六畳間であぐら
この静けさは越えられなかったオレたちの痛みだー。こないだ夢の中でそう叫ばれた。いや、わたしも越えられないよ越えられそうな気がする時もあるけど。昼間の家はお母さんだけが生きている。わたしはシカトを決め込んで布団の上であぐらを書いてる。ノリのいい音楽を聴いてその気になることもあるけど、家から出る気がいっこうにわかない。
そう思っていたらひょんな事から名案が思いついた。人の笑顔が見たかったら自分から近づいてみよう、と。家には買っても結局読まなかった文庫本がいっぱいある。眠らせても仕方ないから図書館に寄贈してみよう。
そう張り切って本を持って行ったが結局寒かった 笑