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鳥籠の天使  作者: ヤック・ヤッグ (話数溜め中)
第1章 魔王の目覚め
10/10

第10話 女子会②

時計の針が6時を過ぎた頃、

喫茶店というには騒がしく、

ファミレスというには物静かなとある店の中、

兎崙と星来の2人による女子会が行われていた。


「ていうか、星来ちゃんのお父さんって確かなんかすごいことした人だよね」

「その説明じゃなにもわからないよ。

まぁでもそうだね、色々すごいことしてるよあの人は。

発明とか論文とか、前に見たことあったけどなんかよくわかんなかったもん」

「へー…じゃあそんな人の娘の星来ちゃんも、将来はすごい人だね」

()()()()()だけに?」


意地の悪い笑顔を浮かべる星来に一瞬キョトンとする兎崙だったが、

遅れて意味を理解したらしく顔を真っ赤にして慌て出す。


「………あ!?いや、ちょ、いや別にそんな意図があったわけじゃなく…」

「ははははははははっ!わかってるわかってるって!」


星来は先ほどの幸せそうな笑顔とはまた違う、

豪快な笑い声をあげ腹を抑えて蹲る。


「あぁ〜、笑った笑った!」

「そんなに笑わなくたっていいじゃん」


少しひくひくと震えまだ笑いの余韻に浸っているらしい星来とは対照的に、

兎崙はフグも顔負けなほどに両頬を膨らませじっと星来を見つめる。


「ごめんって、それでなんの話だっけ?

あぁそぉだ、将来優秀って話だったね、

どおだろうねぇ…

私実際あの人と血、繋がってないからなぁ」

「え!そうなの!」

「そうそう、本当にちっちゃい頃に孤児院で引き取られてね、

お陰様で今では立派なお嬢様よ」

「ヘぇ〜じゃあ本当の娘さんは、

さっきのお姉さんだけ?」

「いや?姉様に関しては娘ですらないわよ」

「…えぇ!?」

「あの人詳しく教えてくれないんだけどさぁ、

なんでも昔あの人がちっちゃい頃に入院したらしんだけど、

回復の目処がたたなかった上に入院費も馬鹿にならなかったらしくって、

親に捨てられちったっぽいの」


星来は兎崙の方を見ながらコーヒーを手に取り何気なく少し飲む。


「で、そこでお父様がひろってそのまま里親になったんだよね、

それで、今は16歳になって一人暮らしができるようになったから、

助手としてお父さんのもとで働いてるの、

だからちょいちょいうちに顔出して仲良くしてくれるんだー

だから昔から仕事で忙しいお父様の代わりに世話してくれて、

私からしたら本当の姉みたいな存在なの」


星来は長く話して喉が渇いたのか再び小さなお皿の上に置かれた白いティーカップを手に取り、

少し多めにごくごくと飲む。


「へぇーそーなんだねぇ、

兎本当に優しいんだね、お父さんもお姉さんも」

「ふふ、あったりまえじゃん!」


星来はやっぱり嬉しそうな顔をして微笑む。


「そういえば兎崙ちゃんとご両親ってーーー」

「えぇ〜ていうかそれじゃあ家にメイドさんとかいるの?」

「え?、いやメイドはお父様があんまり好みじゃないらしくていないから、

基本私1人だけど…それより兎崙ちゃんの……ッ!?」


星来顔が夜道で1人の時にお化けに出会った見たいに血の気がどんどん引いて行く。

それもそのはずだった、

だって兎崙の瞳には色なんてなかったから、

突然なことに戸惑う星来だったが、

星来はなぜか知っていた、

この瞳を、

人の決して触れてはいけない()()()()()


