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「ユウシ、アンタ昨日はちゃんと眠れたのよね?」

「うん、全く眠れなかった」

「うんじゃないわよ、駄目じゃない」

「ふぇええ、ユウシくん、もしかして……」


 夏前月第1週5日目。待ちに待った2回目の魔武戦当日、対戦フィールド周りの観客席に早めに着席した一同。次第に埋まっていく観客席を眺めながら、モモコは今日会ってからずっとそわそわしているユウシにもしかしてと思って睡眠をとれているかの確認を取ったが、案の定というべきか、ユウシは昨晩いっすいもできていなかった。


 1回目の魔武戦、春季魔物討伐大会と、どちらのイベントもユウシは寝不足の様子を見せていた。後にそれはトラウマが原因の悪夢によるものだと判明し、大会後にユウシの口からテイガ達にも明かされた。その際トラウマは克服できたとしてユウシはもう心配することはないと言ったが、今こうして彼が同じように眠れなかったことを告げれば、フーシュはユウシが強がっていただけで、まだ苦しんでいるのではないかと心配する。しかしテイガとモモコはその表情から、ユウシの眠れなかった理由が今度こそ以前のような嘘ではないことを察した。


「違ぇよフーシュ。こいつは魔法を使うのが楽しみなだけだよ」

「そうなんですか?」

「だって、ずっと楽しみにしてたんだもん!それに今回はみんなに言った通りに新しい魔法見せられるし!」


 思い出すのは前回の魔武戦前後の練習期間。音魔法を披露すると言って、しかし自力で習得はできなかった。テイガ達は全く責めることはなく、逆に気遣って心配してくれたが、ユウシにはそれが申し訳なく、また自らの非力さが悔しかった。


 だが何もできなかった前回から、ユウシは変わった。安定した魔法を使えるようになった。魔法を使って戦えるようになった。シガナに教えられながらも、最後は自分の力で新たな魔法を習得した。そんな自分の戦う姿は、実のところまだテイガ達には1度も見せていない。先日『無音包壁』こそ見せたが、それ以外は失敗した『爆音』を最初にテイガに見せただけ。


「絶対にテイガもモモコもフーシュさんも驚かせて見せるから!」

「おう、期待してるぜ!」

「楽しみにしてるね!」

「そこまで言うなら、ゼッタイ成功させなさいよ!」

「そうそう、失敗はしちゃ駄目だよ~」

「失敗……う」


 3人は快く返事をするが、そこに加わるもう1人の言葉に水を差され、ユウシの表情が固まる。テイガ達が意地の悪い言葉の元を見れば、そこには目を瞬かせるユウシを見て微笑むシガナの姿があった。


「なんだよシガナ、せっかくユウシがやる気満々だったのに」

「寝不足って聞いたから、先に注意だけしておこうと思って」

「大丈夫よ、詳しくは知らないけど、『爆音』ってやつは使わないらしいし」

「なんか別の魔法があるって言ってたよな」

「あれ、そこまで話したの?」

「えっと、うん」


 話した、というか、話してしまったというべきか。ユウシのなんとも言えない表情から何が起きたのかを察したシガナは苦笑しつつ、話を戻す。


「寝不足だと集中力が乱れやすいし、何よりユウシは人前苦手でしょ?」

「そうだな、表彰でも緊張して狂ってたしな」

「……あ」

「なによ、もしかして忘れてたの?」


 当然のことであるが、出番が来れば目の前に広がるフィールドへと移動し、魔武戦を行う間は学校の生徒全員の好奇の目に晒されることになる。それだけでもユウシは緊張でまともに動けなくなるが、今回はそこに加え、討伐大会にて広まったユウシの評判がある。


 希少な新規属性の適性者で、数多のゲルセルを討伐する実力者。表彰式でのまるで強さを感じさせない姿と夏前月に入ってからの彼の姿で一部の生徒からはその実力を疑われ、期待や興味も失われつつあったが、魔武戦にて直接見られるともなれば話は別である。


