みんなちがってみんないい、はずなのに。
新型コロナウイルス(正式名称COVID-19)が日本で流行り始めたのが2020年の春頃、あれからもうすぐ3年が経とうとしている。
流行り始めた当初は、一般的な風邪のウイルス4種・SARS・MERSの旧型コロナウイルスよりも強いウイルスということで、世間でさまざまな対策がされてきました。(ただの風邪だろ、とかいう人もいるようだけど、風邪を舐めちゃだめよ?)
飲食店や劇場、コンサートなど、さまざまな制限が敷かれることも多くなり、それはいまも変わりませんが、制限されたことで窮屈な思いを感じる人もいるようです。
マスク着用が元でトラブルに発展した、なんてニュースもありましたね。
ワクチン接種する・しないで家族の意見が割れ、離婚に発展したなんて話も……。
ワクチンに関してはいまでも賛否両論あるようで、何より感染が怖いので打ちたい人、周りが打つので仕方なく打った人、打ちたいけど次の接種券がまだ届いていない人、ひどい副反応が出るのが嫌で打たない人、なんとなく様子見してまだ打ったことない人、陰謀論を信じる人……など、いろいろな人がいるようです。
人それぞれ、さまざまな意見があるのは当然のことですが。
だからと言って「打って良かったからおまえも打て!」「わたしも打たないからあなたも打っちゃダメ!」と他人にまで強要するのはどうかな?
ワクチンを打ったことでひどい副反応が出た人もいれば、打った直後に亡くなった人、重い後遺症に悩まされている人もいます。
反対に、新型コロナに罹ってひどい症状に悩まされた人もいれば、罹って治療の甲斐もなく亡くなってしまった人、後遺症に悩んでいる人もいます。
新型コロナに罹ってもすぐに快復する人もいるし、ワクチンを打って特に副反応もなく普通に暮らせている人もいます。
もちろん体質もあるでしょうし、どの人がどれに当てはまるかはわからない。
同じことがマスクの着用にも言えますね。
いま、どこへ行ってもマスク着用が求められてしまう社会だけれど、今後、マスク着用緩和されるかもという話がニュースになっています。
問題なくマスクがつけられる人はいいでしょう、でも、そうでない人もいるんですよ。
感覚過敏や障害などがあってマスクをうまくつけられない人、必要に応じて付け外しするのが難しい人……。
わがままでつけたくないわけではないのに、わがままだと誤解され、辛い思いをされていることと思います。
かくいう私自身も、アトピーがあり、夏場にマスクをつけていると汗で蒸れて辛いこともあるので(もちろんその際は外していますが…)みんながマスクをする中、マスクをつけたくてもつけられない、という気持ちはわかります。
そういった人たちがマスクをつけていなくても変な目で見られなくなるとしたら、大々的にマスクの着用が緩和されるのはいいことだと思います。
ただ、そうしたマスクをつけられない人がいる中で、対人恐怖があって顔を隠したい、見られたくない、とか、感染症に対する不安が強くてマスクをすることで少しでも安心する、という気持ちも理解できます。
マスクをしていてもいいし、していなくてもいい、それぞれにそれぞれの事情があって個人の自由だよ、というのが広まってくれればいいですね。
また、ソーシャルディスタンス、ワクチン、マスク着用と並んでアルコール消毒も有効とされていますが、この件でひとつ、注意しておきたい点があります。
お店に入るときに手指の消毒を求められることがありますよね。アルコール消毒液のボトルが置いてあったりとか。
この消毒液、あくまでも『薬品』なので、アルコールに対するアレルギーや過敏症などがある方には使えません。同時に、手に傷や湿疹がある場合にも使えません。(この辺りのことは、裏面の使用上の注意を読めば、ちゃんと書いてあります)
年中アトピーで手に引っかき傷や湿疹のある私は、当然、使えません。
以前は、アレルギー、傷や湿疹の有無などの確認もせずに勝手に吹きかけてくる店員というのがいたりしてそのたびに嫌な思いをしたものですが……最近ではそういうこともなくなったので、これに関しては、だいぶ世の中の理解が進んできたように思います。
まあ、これはアレルギーなどがなくても、勝手にかけられたら嫌だよね、と……。
アルコール消毒液を使えないため、手指の消毒を求められる場面では、
①消毒液の前を素通りする。
②綿100%の手袋を着用したまま、消毒はしないことを示す。
③とりあえず手をかざして、消毒液は出さずに、両手をこすりあわせて『消毒したふり』をする。(個人的には、これが一番角が立たないのでおすすめ!)
などの対策が考えられます。ぜひお試しください。
アルコールアレルギーの方、傷や湿疹のある方にはアルコール消毒液は使用せず、ノンアルコールの消毒ウエットティッシュを使いましょう。やさしく手洗いするのもいいですよ。
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多様性と言われる現代社会。
自分の状況や価値観と異なる人の事情も、理解してあげられる人間でいたいものです。