第17話 世の自覚
─戦闘からか4時間経過
「・・・城、崇城!」
聞きなれた声に意識が呼び起こされる。
「千瞳か、いてぇ。全身が軋む。」
「動くな、骨が折れてるかもしれん。」
「約束の時間に来なかったから、近くを探してたんだ。」
午後3時に宿へ集合。約束の時間から既に5時間程経過していた。
「マジかぁ、そんなに気絶していたとは・・・。」
崇城はボロボロの体で立ち上がる。
「肩を貸してやる、歩けるか?」
「無問題!」
「一旦、師匠の所へ戻るぞ。」
崇城はあの少年の言葉を思い出す。この世界の事をまだ知らない崇城にとって、元の常識は一味違う。
「知らないとな。」ボソ
─師匠の居る宿へ着く。
「なるほど、こっぴどくやられたねぇ。」
「相当な使い手とやり合ったようだね。」
デバーノは誰と戦ったかを知ってるかのような顔をしている。
「この世界は混沌に満ちている。崇城君、この村で経験することは、全て君の力になる。」
崇城の目を見て、言葉を紡ぐ。
「明日から、拠点から弔来村まで自力で行き、今日のように慈善活動をおこなってもらう。」
「さすがに明日は休みにしたらどうですか?この有様じゃ・・・。」
「大丈夫だ千瞳、俺は知りたい。もっともっとこの世界の事を。」
デバーノが前のように仮面を被り、二人の手を取る。
「さぁ、帰ろうか。」
「道のりは明日の朝に伝えるよ。」
再びあの感覚に襲われる。だが、今の崇城はその感覚を受け入れ順応する。
(崇城君、一、二回の戦闘でここまで成長するとはね。期待しているよ。)
デバーノの目にも火が灯る。
To Be Continued
とある能力メモ・弐
呪い文のおじさんの能力
〈呪筆〉じゅうひ
呪いの文字は見ただけで効果が及ぶ。呪いは強力で人の能力にも干渉してくる。呪いの力を色濃く刻み込む〈怨み文〉は時間をかけて書くらしく、それ相応の影響力がある。




