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キャラクター紹介5(本編ネタバレ有り)

大変遅くなりました!

最後のキャラクター紹介文となります。


◉魔族(ディルクファーム大陸)関連


【マルクス】

本名:マルクス・デューク・ディルクファーム

年齢:150前後

身長:168cm


 褐色の肌に豊満な胸、ピンクゴールドの綿飴のようにふわふわとしたツインテールがチャームポイントの魅惑的な魔族の女性。

 性格はわがまま・お転婆・人の話を聞かない、と三拍子揃っており、はっきり言って小さな子どもよりもたちが悪い。ルーフェン大好きっ娘で、彼の側に居る(正確には預けられている)メーディエの事を心底嫌っている。


 父親がデミルスである為、実はライティエットとは腹違いの姉弟になる。地位は公爵だが、本名に王族である証としてディルクファームの名が入る。

 そしてメーディエ同様、カラーリアの新たな体の候補であった。だが圧倒的に魔力が足りず、カラーリアの核を体に宿すことが出来なかった。その為にデミルスからは不用品の烙印を押されて放置。やっと声がかけられたかと思えば、メーディエのお守りを命じられるという毒親オンパレードな扱いを受けている。

 それでも憧れであるカラーリアのお体、更に愛するルーフェンの側にもいれると思い、最初は熱心にルーフェンの城に通ってメーディエの相手をしていた。

 だが強い魔力、誰をも惹きつける美しい容姿、何よりデミルスとルーフェンからの寵愛……。自分が得られなかった物を全て持っていながら魔族に対して嫌悪感を強めていくメーディエに腹を立て、ここ数年は年に数回程度しか顔を見せていなかった。


 ルーフェン死亡の知らせを聞いてすぐ崩壊した城に向かい、無惨な姿のまま放置されたルーフェンを発見。壊れた核を拾い、遺体も持ち帰って部屋に閉じこもっていた。

 が、そんな彼女にカラーリアは声を送る。

 ルーフェンを失って絶望の淵に立っていたマルクスにとって、カラーリアの言葉はどれほど甘く響いたことだろう。例え利用されているのだと分かっていても、マルクスには最早それに縋る以外の選択肢など、残っていなかったのだった。



【ルーフェン】

本名:ルーフェン・デューク・エルセリア

年齢:300歳前後

身長:191cm


 純金を溶かしたような黄金の瞳と金糸の髪、雪のように透き通った白い肌。天を貫かんとするほど上に真っ直ぐ尖った黒鋼の角。額にある第三の目は月光と同じ白金で、実はこの中に核がある。

 見目麗しい者が多い魔族の中でも突出して美しい魔族であり、戦闘力も公爵級の中でトップである。

 世代としてはクリエストラとディルクファームの戦の後期に産まれた世代であり、カラーリアとデミルスに対して羨望と忠義を合わせ持つお手本のような人物と言える。故にデミルスからの信頼も厚く、アダマスを下賜され、カプセルから出て自然成長を始めたメーディエを任されたのもその証。

 そんなデミルスもまさかルーフェンがカラーリアではなく『メーディエ』という個人に執着し、核の封印設定まで変えてしまうとは夢にも思わなかった事だろう。実際、ルーフェン自身も何故忠義を横に置いてまでしてメーディエに執着してしまったのかは分かっていない。

 ただ、自我が出来始めたメーディエが自分に淡く微笑んでくれたこと、『カラーリア』ではない自分だけの名前が欲しいという彼女と一緒に名前を考えたこと……。

 それらの思い出達がゆっくり、しかし着実に降り積もり、彼を動かした。

 死ぬ直前までルーフェンの心を占領していたのはそんなメーディエとの思い出たちであり、自分の行動に後悔することなく彼はその命を散らしたのであった。



【リコルス/マグリス】

本名:リコルス・デューク・ゼレーネス

   マグリス・デューク・ゼレーネス

年齢:250歳前後

身長:140cm

  140cm→245cm(触手込み)


 リコルスは雑に切られた白とも金とも言い難い髪に青白い肌の見た目10代前半の少年。いつも金細工の装飾が美しい片眼鏡のボロボロの大人用白衣を着ている。

 マグリスは腕が猛禽類の翼、足がタコの様に何本も別れた濃い赤紫色の触手、上半身は成熟した女性の体を持つ肉体融合の魔族である。

 2人の人生に関しては本編に記載済みなので割愛。


 『死霊魔法によって死人として蘇る』

 それが正しい選択であったかどうかは2人には最早分からぬ事である。

 ただフェスティア大陸で自分たちだけの楽園を作り上げていた年月、あの時間だけは誰がなんと言おうと

2人にとって世界で一番幸福な時間であった事は確かだろう。



【デミルス】

本名:

デミルス・グランドデューク・ディルクファーム

年齢:600歳前後

身長:191cm


 琥珀石を細い針金にしたような透き通る輝きを持つ少し癖のある短髪。紅い月を思わせるほどに濃い黄金色の双眸。黒真珠のように艶めく褐色の肌。黒鉄のような角は左右で長さが違うが、どちらもうねるように曲がって天を突き刺している。

