負けイン
ラブコメ漫画なんかのハッピーエンドの裏側。
負けヒロインを詩にしました。
私の方があの子なんかよりもずっと昔から君を知っていて
私の方があの子なんかよりもずっと君を見てきている
近すぎる距離は、関係性を見直してはくれない。
私の方があの子なんかよりもずっと君と話をして来て
私の方があの子なんかよりもずっと一緒にいたのに
気づいたときには、君はもう隣にいなくって
気づいたときには、君は他の誰かの隣に立っていて
一番近くにいたはずなのに、一番仲良しだと思っていたのに
一番好きだったのに。
それでも、君に声をかけるのは、本当にいなくなってしまわないようにと願うから。
いつもみたいにくだらない話をして、聞きたくない君の好きな人とのノロケ話に頷いているのは、変わらない笑顔をみたいから。
笑顔をみているはずなのに苦しいのは、私はあの子に勝てないのが分かっているから、それでもあの子に代わって欲しいと思ってしまうから。
悔しいとか寂しいとか、虚しいとか、そう言った事が言いたいんじゃなくて、はじめから、その気持ちに気づいた時から
「好き」だと言えばよかったのかな?
これからもずっと、この気持ちと向き合わなきゃならないのかな?
分かってるよ、これが私の立ち位置だ。わかっているのに
涙が止まらないのは
ずっと、君が好きだから。
きっと、君を諦めなきゃならないから。
だから、もう優しくしないでください。
だから、もう気安く話しかけないでください。
だから、どうか幸せになってください。
どうか、一生幸せでいてください。
私にはもう、その先はないから。
どうか、貴方の彼女と幸せになってください。
(´;ω;`)