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鳥籠の天使  作者: ヤック・ヤッグ (話数溜め中)
第1章 魔王の目覚め
7/10

第7話 何物?

初めての高校からの帰り道、

僕は歩きながらあまり見慣れない通学路の景色を楽しんでいると、

背後から爆発解体工事でもしてるんじゃないか、

と言うくらいの爆音が轟いた。

あまりに急な出来事に一瞬頭フリーズしたが、

すぐに気を取り直し後ろを振り向か音のある方へと向かった。

そこにはいつぞやに兎論を追いかけていたチンピラが、

建物に盛大にぶつかって大きなクレーターを作り気絶していた、


「こりゃ()()()()()()()()コースだな、

ん?なんかこんなん前にも聞いたな。」


僕はふと激突したチンピラの反対側を見てみると、

そこには紺色のズボンに緑がかった灰色のベストを着た人影を、

夕日に照らされ影になっていながらも確認することができた。

前回の星来と同じ全身骨折内臓損傷になったこいつらと、

どちらも僕に危害を加えようとした(多分)と言う一致した動機、

そして明らかに怪しい僕と同じ学校の制服の人物、

まぁよく考えなくてもあいつの仕業だな。

あのバカある日を境にこんなことの察知能力が上がったんだよなぁ、

いや上がったと言うより敏感になったて感じだな。

本当にどうしたんだ?

天灯の奴。

僕は夕陽がひょっこり顔を出したビルの屋上を眺め少し立ち尽くす。


「…よし、

見なかったことにしよう。」


星来の時も言っだがあいつがあんなんな時は、

大抵関わらない方が身のためなので、

居心地が悪くなった僕は諸々のことを忘れ、

回れ右をして夕日に赤く照らされたチンピラたちを背に、

家へ帰ったのだった。


⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎


次の日の昼休み、


「…?、なんか校庭の人の人数多い?」

「ん?、あぁ2年が合同で運動練習するらしくって、

2年全員早めに集まってるらしいぞ」

「へぇー」


なんて世間話をして僕は兎崙と楽しく話していると「ガン!」と、

荒々しい音を立てて教室のドアが開いたかと思うと、

まだなり終えていないドアの音をかき消すかのように、

「おーい!」という聴きなれた陽気な声が教室中を駆け巡る。

いきなり鳴り響いた二つの騒音に兎論はビクリと体を軽く跳ねさせる。

ちなみにこの声の主は勿論天灯だ。

天灯はこちらの方を向きながら手招きをしている。


「どおしたんだあいつ?

すまん、ちょっと行ってくる」

「はぁーい、どぞどぞー」


僕は席から立ち上が開きっぱなしのドアの方を見ると、

淵に寄りかかり天灯がじっとこっちをみる。

他の通行の人の邪魔だろうにあいつ待つ場所は選べよな。


「よ、どしたん昼飯ならもう食っちまったぞ」

「いや今回はちょっと用事が違ってな、

兎崙さん?だったか?

