第26話 強敵を前に強さを知るなんて遅い
─現時刻、十四時五十分。拠点。
「師匠!依頼持ってきたぜぇ。」
─お婆さんから受け取った手紙を出す。
「手紙?この封蝋の紋章は神子さんとこか。」
「神子さんですか?崇城も会ったんだな。」
「貫禄が凄かったな。」
崇城は少し減った布を手に取り腕に巻く。
「やっぱり巻いただけでも徐々に減るな・・・。」
「燃費は悪いからな、その感じだと使ったんだな。」
「変な奴らに襲われたよ。」
(結構弱かったな。)
─デバーノが崇城を呼ぶ。
「この依頼、一人でできるかい?」
─崇城は躊躇い無く言う。
「できます!今回は自信があるんで!」
「自信か・・・どんなのだい?」
崇城はおもむろに構えをとる。
「フゥー・・・強増力。」
崇城の肉体全域に力が流れる。
「能力範囲を広げたのか、一部ではなく全部。」
「今までは力を攻撃する場所だけに限定してましたけど、これを土台にする事で更なるパワーアップって感じっす。」
デバーノは神妙な面持ちで崇城を見つめる。
「率直!言うだけなら簡単だが、言わせてもらう。」
「それだけじゃこの依頼は達成できない・・・ッ。」
ドン!
聞こえなくとも空気が音を立てる。
「良いアイデアだけど、それはファーストステージですならい。チュートリアル程度って感じ。」
「マディデェカ・・・・・・。」
「基礎は勿論大切だ。だが、崇城君の成長速度的に既に応用篇へと突入している。」
─デバーノは階段を上る。
「明日。それまでに君を鍛える。今のままでは神子さんは守れない。神子さんのサポートがあってもキツイだろうね。」
「強敵を前に強さを知るなんて遅いッ。ついて来なさい!みっちり鍛えるぞ!」
ネクストステージへの切符。
To Be Continued




