第24話 弔来村助け③
─弔来村。時刻十二時五十五分
「今朝の岩とかの騒ぎみたいなのは最近になってから多くなったっぽいな。」
─三十分前・・・
「兄ちゃん、お疲れさん!最近頑張ってるねぇ!」
突如崇城に話しかけてくるのは腕にハチマキを巻いた四十代程の男。
「こんにちは、なにか困ってることとかありますか?」
「なんだ?あんた”代行屋”みたいな事してるんか?」
代行屋とは、便利屋や何でも屋の事を裏の世界ではそう呼ぶ。デバーノ達一団もその括り。
「そうだなぁ・・・まぁ、最近は不審者が多いからな、そういう奴らをぶっ飛ばしてくれよ。」
「前はたまにしか現れなかったのに、何か裏で手引きしてるのかもな。」
「分かりました・・・怪しい奴がいたらとっ捕まえてやりますよ!」
「兄ちゃん強そうなオーラ出してるし、信頼してるよ!」
─現在に戻る
「手引きか・・・そういえば”闇市”について聞かなかったな。」
(まだ十三時前だし、もう少し聴き込みとかしてみるか、岩の所とか。)
─岩の伝道者が残した岩
「まだあるな、この村老人の方が多いしな。力仕事は若者の出番か。」
崇城は能力を使い岩を持ち上げようとする。だが、まるで根が張っているこのようにビクともしない。
「なんだ?あの野郎の能力か?」
「壊した方がよいな、ほれ!お主ならできるじゃろ。」
「あ!あの時のおばあちゃん。」
後ろから話しかけてくるは岩の伝道者の動きを封じた老婆。
「周りに被害がなぁ・・・。」
岩の高さは18m、横は7m程の大きさであり。岩自体の硬さは崇城の能力をもってすれば大きく砕くことは可能。
「逆に加減がなぁ・・・下か上かどっちから行くか?」
「しょうがないのぉ、結界を張ってやる。こんな岩程度の欠片、一片たりとも漏らさんよ。」
老婆が札のような物を宙にばら撒くと、札のような物は岩を取り囲むように宙に固定され薄い膜を形成する。
「凄いな結界か。なら思いっきり!強増力・掘削!!」
ドドドド
「若いのぉ、ピッチピチの頃を思い出すわい。」
崇城の連撃により、岩はあっという間に石ころの山になる。
「ふぅ、こんくらい細かく砕けば運ぶのはそう難しくないな。」
「結界解除じゃ。」
ボハァ
宙に浮く札は燃えカスとなり霧散する。
「久々にやると腰に来るわい。体力がまだあるのなら少し家までおぶってくれんか?」
「全然!まだまだ動けるんで、家でも山でも良いですよ。」
「ホホ、若いのぉ!流石に山までは行かんよ。」
─現在時刻、十三時十一分。
To Be Continued