「ユウシは今回の注目度で言えば上から2、3番目には入るし、うまくやれば大人気になれるよ、良かったね!」

「どっ、どしょ、どどどうしよ!?」

「シガナ、あんまユウシいじめんなって」

「はは、まあ万が一失敗して魔力暴走以外はなんとかなるよ」

「魔力暴走は?」

「魔武戦楽しみだね!」

「「「……」」」


 シガナは質問に答えないことで回答とした。テイガ達3人は息を呑み、ユウシはただただ震えていた。


 ちなみに今週に入り、ユウシとシガナは教師にお願いし、念のためにユウシの音魔法は御守り石で守れるのか等の調査を行った。結果、通常の魔力量の球弾魔法では御守り石は発動しないが、相手の顔に当てれば十数秒の耳鳴りを残すこと。複数の球弾魔法を放つ『連弾』相当の魔力を込めれば、首から上に当てることで相手によっては御守り石が発動すること。その際は御守り石により、所有者の鼓膜等は魔法の影響が全くない程に正しく守られることが分かった。


 また話を聞けば、御守り石は中級魔法までなら全く問題なく防ぐことができるとのこと。そのため『爆音』を放ったとしても、"対戦相手には"最悪の場合でも後遺症が残ったりすることはないのだとか。もちろん元々の懸念である観客への被害については何も解決されていないが、言ってしまえばそれは新魔法の場合でも、他の生徒の場合でも同様のことが言える。つまり結局は魔力暴走を起こさないことが求められ、ユウシはここ数日失敗していないとはいえ、今までの失敗の経験から、不安を隠し切ることはできなかった。


「ユウシ、困ったときは最初みたいに杖の魔力吸収だけで魔法使うといいよ」

「そうする、ぜったいそうする、うん決めた」

「失敗が許されない魔法ってのも大変ね」

「その点で言えば俺らは楽な方だな」


 そうしてユウシがこのときばかりは基本属性であることを羨ましく思っていると、不意に観客席がざわめいた。まだ開始までは時間があり、フィールドにもフュルカの姿は見えなかったためにユウシ達は何事かと驚くが、生徒達の視線の集中からその原因はすぐに判明した。


「お、今回の注目度1位とその他上位の人たちが来たね」

「ユカさんとレイアさん達か!そりゃこうも騒ぎになるよな!」

「あそこまで騒がれると、流石に私もちょっと嫌になりそうね」

「僕はあそこまでじゃないよね、うん、あれでも下に降りたら同じぐらいだったりしていやそれは考えすぎ」

「ユウシくん、落ち着こ、ね?」


 生徒の間ですっかり定着した通り名が飛び交う中、向けられる歓声の中でユカは疲れたように顔を顰め、レイアは笑みと共に時折手を振り返しては生徒達を沸かせている。その後ろには視線の集中に良い気になっているイアン、少々緊張気味のタリユス、普段通りのセキラ、欠伸をしているグランが続く。彼女らは空いている席を見渡す途中でユウシ達に気付き、挨拶しようと近寄り、レイアはその中にシガナが含まれていることに気付いてその笑みを深め、シガナは思わず後ずさりしていた。


「皆さんごきげんよう。調子はいかがかしら?」

「そりゃあもう最高ですよ!」

「フツーね。そっちはスゴイ人気みたいじゃない」

「ええ、大変喜ばしいことに。……あら、ユウシさんは具合がよろしくなくて?」

「いや緊張してるだけですよ、大丈夫です」

「そう、それならよかったですわ」


 レイアとユカを見て心から楽しそうなテイガと、それを見て不快そうなモモコ。ユウシはレイア達に釣られた視線が集まったことで目を瞑って深呼吸をするだけの人となってしまったが、彼の人見知りを知るレイアはそれ以上触れることはなかった。


