表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その日まで  作者: 美玲
12/43

第12話

「川口先生また女の子に囲まれているよ。モテるんだねぇ、なんというか上にも下にもきゃーきゃー言われてそうだもんなぁ…。軽くアイドルだね~。沙良もそう思わない?」





今日のお昼はサンドウィッチで卵サンドはやっぱり美味しいなぁ。なんて思っていると、先生が教室に入ってくるのが見えた。また女の子が群がっている…。学校って若い先生がほとんどいないから、やっぱり目立つんだよね。それに先生は顔が整っているから余計に人気がある訳だ…。―――私は素直じゃないから、なかなか思った通りに行動が出来ない。人と同じものは嫌というか、同じようにはなりたくないから、みんなが好きって言っているものに自分が多少興味があっても興味がない振りをしてしまうんだ。それは先生に対してもそう…。みんなが騒いでいるときは、そこに群がりたくない。





「ん…?うん、そうだね。私たちの周りにはあそこまで人気ある人いないしね。高校のときもモテただろうから、争奪戦だったかもね?」



「…そういえばさ、先生って他の子に対する態度と沙良への態度違うよね。なんか沙良には壁がないというか…着飾ってないなぁって思った。」



「私が生徒の中で初めてたくさん話したからじゃない?それに私は、先生にがつがつしているわけじゃないから、普通に接しても本気になることはないって先生も安心してるんだと思う。」



「あぁ確かに他の子たちは…頑張っているよね。自分を見てもらおうって必死なのがわかるわ…。」





そう他の子たちは先生に自分だけを見てもらおうと一生懸命に話しかけている。出来る限りのおしゃれをして、化粧して…。紫苑はそんな姿に辟易しているみたいだけど、私はうらやましくも思う。思っている通りに動けて、振り向いてもらいたくて頑張っているのは好ましくも思うし、なにより私と違って可愛い…。少しくらい私も素直になれたらいいのに…。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