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シャイターン・ルキフェール兄弟についての考察 8

「ふふ・・・ほんと、可愛いね。なんだか姫が可愛すぎて、久しぶりに・・・したくなっちゃったかも。」


 笑顔で見つめ合っていたサタンと私だけれど、この発言にはさすがに私の顔もひきつってしまった。

 だって・・・。


「し・・・しし、っしたい!?」


 したい、って言った?

 ねぇ、今そう言った??

 な、なんか雲行きがあやしくない!?


「うん・・・ね、しよっか。」


「な、な、ななな何を!!!」


 目を見開いてあわてる私に、彼はとても楽しそうに言った。


「んー、いいこと?」


 疑問系で聞かれても、楽しそうに言われても、人は「言って良い事」と「言うと激しく相手を動揺させること事」ってものがありますからねーーーっっ!!


(エリカよ。いいこととはなんじゃ?こやつは何を言っておるのじゃ?)


(わ、わかんないよ!てか、わかりたくないし、やめて欲しいよ!!)


(やめて欲しい、と言うくらいなのだから、エリカにはこやつの意図がわかっておるのじゃな?)


(う~~お局様なかなか鋭いね、いやいや、わかってる?わかっていないフリがしたいというか、いやいや・・・違うでしょ、違うでしょそれは!って言うか、認めたくない・・・だから、えーと、あう~。)


(・・・??)


 私とお局様の脳内での会話の間に、サタンはゆっくりと体勢を変えていた。

 馬乗りになっていた身体をさらに接近させて、私の顔の横に右肘をついて覆い被さるような格好に。

 そうすると自然と顔が近づいて、超絶美形のご尊顔をドアップで見る羽目になるわけで。


「ちょ、ちょっと、サタン!」


「うん?なーに?」


 異性との密着体勢と、間近に迫ったきらめく瞳に心臓が高鳴った。

 いや、高鳴った、なんてものじゃない。

 何度も言うように、「鉄の女」の異名を取るアタクシ安藤絵里香はとーーっても恋愛経験値が低いのだ。異性との接近なんて数えられるくらい・・・うん?むしろ、私の人生にそんなのあったか?ってくらいなのよ!これが未知との遭遇ってやつか!?

 心臓ドキドキなんてとっくに通り越して、心臓バクバクなのよー!


「顔、真っ赤だよ?ふふ・・・可愛いね。」


 暗闇の中で顔色なんてわかるのか?なんて私の疑問はさておき、聞き捨てならない言葉に私は思わず聞き返す。


「か、かわ・・・いい?」


「うん。可愛い。さっきから何度も言ってるけどね?」


 可愛い、だなんて小学生の時に親に言われたのが最後だ・・・。

 あう、自分でいってて痛い。


「可愛すぎて食べちゃいたいくらい。・・・あ、そうか。別に間違ってないのかな。食べる、って表現も。ふふ。」


 そう言って、サタンは私の頬から首筋へ指を滑らせた。

 それに反応して身体を震わせる私を見て、彼は楽しそうに微笑む。


(む?こやつ、よもや妾を食す気か!?)


 お局様のつっこみに、私は血の気が引いた。


(うあ・・・た、たぶんこの場合の食べるはそういう食べるじゃなくて、違う意味の「食べる」で・・・そ、そのつまり。)


(違う意味の「食べる」とはなんじゃ?)


 私とお局様の会話などつゆ知らず、サタンは私の火照った両頬を包むように手を当てた。顔すら動かせなくなる私。

 そうしてサタンはにっこりと王子スマイルを浮かべると、息がふれあうほどに顔を近づけてささやいた。


「いただきます。」


「っっ!!」


 サタンが何をしようとしているのか、は明白だった。

 あまりに明白すぎて、とぼけようとしたって、どうにもならないことくらい私だってわかっていた。まぁ28歳ですからね!アタクシ。経験はなくたって知識はあるわけで。

 でもでも、わかっているけど、だからって「はい、そうですか」って受け入れられるわけないじゃないのよーーーっっ!!


ゆっくりとサタンの顔が近づいてくるのを硬直したまま見ているしかない私(と、お局様)。


 (わ、私のファーストキスがぁーーっっ!!!)



 私の心の叫びと共鳴するかのように、突如室内に甲高い物音が響いた。

 窓の方からガラスの割れる音と、何かが壁にぶつかったようなわずかな揺れ。


 そちらに目をやったのと、黒い影がサタンを殴り飛ばしたのとどちらが早かったか。

 気付けば私は、窓を蹴破って侵入してきた黒い影の手に抱きあげられていた。


「っっ!!?」


 抱き上げられた高さに足がすくむ。


(誰っ??)