「ユカちゃんもおはよう、今日はレイアちゃんたちと一緒に見るの?」

「いえ、ここへ来る途中に話しかけられただけなので。そもそも昨日モモコさんに誘われていますし」

「そうだったのかモモぐぉっ」

「うっさいわよ耳元で、別にアンタのためじゃないわよ」

「ひー、セキラに劣らない良い一撃だな」

「お前も欲しいのか」

「冗談だ冗談、悪かったよ」


 全くその言葉に嘘偽りはなく、テイガにデレたわけではないモモコの一撃により、テイガは腹を抑えて蹲る。そんな彼に親近感を覚えるグランは1人同情的な視線を向けていたが、隣で幾度となく己を沈めてきた拳が握られると慌ててそっぽを向いた。


「私としてはこの機会に親交を深められると思いましたのに、少し残念でしたわ」

「ふふん、残念だったわね」

「そうですわね。今回は諦めて、次の機会のお楽しみとしておきますわ」

「いーや!次もその次も、ずっと誘っちゃうんだから!」

「あら、それならこちらにも考えがありましてよ?」

「ユカ、怪しい誘いには乗っちゃダメよ!」

「それはまあ、そう、ですね?」


 レイアとモモコはユカを巡って小さな争いの火種を生み出す。それは険悪なものではなく、意味合いはないために両者楽しそうな笑みを浮かべており、モモコはレイアの評価を見直すきっかけとなる。間に挟まれたユカは、誘われることは見知らぬ異性との接触を離れる意味でも、単に友達として呼ばれる意味でも嬉しいことではあり、ありがたいとは思いつつも両者からの今後の誘いについて、今のうちから答えに悩むのだった。


「おいシガナ!お前は今日こそ参加するんだってな!」

「さて、どうだったかな」

「はん!もし僕と当たったら、今度こそその余裕ぶった顔を崩してやるからな!」

「いや~、前回不参加の自分は前半戦だろうし、間違っても優秀な成績の君とは当たらないと思うよ」

「……はんっ、この僕と当たらなくて良かったな!」

「そうだねー」


 初めて会った時にあっけなく無力化されたことを忘れられないイアン。彼はシガナの魔法を消す行為の秘密を探ろうとしたが、彼の動向をほとんど掴むことができず、前回の魔武戦も不参加であったために何も情報を得ることは出来なかった。


 そんな中で今回参加の噂を聞きつけ、今出会って挑発と共に成長した自身の魔法で実力の差を見せつけようとしたが、想定外に褒められてしまい、なんとか表情に出さずに済んだが、内心では密かに喜んでいた。しかしシガナにはその胸中はバレており、扱うのが簡単な人だと思われていた。


「シガナさんの話が正しければ、前回負けてしまった僕は前半戦の可能性もありますね」

「ん?まあ、ないとは言えないね」

「ということは、ユウシ、君と戦うこともあるということ」

「え、え?んえ?」

「ユウシ、僕は前回から強くなりましたから!もし当たったときは負けませんよ!」

「あ、えっと、僕も!僕も頑張る!よ!」

「タリユスの魔法……んー?」


 前回は他の生徒では真似できないような雷を脚に纏った魔法を見せたタリユス。惜しくもグランの剣術を前に敗北したが、前回の時点で多くの生徒を上回る実力であり、そこから成長しているとなればもはや手を付けられるものではないのかもしれない。加えてタリユスはユウシがどのようにしてゲルセルを倒したのかをレイアを通して聞いている。


 しかしタリユスは驕らなかった。ユウシがまだ初級基本魔法とその応用先の少ししか扱えないことを察していて、実際それは当たっているが、それでユウシを実力的に下の相手だと考えることはなかった。あくまで同じ学生として対等だとし、油断はせずに挑むつもりであった。ユウシはタリユスの言葉を聞いて焦っていた心に少しの落ち着きを取り戻すことに成功し、同じく気合を込めるのだった。


