第20話 振り返る心
─間谷中腹
「ここどこら辺だ?」
見知らぬ地。生い茂る木も草が道を隠し崇城は様々な要素が織り成す間谷おいて迷子となる。
(ジャンプで確認しつつ来たのにな。)
この地に生える木、「冥幸樹」は生物に対して少しばかりのリラックス効果を持つ。
「少し疲れたな、休憩できる場所・・・。」
─少し歩きなが、辺りを見回す。
「開けた場所とかないかな。」
「ん?花びら?こっちからか。」
崇城の左頬に花びらが撫でる。飛んでくる方向を見ると色とりどりな花びらが木々の間から可憐に舞い、飛んでくるのを見つける。
(ここら辺は花とかそんなに生えてない。こんなに色んな種の花びらが・・・何かいいよ感がする。)
崇城は花の導きに誘われ、木々を抜け、広い空間へとたどり着く。
「おぉ!綺麗だ、落ち着くなぁ。」
広い空間には見知った花や見た事もない花などで満たされている、中央には他の木より一回り大きい木が生えている。
「丁度いい、ここで休憩とするか。」
崇城は中央の木の根元に座り込む。
(この世界に来てから色々と大変だった、この世界は俺の知らないことで満ちてる。)
感傷に浸るには適した場所。可憐な花は、目を慰める。
(今表の世界ってどうなってんだろ。家族、友達、学校・・・。)
「帰れるのかなぁ~。」
ドン
「!?」
崇城は突然の音と振動に驚き、立ちすくむ。
「誰だ!敵、魔獣!!」
「待って待って私私!」
そう言いながら姿を表すはココ最近よく見かけた人物。
「真奈ちゃん?!君もここに?」
「えへぇ・・・。」
─その人は敵でも魔獣でもない。
「まさか崇城君とここで会うとは・・・。」
「真奈ちゃんはここで何をしてるの?」
「趣味の植物のスケッチ!間谷は色んな植物が原産してるからちょくちょく来てるの。」
そう聞くと確かに、大きなスケッチブックに、多種多様な画材道具。
「一人でここは危険じゃない?」
「私こう見えて崇城君より強いよ。大抵の魔獣や暴漢なら一発なんだから!」
「てか、崇城君は何しに間谷に来たの?」
「ええっと、師匠に自分の力で弔来村まで行けって言われたから、間谷はその通り道。」
「なるほどなるほど、凄い寄り道だね、さては迷子?」
「まぁ、そうな感じ。」
「地図とか貰ってないの?」
「説明だけ・・・。」
真奈は少々呆れた顔をしながら崇城を見る。
「俺じゃなくて師匠が悪いから!」
「デバーノさんも意地悪。いくら力を付けさせたいからって、色々情報不足過ぎ。」
「しょうがないし、私が案内してあげる。」
「着いてきて!」
崇城は真奈に言われるがままについて行く。
To Be Continued