 黒い影に抱かれたまま相手を確認すれば、胸のはだけた衣装から見える胸や体つきからどうやら性別は男のようだ。身長は天井にも届くかというほど。おそらく3メートルくらいだろうか。

 青みを帯びた黒い肌に、両耳の上から生えた曲がった大きな角。黒髪は長く背中までうねり、そこから蝙蝠のような翼が生えている。恐ろしく整った顔の中で爛々と光るのは金色の瞳で、夜行性動物のように瞳孔が縦に伸びている。


(あ、ああ、悪魔だっ!)


 その姿は、まさに映画か何かで見たような悪魔そのものだった。

 それだけでも充分不安をかき立てるのに、どこかで見たことがあると思ったら、そういえば、昼間私を窓から引きずり出して、生命の危機に陥らせたのも、この悪魔だった。

 たぶんあれは誘拐未遂。その彼が再び訪れた。当然、楽観的な未来など予想できるはずもなく、私は思わず恐怖に身体をこわばらせたのだが・・・。


 悪魔は私の顔を覗き込んで、次の瞬間くしゃりと顔をゆがめた。

 短く息を漏らして安心したように微笑んだ後、まるで、何かをこらえるような・・・そう、涙がこぼれる一歩手間の表情になって。


(え・・・?)


 何かを言いたそうに唇を震わせ、けれど結局それは声にならず、悪魔の言葉は私に伝わらなかった。


 それでも・・・震える腕で、私の首筋に顔を埋めるように強く抱きしめられ、しかも泣きそうな表情で見上げられたら・・・。


(心配・・・してくれたのかな・・・?)


 そう推し量るのは容易なことだった。


 綺麗な金色の大きな瞳に、漆黒の長いまつげが影を落としている。艶っぽいとでも言えばいいのか、今にも泣きだしそうに下がった目尻が何とも言えない色気を醸し出している。


 瞬きをすれば、今にも涙がこぼれてしまいそうな・・・。潤んだ瞳で上目遣いに見つめられてしまうと、私は怖がっていたことも、彼が誰なのか、という疑問も忘れて手を伸ばした。


 彼の目尻ににじんだ涙を親指でぬぐって、


「ごめんね。」


 と謝る。


 すると悪魔は泣き笑いのような表情になり、再び私の頭を引き寄せてギュウと抱きついてきた。

 なんだかそうしないといけない気持ちになって、私は彼の頭をそっと撫でてみる。

 彼は一瞬驚いたように肩をびくつかせたが、すぐに頭を私にすりつけるようにしてきた。


 もっと、という意味だろうか?


(でかくて黒いし見た目はあれだけど・・・なんか可愛いかも。)


 期待?に応えて頭を撫でてやると、彼は嬉しそうに微笑んで目を閉じた。

 その拍子にこぼれてしまった涙を、指でぬぐってあげる。


 身体が大きくて悪魔そのものの外見だけれど、その仕草はかまって欲しいと足下にすり寄る猫のよう。遠く離れてしまった我が家の猫ちゃんたちを思い出させた。懐かしい感覚のまま、初対面だというのも忘れてその頭を抱え込んでなで回してしまう。


 彼はされるがままで私を拒んだりせず、むしろ甘えるように額を私の頬にすりつけてきた。


(か、可愛い!!)


 私の中の「動物可愛がりたい欲求」が爆発的に増幅していくのがわかる。

 この世界に喚ばれて、愛猫5匹から引き離された間にすっかり欲求不満になっていたらしい。


 いやーん、どうしよう!

 可愛い可愛い可愛い!!

 この子飼いたいーーーっっ!!


 欲望の赴くままに、つい彼の髪をかき回してしまったのだが、彼は文句も言わずおとなしくしている。

 無抵抗の彼の様子を勝手に了承だと決めつけて、私はさらにその頭を撫でた。頭だけじゃなく耳や頬。おまけに角までも!

 え?だって角だよ!?動物の角なんか撫でたことないし、撫でても良さそうな角がそばにあったら撫でるでしょ??


 彼はくすぐったそうに首をすくめたり、困ったように眉を寄せたり。時折私を抱き上げている腕は力強から力が抜けて、そのたびに唇を引き結んで落とすまいと抱え直す。そんな慌てた仕草も微笑ましくて愛おしくなる。


(くぅ~!この悪魔ちゃんてば、か・わ・い・いーーーーっ!!)