 ……と、そんな彼らの会話の横で、タリユスの魔法を思い出したテイガ。その魔法は彼自身が雷になったのかと思うような加速を与えるもので、自身の『追風』と似たものを感じさせる。もしもそれが自分の魔法にも適用できれば、自分も更なる加速を得られるのか、と考え、なにか頭に引っかかる。風を身に纏う。風の力を利用する。テイガは最近似たことを聞いたような、考えたような気がして、それを思い出すのはもう少し後のことであった。


「さて、そろそろ行きますわね」

「レイア様、向こうの方が空いてますよ」

「そうね、あちらに座りましょうか」


 すっかり話し込んでしまったと、レイアは観客席にほとんどの生徒が集まったことから時間の経過を確認し、もうそろそろ大会が始まりそうなことを感じ取るとタリユスの示した方向に一歩踏み出す。しかし言い残したことがあるとして振り返り、その視線はテイガとモモコに向いている。


「テイガさんとモモコさんは前回優秀な成績を修めていらしたわね。そして先ほどのシガナさんの考察を借りれば、あなた方は後半戦の出場となるかしら?」

「きっとそうなるわね」

「ってことは、もしかしてもしかすると、レイアさんとか、イアン、セキラとかとも戦う可能性があんのか!」

「そういうことよ」


 そうしてテイガとモモコはレイアの顔を見て気が付いた。そこにある笑みが、誰もが見とれる優しいものから、やれるものならかかってくるがいいと言わんばかりに挑戦的なものに変わっている。


「前回は珍しい発展属性を紹介する意味を込めて余興じみた戦いをしたのだけれど。今回は誰であろうと、正面から叩き潰してさしあげますわ」

「「っ……!」」

「もちろんユカ、あなたが相手でも勝つ自信がありましてよ」

「……はい、私も更に成長していますから。負けません」

「ふふふ、恐ろしいわね?」


 そう言って微笑む彼女はいつもの笑顔に戻っている。テイガとモモコは圧倒されて言葉を返すこともできず、辛うじて呼吸を行うのみだった。


「はんっ、レイア様だけじゃない。お前たちじゃこの僕に敵わないさ!」

「……そのように決めつけをすべきではないが俺も負けるつもりはない」

「全く熱いねぇ。ま、俺も手加減はしねえけどな」


 前回勝利を収めたイアンとグランはもちろんのこと、誰もが脅威と認める力を見せつけたセキラも後半戦の出場となることは想像するに難くないことである。当然のことながら、テイガとモモコはそんな彼らと戦う可能性がある。今こうして相対して、彼らの表情には間違いなく不安や焦燥に似た感情が浮かんでいた。


 そんな2人を最後にチラリと見てレイアはシガナとユウシに視線を移し、


「シガナさんにつきましては、今回貴方が見せる戦い方の独創性、また、次回に後半戦の舞台にて出場なさっていることを、それぞれ期待していますわね」

「人並みですよ。期待するだけ損しますよ」

「あらあら、つれないのね。まあ今日のところはそれでもいいですわ。それと、ユウシさんの魔法も楽しみにしていますわね」

「あ、うん!頑張る!」

「それではごきげんよう」


 他4人を連れてその場を離れて行った。一部始終を見た周囲の生徒達は最後のレイアの言葉と威迫を称賛し、一時注目はほとんどがレイアに集まった。彼女を囃し立てる言葉が飛び、レイアは凱旋するように手を振って答えている。そんな彼女の背中を見て、テイガとモモコは長く息を吐いた。


「2人とも、大丈夫?」

「ああ、だけど、びっくりしたなぁ」

「そうね、ちょっと覚悟が足りてなかったかしら」


 前回の魔武戦にて観客の拍手喝采を浴びる活躍を見せた2人。テイガはウェミナ出身のハウターという強敵を打破し、モモコは魔武戦以降も固有魔法の習得が順調であったために、今回もまた以前のように、ただ漠然と勝利を収められるだろうと。思うようにことが進み、自らの力を見せつけて勝利をもぎとれるだろうと、そう考えてばかりいた。


