番外編 デバーノと女将さん
─宿お食事処
「デバーノ、最近どうなの?」
カラ
─デバーノは酒が入ったグラスを揺らす。
「最近は中々充実しているよ、崇城君もきて他の二人共仲良くやってる。」
少し洒落た雰囲気の中、最早お食事処ではなくひとつのバーのような雰囲気。
「あなたの古巣は最近やたらとコソコソしているわよ。」
「はぁ~、カタストロフィハンターはいつも変なことしかしてないだろ。」
カタストロフィハンターとは、裏世界を脅かす災害的な存在を事前に処理したり、危険な存在が現れた場合にそれに対して対処する組織のこと。
「変は変でも異常よ!〈星〉の位の人が駆り出されててもっぱら噂になってるんだから!」
「フゥーン、星か。確かにおかしいね、何かと暗躍する時は〈宝〉か〈光〉を扱うのに。」
女将さんが少し心配しながら話し出す。
「崇城、彼が例の空から降ってきたっていう、人でしょ。」
「天段教が動いたって話だったけど?」
天段教とは、裏の世界の宗教であり。空から降ってくる存在を神として祀り信仰している団体。
「パイプの森付近に来た教徒達は全員、処理したよ。」
「まさか殺したの?」
「何人かはね。」
女将さんは深々とため息をつき、デバーノを呆れた目で見つめる。
「アンタねぇ、少しは情勢ってのを考え見たら?」
「アンタだけの問題じゃないんだから。」
「大丈夫だよ、俺の仮面があれば。誰も手を出してこない・・・。」
デバーノは空のグラスを置き、外へ出る。
「もし何かあったら、皆を頼むよ!」
デバーノがそういうと、女将が何かを言う前に姿を消す。
「もう、心配だわ・・・。」
To Be Continued