 そうしてるうちに私の可愛がりたいボルテージが最高潮に達し、彼のこめかみや目元、ツンと尖った耳にまでキスを浴びせてしまった。


 さすがにコレには驚いたのか、彼は長いまつげをバサバサいわせながら(いや、実際は音なんかしないんだけど、それくらい長くて多いのよ!)何度も瞬きをした。そして少し目を伏せて、照れたように視線をさまよわせる。

 興奮のあまりネジの外れた私にはその様子も可愛く見えて、笑いながら頬ずりをしてしまった。こうなってくると、猫の目のような縦の瞳孔も、真っ黒な肌も、恐ろしげな角さえ愛らしく思えてしまうから不思議だ。


(こいつ、どうしてくれよう!可愛すぎますから!!)


 その時、天恵のように私の脳裏にとてもすばらしい案が思い浮かんだ。


 よし、この子を連れて帰ろう!

 これだけ懐いてくれてるんだから、嫌がりはしないだろう。

 でも、もしかしたら飼い主が・・・?いやいや、きっと迷い猫・・・じゃなく迷い悪魔に違いないっ!!うんうん。そうだ、きっとそうだ!そうなんだっ!!

 ちょっと?身体は大きいけれど、王宮は広いから部屋くらい用意できるだろう。なんだったら一緒の部屋でもいい。大丈夫。魔王の部屋はテニスができそうなくらい広いんだからね!


 結論を出すと、私は少し顔を離して彼の顔を覗き込んだ。グシャグシャにしてしまった髪を手ですいて顔からよけてやり、目を合わせる。


「君、うちに来る?」


 そう聞くと、彼は不思議そうに首をかしげた。


(うぐっ・・・可愛い。)


 愛らしい仕草に危うく失神しそうになりながらも、それに耐えてもう一度口を開く。


「私と一緒においでよ。嫌かなぁ?」


「・・・。」


 私の言葉が通じていないのか、それとも言葉はわかるけれど返答に困っているのか、彼は固まったような表情のままで答えてくれない。


「あのね、毎日ちゃんとご飯もあげるよ?散歩も行くし、たくさん遊んであげる。」


 彼は瞳を瞬かせる。


「私と同じベッドで眠るのが嫌なら別のベッドも用意するし、ちょっと寂しいけど別の部屋の方が良かったら用意するよ?」


 彼は驚いたように小さく口を開く。


「私ね、君のこと気に入っちゃったの。だからもっと一緒にいたいんだよ。君と一緒に暮らしたいの。大事にするって約束するから、私と来てくれないかなぁ?」


 大きな目をさらに見開けば、彼の縦長の瞳孔は横にふくらんだ。


「私は途中で飽きて捨てたりなんてしないよ?私か君か、どっちかが死んじゃうまでずっと一緒にいよう!あ、もちろん君が嫌じゃなければ、だけどね。私はこれでも誠実な主だから、君のこと毎日好きでいる自信あるよ?んーと、あとは・・・。」


 必死に口説いているつもりだけどそこまで言っても頷いてくれないから、私は少し悲しくなってしまう。


「それとも・・・私のこと、嫌い?」


 そう聞くと、彼は慌てたように首を横に振って否定した。

 とりあえず、嫌われていなかったことに安心する。

 先ほどまでの自分の行動は、ちょ〜っと冷静じゃなかったしね。え?ちょっとじゃないって?あーーまぁ、そうね。


(なで回されるのが好きじゃない猫ちゃんもいるしなぁ。)


 彼はパクパクと口を開いて一生懸命何かを伝えようとしているようだけれど、やはり声にはならない。どうやら言葉を話すことができないらしい。

 必死な様子も微笑ましくて、私はそっとその唇に指をあてた。


「いいよ。本当はこのまま連れて帰りたいけど、今日は我慢する。・・・また会える?」


 すると、今度はしっかりと頷いてくれた。

 嬉しくてその頭に抱きつけば、彼も力強く抱きかえしてくれる。


(ふふふ!コレが両思いってやつなのよ?サタン。)





 しかし、幸せな時間っていうものは長くは続かないらしい。


 物音がしてそちらに目をやれば、悪魔にはじき飛ばされてしばらく気を失っていたサタンが床から立ち上がるところだった。


(あ、そういえば・・・いたよね、サタンが。忘れてました、てへっ。)


(そなた、意外に冷たいのう。)