 そんな甘い考えを、2人は改めさせられた。名の知れた強敵とは当たらないと、無意識のうちにそう思い込んでいたのは、果たして別世界の話だと思ってしまっていたのか。実際すぐ近くにいる魔法使いの鬼才、ユカとも戦う可能性があるのに、その想定をしたことは全くなかった。


 それに加え、相手も等しく、もしくは和気藹々と練習をしていた2人以上に努力をしているのだということを忘れていた。そんな現実を突きつけられて、2人は咄嗟にはなにも対抗することはできなかった。だが、2人はそれぐらいで折れることはなかった。


「ま、今気づけて良かったな」

「レイアにはお礼言わなくちゃね」


 考えが甘いことは自覚したが、それは自分たちが弱いということとは直結しない。むしろ逆で、ギガスライムを単身で倒す経験を積んでいるテイガと、討伐大会で街の外と学校を往復して数多のスライムを討伐して経験値を得たモモコは、それだけで平均以上の実力を持っているといえる。そんな2人の弱点であった油断がこうしてなくなった今、それだけで強くなったと言えるだろう。


 もしかすれば、レイアは気が抜けていた2人を叱ってくれたのかもしれない。そんなことはないのだろうが、わざわざ面と向かって言ってくれたことでそのように思えた。


「テイガもモモコも、やっぱり強いね、さっすが!」

「(お前ほどじゃねえけどな)」

「(アンタほどじゃないけどね)」


 自慢できる友人達だと頷くユウシに2人は心の中で呟いた。何度挫けても、1人で取り残されても、トラウマを背負っても、心配させまいと自分たちの前では笑顔を見せていたユウシ。シガナの存在も大きいのだろうが、彼は直面したいくつもの障害を乗り越え、大々的に評価される成果を見せた。


 今はまだ練習期間の差で魔法の技術は勝っているが、いずれその差も埋まってしまうのではないかと思わされる。また身体的な彼のコンプレックスもレベル上げによるステータス向上で、今ではそこまで目立たない。


「僕も足引っ張らないように頑張らな、いてて!?」

「いい加減にしろって」

「そうよ、自信持ちなさいよ」


 それでいて、その向上心は途絶えることはない。足りない時間は休日に補い、足りない知識は頭のいいシガナに頼り、ユウシはまだまだ成長し続けている。テイガもモモコも一周回って卑屈に見えるユウシの頬を左右から引っ張りつつ、今振り返って自分たちの現状を再認識した。


「とにかく今日のところは魔武戦に集中だな!」

「ええ、話はそれからよ!」

「よくわからないけど、うん!」

「私も、頑張るね!」


 テイガとモモコは気合を入れなおし、ユウシは頬を赤くしながらも2人の前向きな明るい声に同調して頷き、フーシュは2人の心情をおおよそ感じ取り、自身もまた置いて行かれないように努力を続けることを誓った。


「羨ましいね、こうやって仲間がいて、一緒に成長できるって」

「それは1人で練習していることが多い私に言っているんですか?」

「正解」

「喧嘩を売ってますか?魔法で良ければ買いますが」

「無理無理、もうユカさんの魔法はどうにかできる範囲を」

「そういえばあの魔法を消す魔法はまだ」

「フーシュさん、助けて!」

「ふぇええ!?」


 突然巻き込まれたフーシュは驚き、悲鳴に似た声を上げた。


 それからユウシ達の元へ、レイアとのやり取りが終わるのを見計らっていたテツジ、単純に来るのが遅かったソユノ、機会をうかがっていたクロアス、いつの間にかいたヒカゲが訪れる。席順を巡った争いが起きたり、しれっとシガナがいなくなっていたり、ユカがいなくなろうとしてバレたりといろいろ賑やかな中、テツジが口を開くのと同時にフュルカのアナウンスが始まり、魔武戦はようやく幕を開けた。

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