ちょっと呼んでくれないか?」

「何だお前ナンパの趣味なんかあったのか?」

「ナンパじゃねーよ、

ただの聞きたいことがあるだけ」

「聞きたいこと?」

「そそそ!」

「…?、まぁわかった待ってろ」


僕は疑念を残しながらも兎崙の席へと向かう。


「なんだったの?」


予想以上に早く帰ってきたせいか兎崙は小首を傾げる。


「ご指名だとさ」

「ご指名?私なんかしたっけなぁ?」

「さぁ?まぁあいつ基本無害だし大丈夫だろ」

「えぇ〜、じゃあ行ってくるわ」


兎崙はさっと立ち上がりいつもと変わらぬ調子で、

完璧な笑顔をニコニコと浮かべ天灯の方で向かったのだった。

そうして天灯と合流し僕の席から見えない死角へと消えていった。


⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎⬛︎⬜︎


天灯に呼ばれてから天灯よ指示に従うままに跡をついていった兎崙、

天灯はよく桐幸と仲良くしてはいるが直接何か話したことがないためか、

黙って廊下を歩いていた。

2人が歩いていると2年生の教室固まっている階へとたどり着く。

しかしその階には誰もおらず完全下校後の放課後のような静けさが漂っていた。

その静けさに疑問を持ったような顔をする兎崙。


「今2年たちは合同運動練習があるからこの階空っぽなんだよ」

「あ、そっか」


そんな会話を最後に誰もおらず内緒話にはもってこいのこの階で、

再び2人の間に沈黙が訪れる。

兎崙はその沈黙の中むず痒そうに辺りを見回し、

何か話すことはないかと探していると、

天灯が立ち止まり廊下の窓越しに外の景色を見る。

兎崙も釣られて外の景色を見るとその先には校庭があり、

2年生たちがクラスごとに並んでいた。

ざっとみても100人はいて、

ここが3階なのもあってよく目を凝らしてみないと、

ひとりひとりの顔があやふやであまり区別がつきづらかった。

天灯は両手をタンクリート性の窓枠の淵につけ、

遠い目をして、

何か独り言を呟くように、

懺悔をするように、

話し出した。


「あいつらのうちのほとんどが多分、

大多数の人間の言う()()()()()を送ってるんだろうな。

それだからこそもしあの中に1人2人()()()()を送っている人間がいても、

そう簡単にはわかんない。

だから誰も気づけないし、

助けられないし、

止められない。」


天灯の言葉はただ話しかけるようなものではなく、

何か探りを入れるような疑心的なものだった。

なのに言っているはずの彼本人も悟られぬほどにその顔が、

苦虫を噛んだように歪んでいた。


「……」


いきなり言い出した天灯の突拍子のないその話の内容は、

いきなり言われても何を言ってるかわからないだろし、

だからこそ最初にくる感情は疑念や疑問と言った混乱した状態のはずだ、

だが、兎崙は少し、ほんの少し悟られないほどの間、

絵の具を入れられた水みたいな不安定な顔で、

校庭の列を見てから完璧な笑顔を浮かべ天灯の方を見る。


「全くもぉ、いきなりなに言ってるんですか…てうぁ!」


兎崙が天灯の方を見ると天灯じっと兎崙方を見つめており、不意に目が合う。

そのあともじっといきなりの凝視に何事かと慌てふためく兎崙をよそに、

天灯はじっと見つめたあと、

何か諦めたかなように軽くため息をつき、

何かから逃げるように再び校庭の方を見る。

校庭では技楽さんの長ったらしい話が始まり、

嫌気の刺したような顔のものがちらちらと見受けられる。


「やっぱ腹の探り合いみたいなの無理だわ、

だからまぁ単刀直入に聞く。」


天灯は何か諦めたように少し息を吐き間を置いたあと、

ゆっくりと兎崙の方を振り向き疑念を飛ばす。


「お前何者だ?」

「……へ!?」


天灯が宣言通りあまりにもド直球に聞いてきたせいか兎崙は、

腑抜けた声を出し少し固まる。


「お前は何者だ?

教えてくれ、

お前と桐幸のためにも、

俺の為にも。」


その言葉を聞きフリーズから戻った兎崙は少し悩み、

何かを決意したかのように胸に当てた拳を強く固める。


「分かりました、お話しします」


外では2年生たちがまだ昼休みだというのに、

大声で準備体操をしている声が響き渡る。


「まず、

初めのこの話は決して誰にもしないでください」

「桐幸にも?」

「桐幸には特に!!!!」

「お、おう、

やけに食い気味だな……分かったよ、

今から聞く話は誰にも言わない。」

「…ありがとうございます」


兎崙は一息置いてから再びその口をひらく。


「まず私はとある存在()から狙われているんですけれど、

その理由はズバリ私の能力にあります。

私の能力は「祝福」その力は他者の能力をより強めることができます」

「…能力を強める能力、

能力に干渉する能力なんでものなかなか見れない珍しいもんだな」

「はい、しかもこの能力は、

現在発見されてる他人の能力を強めるような能力なんか比べほどにならないほど、

他者の能力を強めることができます。

ただこの能力にも弱点がありますそれは[器]の値が一定以上であること」

「…器、確かその人個人のHD限界値だったか?

