第22話 弔来村助け①
─弔来村現着、九時
「二回目の弔来村、もっと人を知らないとな。」
弔来村、裏世界特有の様々な人工物が自然発生する現象により、突如現れた現代文明の街の一部を利用し誕生した村。
人口は少ないが、現代の街を利用しているためインフラは充実している。電気や水の発生源は裏世界に循環している氣によるもの。
「困ってる人はそういないからな、挨拶周りとかしてみるか。」
─骨董品屋「旧蔵屋」呪い文おじさん
「なんじゃ、『録屋』のガキじゃないか。」
「お久しぶりって程でもないですね。」
「ふん!なにようじゃ、意味の無いことに付き合う程わしゃ暇じゃぁない。」
「挨拶周り的な事をしていましてね、あの件についてもまだ感謝していませんし・・・。」
「あの事件のことか、こっちとしては感謝するのはワシの方じゃよ。孫も無事だ。」
呪い文のおじさんはおもむろに紙を崇城に渡す。
「その紙はワシの呪いが付与されておる。しかも特段強い代物だ。感謝の記しじゃ受け取れ。」
「ありがとうございます。」
「ふん!一度きりじゃ、大切に使え。」
崇城は呪い文おじさんから「怨文」を受け取った。
─弔来村、公園
(あの子は居ないか、リベンジ・・・したい訳じゃないけど。少し気になるな。)
「村の住人は一応全員能力者なんだよな。大半の人は表世界の人なのかな。」
ドガジャン!
「?!」
「うぁぁぁ!」
崇城が音の方向を見ると、それそれは大きな岩石が民家に突き刺さっていた。
「大丈夫か!それになんだあれ!?」
「岩の上に人影?」
民家に突き刺さる岩の上に謎の人影が見える。
「吾輩は岩の伝道者!貴様らに教えてしんぜよう、岩のありがたみを!」
「とりあえず制圧するか。」
崇城は瓦礫を駆け上がり、伝道者に近ずく。
「君も岩共に生きるか!」
「いいや、勧誘は受け付けてない!」
伝道者は手を合わせ、言葉を連ねる。
「石神よ我が魂と心に頑強なる意志を。」
「〈意志なる石〉!ハッハッハ、神の意のままに。」
伝道者の肉体には岩が鎧のようになる。
「まるでゴーレムみたいだ。」
(硬度が未知数な以上、俺の能力が通じるかは分からない。隙間が多いが戦いながらそこをつけるか?)
「おやおやまた変な輩が現れたね、こんなふうに目立ってくれればワシの様な老いぼれでも役立つってもんだぁよ。」
そこには老婆が立っており、カードの様なものを地べたに並べている。
「マジか!危ないぞ、おばあちゃん!!」
カッ!
「舐められたもんだねぇ、こう見えて歴戦の猛者と言われているわ!」
伝道者の体が透明ななにかに縛られる。
「何と!体が動かない、そこの女史の能力ですねぇ!」
(身動きが止まった!これなら岩石の鎧の隙間をつける。)
「強増力・ストライク!」
崇城の拳は伝道者の脇腹に突き刺さるようにめり込む。
「グノォォォオ!!」
「このままどっかに飛んで行きなぁ!」
その力のまま伝道者を空高く殴り飛ばす。
「帰ってくるなよ、狂信者。」
「なかなか・・・筋がいいのう。」
To Be Continued