 目の前のカワイコちゃん(死語、デス!)に気を取られて、すっかり存在を忘れていた。

 どうしたらいいだろうと悪魔の顔を見れば、彼は「わかった」とでもいうように頷いて私をそっとベッドに降ろしてくれた。

 彼がサタンに向き直るのと、サタンが叫んだのは同時だった。


「きっ・・・さーーーまぁーーーー!!!」


 先ほどまでの上品さをかなぐり捨てた怒号と共に、サタンの姿を覆うように黒いモヤのような煙のようなものが揺らめいた。

 その影は大きく肥大し、かき消えたサタンの影からあらわれたのは巨大なグリフォンだった。


 上半身はワシで翼を持ち、下半身はライオン。額の上中央に一角獣のような角がある。身体は金色で、白目のない2つの青眼・2つの緑目の合わせて4つの目が殺意もあらわに悪魔を睨み付けている。


「わわっ!」



(あ、あれはサタン!?)


(そうじゃ。あの姿があやつの本性じゃ。)


 目の前で変化するのを目の当たりにしていなければ、とうてい信じられない変わりようだった。

 悪魔の外見といい、サタンの本性といい、さすが魔界といったところか。

 私は召喚されて魔界に来てから、目の前で魔界人たちに変化されることはなかった。王宮の侍女達は一見人間と変わらないように見えたし、人外の力だなんてものにもお目にかかったことがなかったから、正直魔界人がどう人間と違うのかわかっていなかった。


 しかし・・・。



 うなり声と共にサタンが悪魔に襲いかかった。背中の羽を大きく羽ばたかせ、猛禽類の鋭い爪が生えた前足で悪魔につかみかかる。

 悪魔はその爪をかわしつつ、床を蹴って距離を取った。

 その拍子に部屋にあったテーブルやイスがはじき飛ばされて、大きな音を立て転がる。

 いきなりのバトル勃発に身がすくむ。だって日本で平和に平凡に事件や事故にもかかわらず暮らしてきた一般庶民ですからね!見慣れてないんですよ、バトルなんか。

 そんな私に冷静なお局様の声がかかる。


(エリカよ、巻き込まれぬ様、避難しようぞ。)


(う、うん。)


 魔界人とはいえ、幼体のお局様は人間の子供と変わらない。

 そのことを思い出し、巻き込まれて怪我でもしたら大変だと私は慌ててベッドの後ろに回って隠れた。


 その間にも2人の争いは加熱していく。

 サタンの口からは炎が吐き出され、悪魔の両腕にはいつの間にか2振りの禍々しい血色の曲刀が握られていた。

 彼らがぶつかり合うたびに床が焦げ、高価そうな調度品が破壊され、窓ガラスが割れる。

 ベッドの後ろがどのくらい安全か、という問題はさておき、とりあえず必要なのは現状確認とお局様との意思疎通だ。


(えええ〜〜と、お局様どうしよう?)


(ふむ、サタンは気が短くてな。ああなると誰の声も届かぬゆえ止められぬ。)


(だ、だけど、あの悪魔ちゃんは大丈夫なの?)


(あやつらの力は拮抗しておる。どちらも一方的に負けはせぬだろう。まぁ、共倒れはあるかも知れぬがな。)


 いやいや、それは困る!

 一緒に暮らせるようもう一度悪魔ちゃんを口説き落とさなくちゃいけないし、サタンは魔界の重鎮の一人だ。

 どちらも失うわけにはいかない。


(むぅ〜〜これって、ケンカをやめて〜二人を止めて〜って場面かしら!?)


(なんじゃ?その唄は。)


(えっと、もてあそんでゴメンネっていう昔の唄。)


(なんとエリカはあの二人をもてあそんでおったのか!)


(いや、違うけど!!そ、それよりなんとかして二人を止めないと!)


 ベッドの後ろに隠れたとはいえ、部屋を破壊し尽くさんばかりの彼らの争いは人間のケンカレベルとはわけが違う。身を守るすべを持たないお局様に、いつ危険が及ぶとも限らない。

 しかし、部屋から逃げようにもドアは彼らの向こう側にある。


(そういえば、この屋敷の人たち誰も来ないけど、この騒ぎの中まさか寝てるわけ?ルキフェールは何してるの?)


(ううむ。寝ておるわけではないじゃろうが・・・助けは期待できぬな。たとえ使用人が来たところであやつらを止められるほどの力は無いじゃろう。怪我人が無駄に増えるだけじゃ。それにサタンがおる以上ルキフェールは出てこれまい。)


(どういうこと?)





(サタンとルキフェールは双子で同体。一つの身体を共有しておるゆえ、同時には表に出てこられぬのじゃ。)

(ふぇ・・・ええええええ!!????)

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