 ライティエットとマルクスの実父であり、物語の諸悪の根源の1人である。

 魔族の王的存在だが、実際の地位は大公爵。本来の女王であるカラーリアが不在の為、王を代行している状態である。

 けれど血筋としては列記とした王族。カラーリアが王になる前、ディルクファーム大陸を古くから統治していた王族の生き残りになる。悪政で民を疲弊させていた王族達をカラーリアが率いる反乱軍が倒したのだが、その時唯一カラーリア側について反乱を後押ししたのがデミルスであった。


 彼はカラーリアの全てに惚れ込み、心棒し、忠実な配下として常に彼女に付き従い、その優れた能力を遺憾無く発揮した。カラーリアもそんなデミルスを気に入り、公然の秘め事として2人は仲を深めていった。


 デミルスにとって全てはカラーリアの為であり、それ以外はどうでも良い。彼の望みはただ一つ、カラーリアの幸せである。

 その為であればカラーリア自身を殺すし、新しい体も作るし、自分の新しい体も用意するし、実の娘に食われもする。

 はっきり言って狂っている。

 純粋にカラーリアに狂ってしまった狂信者、それがデミルスという男なのだ。



【カラーリア】

本名:カラーリア・ロード・ディルクファーム

年齢:享年不明、700歳は超えていた

身長:159cm


 容姿はメーディエと全く同じ。

 この物語の諸悪の根源の1人である。

 彼女の人生はリコルス達同様、本編にて詳しく記載しているので割愛する。


 実は存在としての定義でいくとカリュシェードに近い存在になる。ディルクファーム大陸の世界樹の化身、世界樹そのものと言っても過言ではないのだ。故にディルクファーム大陸の民はもちろん、他の大陸の民であっても彼女の核を受け入れる事は不可能だったのである。

 更に通常のクローン技術では彼女を複製する事すら出来なかった。

 世界樹から生み出された最も純粋な魔力の塊である精霊を溶かして作った培養液、その中でクローンを作り育てる。世界樹の化身故にそこまでの事をしなくてはクローンを作り出すことすら出来なかったのである。

 これには想像以上の精霊が必要不可欠であり、デミルスがフェスティア大陸の蹂躙と破壊を途中から禁止したのもここに起因する。精霊がいなくなってしまってはカラーリアのクローンが成長しないのだから。

 更にクローン培養機を作る為の特殊金属がフェスティア大陸では手に入らなかった為、デミルスは自分用のクローンを作る機械と銃火器類を解体。カラーリアのクローンとフェスティア大陸を永久的に闇で囲う機械に全てあてがった。クローン技術を持っていながらもデミルスが自身のクローンを作らずサァーラを妊娠させたのにはこう言った理由があってのことである。


 カラーリアは『光』を求めていた。

 その光とはクリエストラ大陸であり、もっと詳しく言うのであればクリエストラ大陸の世界樹である。

 かの世界樹に対して嫉妬と羨望を抱き、そして世界樹の化身故に数多の民から愛され、数多の命の、愛する命のそばにいたかった。……ある意味で、それは叶っていたのだ。

 だが、あまりに強いクリエストラ大陸への執着故に、彼女が理解することは最後までなかった。



【ディルクファーム大陸の世界樹】


 この物語の全ての始まりにして原点、民に忘れ去られた悲しき存在である。

 クリエストラ大陸の世界樹と同時に産まれた所謂双子的な関係の世界樹であり、この宇宙で初めて消えてしまった世界樹でもある。

 神々に造られた命である為、世界樹もある程度の感情というものを持っているのだが、こちらもクリエストラの世界樹同様、その感情の機微がほぼ無かった。

 だが民から忘れ去られて幾星霜……、寂しい、恋しい、妬ましい……そう言った感情が世界樹を支配していく。そしてそれらが積もり積もって『怒り』の感情に変わった時、カラーリアは産み落とされ、狂気の叫びを残してその命を散らした。


 両大陸の戦争後、ディルクファーム大陸の民の子どもが生まれにくい、生まれても魔力が低いという問題が起きるのだが、これにはハッキリとした原因が存在する。

 『世界樹が消えたから』だ。

 世界樹とはその名の通り世界を支える樹木。数多の命を生み出し、育む存在。その生み出すものの中に、当然魔力も入っている。

 民から忘れ去られようとも、世界樹として生きている間は魔力を生み出して空気中に排出。そして世界樹が亡くなったあとはカラーリアが量は少ないながらもその身に宿す膨大な魔力を空気中に排出していた。

 だが、そのカラーリアすら死んだ。

 そうなれば魔力を空気中に排出してくれるものはいなくなる。ディルクファームの民がいくら機械化を進めようとも、魔力を主として生きている生物であることに変わりはない。

 ならば、供給源が無くなれば新たに産まれてくる命が少なくなることも、産まれてきてもその身に宿す魔力少ないのも致し方ないという事である。


 そうしてディルクファーム大陸の世界樹を覚えているものは最早他の大陸の世界樹達のみとなった。彼らはディルクファームの世界樹がただ世界を混乱に陥れた哀れなものとして記憶している。

 だがクリエストラ大陸の世界樹だけは、かの世界樹もまた紛うことなき母たる大樹であった、と。そう記憶している。




これにて夜想曲は完全に完結となります。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!


誤字脱字ありましたら、知らせていただけると大変助かります。


もしよかったら、下の、★★★★★の評価を押していただければ今後の励みになりますので、よろしくお願いします。作者をお気に入り登録や感想なども、していただければとても嬉しいです!

何卒よろしくお願いします!!!


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