….にしても成程ね、そのお前を狙ってる存在達とやらの思惑もみえてきた。

…他にはこんなものか?」

「あとはまぁ、強化した能力は永続的なものだというくらいですかね?」

「永続、ねぇ…

規格外だこと」


本来他者を強化する内容の能力は、

自分のHDを他者に分け与えるという都合上、

一定時間が経つと効力を失ってしまう。

ワクチンとかもある程度時間が経つと効力が切れてしまうようなもだ。

だからこそ永続的な強化とはそれだけ異常なものなのだ。


「………まぁとりあいずはわかった、

お前も苦労してんだな。

それと、このことは俺たち2人の秘密だってことも守る。

ただ、桐幸になんらかの危害があった場合は別だがな?

それでいいか」

「はい…」


天灯は何か肩の荷が降りたようにラフな表情のになったのに対し、

兎崙はこのことを初めて話したのか少しこわばったまま固まっている。

本人達も大して気にしていないようなほどの間を置いて、

昼休みの終了を告げ、

次の授業への準備を警告するチャイムがタイミングよく学校中に響き渡る。

校庭では二年生達はとっくに準備運動を終え、

ランニングを始めている。

2年全員集まってランニングとはとても地味なので、

おそらく体を慣すことが目的なのだろう。

ランニングをしている人たちは運動の得意な人と、

長いな人でペースが別れ綺麗に2分割されていた。


「さて、遅刻するわけにもいかねーしぱっぱと教室戻るか」

「あ、はい」

「あぁーあといいよ敬語とかいちいち堅苦しいし、

あと俺は敬語使ってないから変な感じじゃん」

「え、あ、うんわかった」

「そういや兎崙、桐幸とは普通にラフで会話してたな。

まさかあいつがそこんところをゆえるようになるとは…」

「ん?あぁそれは私が言ったんだよ、

なんか桐幸に敬語使われるのむず痒くてさー」

「ふーん、俺にはなかったな、それ」

「あ、確かに…なんでだろ?」

「なんでだろって…」


その後も雑談は続いて最近は天灯ハンティングが落ち着いてきて堂々と廊下を歩けるなど、

そんなくだらない会話をしながら廊下を歩き、

2人は各々の教室へと戻ったのだった。

どうも遂に2週間に一回投稿にまで成り下がったヤック・ヤッグです。

いやはやまさか、16日も投稿頻度が空いてしまう事態に陥るとは自分でもびっくりです。

これでも頑張って隙間時間に文を書いているて時々後書きは何を書こうか、なんて考えているんですが、よくよく考えてみると僕投稿頻度がどうのこうのって言う話しかしてないんですね、まぁ理由は明白なんですけど。

僕の投稿頻度が遅い原因に誤差の多さがあって、もう最近誤差が多すぎて文字変換がバグり始めましたからね。「けむ」って打つと「構え」って1番最初に出てくるし、こんなんだから見直しが必須で2倍の時間がかかっちゃうんですね。本当に時間がない。


一言言及コーナー(開拓中):まだまだ続くよほのぼの回


投稿経過日数<17日(過去最高経過日数更新)>

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― 新着の感想 ―
いやぁ投稿頻度空きすぎ〜って会話を何回したことやら 二年生はすごいね、昼休みなのに準備体操してるんか うちの学校とは偉い違いやな 次楽しみにしてるよー、完全オリジナル回 なんか言うことがなくなってきた…
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