第25話 護衛、守るってこと。
─お婆さんの家の前
「ここですか?」
「蘇我」と書いてある表札がある家。
「ここじゃよ、ここまでありがとさん。」
「いえ。蘇我って苗字なんですね。」
「ワシの名前は『蘇我 神子』。皆からは占い姐さんって言われてるよ。」
家の前に立つ崇城を見て手招きをする。
「入りなさい、少し話でもしようじゃないか。」
「おじゃまします!」
ガチャ
家の中は様々なアンティーク品が置かれており、小さな博物館のようであった。
(凄いな、ここまで色々集めるなんて・・・。)
「ここにある物は全て『遺物』というものだ、能力者が古く使ったものは特別な特性を持つものだからねぇ。」
「ほい、お茶。」
「ありがとうございます。それで話ってのは?」
「簡単な話じゃ、お主は困っている人を助けているのじゃろ?」
「はい、師匠にそう言われているので。」
「デバーノじゃな、お主のような子供を鍛えのなんてあやつしか居ない。」
「まぁ良い、要件。すなわち、依頼じゃ。」
「依頼・・・。」
「最近ワシの事を狙っている連中が居てね、そいつらからワシを守って欲しいのじゃ。」
「護衛なら任せてください!」
お婆さんは懐から手紙のようなものを出し、手渡してくる。
「これをあんたの師匠に渡しておくれ。依頼内容と報酬について書いてある。」
「これですか。」
「頼んだよ。」
「最後に聞いてもいいですか?」
お婆さんは崇城の質問に耳を傾ける。
「なんしゃ?」
「闇市ってなんなんですか?」
お婆さんは深く溜め息をつく。
「あやつから聞いてないのか?あやつは昔から聞かないと答えない奴とはいえ・・・そこまでとは。」
「それで闇市ってなんなんですか!」
「簡単説明しようか。」
「闇市ってのはねぇ。人身売買に薬の横流し、強奪品の売買等、この世界でも忌避されるような事を平然と行う奴らの事じゃ。」
闇市、表世界での明治頃に現れた闇の市場。裏世界各地に存在しており、治安活動をする組織も中々手を出せないほど強力な力を持つ組織。
「そんなヤツらが・・・。」
「ほか組織と違い歪でアンバランスで保っている組織じゃから、対処が難しい。」
「闇市の頭は相当な強者と聞く。”死の病”なんて呼ばれているらしい。」
崇城にとって未知の領域が垣間見える。
「お主ならいつか会うかもねぇ。」
「ありがとうごさいます。」
「気おつけてお帰りよ。」
いつか会うとは、既に繋がりがあるということ。
To Be Continued