「…?、どうしたの星来ちゃん?」


兎崙に目の色が先程までの光の反射した薄紫色の瞳に戻る、

顔は変わらない、

普通の完璧な笑顔、

そんな顔をかぶって可愛らしくニタニタと笑う。


「………うぅん、なんでもない。」


少し呆気にとられる星来だったが、

何事もなかった様に笑顔を浮かべ話を変えようとする。

しかし先ほどのことが気になり大した話題も思い浮かばず、

結局、星来のとっておきの情報である学校中の恋愛事情を暴露して、

無理やり話を繋いだのだった。


その後も2人は少し話したがふと時計を見ると、

もうそろそろ7時になろうとしていた。


「あぁやばい、

もうこんな時間か」

「あーそっかー、

それじゃあもう帰ったほうがいいかもね」


兎崙も同じく時計を見つめ少し残念そうな顔をする。


「ま、姉様怒らせたら怖いし、

今日はもう帰ろっかな」

「…うん、分かったじゃあまた明日」


そう言い兎崙は店から出ようとしていたが、

なぜだが手には財布が握られていた。


「ん?、待ってその財布はなにに使うの?」

「これ?、いやだって支払いしなきゃじゃん」

「いやいやいいよ、誘ったの私だし、

なんなら私しか注文してないし」

「いや、でも友達だし……」

「うぅ、友達として動いてくれることは嬉しいけど、

兎崙ちゃん、よく考えてみな、

どう考えても兎崙ちゃんが払う通りがないから」

「うぅ…そうだけど」


兎崙はとても渋い顔をして手に持っていた丸みを帯びた布財布を握りしめたが、

兎崙は観念したのか渋い顔をしながら、

「…わかった」といいトホトホと歩き出し店を出たのだった。


「…さてと、私もぱっぱか店出ますか」


星来はティーカップに残っていたコーヒをを勢いよく飲み干し、

そそくさと料金を支払店を出る。


(あの瞳はなんだったんだろう)


早歩きへ家へ向かっていた星来だったが、

その思考は別のことを考えていた。

店に入った時はまた青かった空も、

夕焼けを通り越して暗くなり始めていた。


(あの感じ、なんか知ってた。

もしかして兎崙ちゃんと前もどこかで会ってた?

いや違う多分別の人の瞳が、

()()()()になってたんだ。

じゃあ通して?

話しててもなにも変わらない普通の女子高生だ。

なのにどうして、

こんなに違和感が残るの?

あの瞳を見ただけで今まで関わってきた普通の高校生って印象が、

全部ひっくり返りそうだった。

なんか、

嫌な予感がする。

…………でも…)


『いや、でも友達だし…』


星来は最後の方、

兎崙が言っていた言葉を丁寧に頭の中で転がし、

反復して思い出す。


(…友達か…………)


星来本人は気づいていないが、

今の顔は先ほどまでの疑問や苦悩を忘れ、

大好きな父親のことを褒められた時なんかより、

よっぽど幸せそうに笑っていた。


どうもどうも、最近思考が止まった様に文字が書けなくなってきたヤック・ヤッグです。

最近ほんとに文字が書けなくって、おかげさまでただでさえ遅かった投稿がさらに遅くなりましたね。

もうここまできたらある程度話数貯めてから投稿する形に変えたほうがいいかもしれませんね。

それと今回、別々の人の話がふたつくっついた形式だったんですけれど、今回の話はなんか話を作るのに苦労しました。

そもそも女子会の話は1話で終わらせるつもりだったんですけど、書きたいこと書いてたら6000文字くらいにまで膨れ上がってしまったので2話に分けたら、今度は2話目が2000文字で足りなかったので急遽別の話を使いしたんですよ。


追加:追加した話はやっぱり色々不都合が出てきたので消しました、なんなら一から全部作り直したいくらい。

あ、あと話数は順調に溜まってますよ


作品一言言及(改築中):書いてて思ったけどランクの設定なくてもよかったな。


投稿経過日数<9日>

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― 新着の感想 ―
字書けなくなったとか言ってるけど地の文力は上がってると思うようんうん。 はい以上。 兎崙なんか怖い。きゃー
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