ月もなかったじゃないか。


惑星アステロイド帝国政府が十八歳以上の人民に毎月一人二十万ぼったくりクレジット円配ってくれたおかけで何とか六ヶ月間持ちこたえることが出来たじゃないか。」

反論するオリバーウエスト。


「確かに今年の似非ウイルス事件には参ったな。


二十万ボタクレジット配ってくれる政府のおかげで自殺者も最小限で済んだからな。


しかも、ウイルスショックのおかげで火星への移住者も増えたしな――」

とアンダー。



オリバーウエストも当時を思い出すように話した。


「政府が子や孫の代に迷惑をかけないために行うという目くらまし騙し詐欺名目で行う『株の買い支え』という本当は未来の人間に迷惑をかけまくる馬鹿な政策を辞めて、一般ピープルに配った不換紙幣だろ?


現金を配ると預金する余裕をかます奴らがいるから、腐る通貨というか、減価する貨幣理論に従った不換紙幣にしたんだったよな。


二十万ぼったくりクレジット円だっけ?

まだ残っているよ。

三ヶ月経過すると半分の十万ボタクレジット円になるやつだろう。

このまま六ヶ月使わないとゼロボタクレ円になるから早く使わないとな」


「アステロイド帝国大学を卒業したFM省(ファイナンシャルマネージメント省)の官僚は、


どこかの三等惑星の官僚と違って、頭脳明晰だからな。


時間がないから今までのアステロイド帝国銀行発行紙幣の裏面を印刷しない代わりに使用期限を印刷した紙幣にしたよな。


しかし、不換紙幣とは古い名前で出してきたよ。

昔の不換紙幣の意味は『金』と交換できない通貨という意味だったけど、


今回の不換紙幣は、通常に流通しているアステロイド帝国銀行が発行している紙幣と交換できないっていう意味だからな」

とアンダーも思い出しながら説明した。


「そうそう、銀行に持って行っても換金できないし、ATMも通らなかったよ」とウエスト。


アンダーは今年初頭の騒ぎを明瞭に思い出した。


アンダーは、コントロール家の家訓に従って、常にトイレットペーパーや水の備蓄をしていたが、備蓄していなかった家では、トイレットペーパーや飲料水無しでどうやって


あの悪夢のような状況を乗り切ったのだろうか。


あの事件も今回の惑星アステロイド消滅と関係あるのだろうか。


そういえば、全宇宙的な画期的大発明、


放射能除去装置『サンダーフラッシュナー』を発明した


人類最高の頭脳を持つと言われるクワンルーン博士は金星に常温核融合発電所を製造しに行く前に、助手のアムロック博士が新しい理論を構築したとか、発表していたな。


『宇宙破滅の理論であり、実現させてはならない』と記者会見していた。

何という発明だっただろうか。反物質がどうのこうの、言っていたような。


「反物質が関係あるのかな」アンダーがキーワードをオリバーウエストに言った。


「反物質ではなく反物質エネルギーだ」オリバーウエストが補足した。



「火星の悪夢のような怒りのアンダーコントロールサガ」ここまで。

製作著作:西高英哉


『火星の悪夢のような怒りのアンダー・コントロールサガ』本編の前に『二千二十ニ年女王』というアンチクトンの海底に沈んだハイテクノロジー帝国国家、超古代文明の話を書こうかな、と思っています。

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