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その日まで  作者: 美玲
16/43

第16話

「立ってないでこっち座りなよー!」



「そうだな。はい藤木さんはここ。」



そう言って、川口先生は私の手を引いた。



「は、はい。」



手を引かれると思っていなかったので、一気に手の方に集中してしまった。―――先生の手…。大きい手だ。普通の大きさの私の手がすごく小さく感じる…。大きいんだけど、指は長くて綺麗でつい見入ってしまった。



「ん?あ、ごめん手つかんだままだったね。」



―――え…。もう…?



そう思ってしまうと、手が離れそうになった瞬間、先生の手をぎゅっとしてしまった。



「゛?!」「?!」



「なになに?二人で仲良く手つないで~。いいねぇ。美穂先生も俺と手つなごうよー。」



「………。いやです。ったく。」



高橋先生に声をかけられて、はっとした。―――私何やってるの?!なんで先生の手つかんでるの?!



「すっすみません!!」



「いやいやっ!…全然気にしてないから。」



「………。」



どうしよう…。すごく気まずい。なんか変な空気になっちゃったし、笠井先生はこっちじっと見てるし…。



「えっと。あの…。」



「………。」



微妙な空気の流れる3人をよそに美穂先生と高橋先生がまだ文句を言いあっていた。



「もう。高橋先生はほんと合わないわ…。あっそうそう、山口先生と杉内先生は今日、部活とか授業関連でこっち来れないんだって。」



「…あぁ。そういえば、2人がいなかったな。」



「そうなのか…。まぁ、2人はまた今度紹介するね藤木さん?」



「は、い。」



そっか。どうやら今日は先生4人だけらしい。…でも一気に紹介されるよりはいいかもしれない。もしこれで2人が個性が強い人たちだったら、精神的に疲れる気がするから…。





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