第8話 青色のあいつ!
日間ランキング入り目指して頑張ります。
評価よろしくお願いします!
顔がとても不快な感じがする。
それでも昨日家族ではしゃぎすぎたのもあり疲れていたので気にせずに寝る。
すると、
フゴっ
危うく窒息するところだった。
顔にへばりついていたのは昨日ランクアップしたモヤだった。
家族公認になったおかげで一切オーブの中に戻ろうとしなくなった。
某黄色いモンスターみたいな感じだ。
起こされてしまったのでモヤを引き離しながら仕方なく起きる。
「ねみー」
今日は木曜日だ。
入学式は月曜日だから後4日ある。
今日もランクアップ目指して頑張りますか!
ひょんなことからランクアップしたので妄想が膨らむ。
もしするともう一回くらいさくっとランクアップするのではとか、次ランクアップしたら見た目は変わるのかなとか。
希望としてはかっこいい系がいいな。妹と母親は可愛い子になるように暗示をかけてたけど。
「モヤちゃん!ついでにヒガシもご飯よ〜」
ちょうど母親が呼んでいる。
というかモンスターってご飯食べれるの?
「…」
もちっもちっ
そんな疑問は杞憂だった。
モヤは嬉しそうにモリモリとおにぎりを食べていた。
それを嬉しそうに母親は見つめていた。
いいことだ。
すっかりお腹いっぱいになった俺たちはいつものとおり習慣になってきた練習場に向かった。
最近は受付のおっさんとも仲良くなってきた。
「よう、ぼうず。毎日よく頑張るな。おっ、お前のつれランクアップしたのか」
「そうなんだよ。急だったんでびっくりしました!」
とか言って挨拶をするようになった。
てか、モヤの見た目ってほとんど変わってないのによく気付いたな。
おっさんすごいな。
また、何か困ったら質問でもしてみる。
覚えておこう。
そしてグレーになったオーブをかざしてダンジョンに入る。
「今日はどうする?もう少し奥に行ってみる?」
そうモヤに尋ねる。
モヤはどっちでも見たいな顔をしている。
ランクアップは俺の個人的な野望だからそんなもんだよね。
「なら、ランクアップしたし奥まで行ってみるか」
今まで修行していたところを少し奥に進むと草原から丘に変わっていく。
そして、どんどん草花の高さが大きくなり膝くらいになってくる。
視界が少し悪くなるので敵のモンスターを探すのが大変になる。
現れるモンスターもFランクになり、このダンジョンには出現するのはこいつらだ。
スライム。大ネズミ。あるくリンゴ。
パワーは5〜7くらいなので少し苦戦はするだろうが問題ないはずだ。
昨日ネットで調べたことを復習していると、
ガサガサ
ぴょんっ
目の前にスライムが現れた。
見た目は青色。ぷるんとした体。イメージ通りのスライムだ。
かわいいな。仲間にならないだろうか。
と思っていると何も指示していないのにモヤが攻撃を始める。
なぜだろう…
まあいいか。
「モヤ、頑張れよ!お前だったら大丈夫だ」
モヤとスライムのバトルが始まる!
結果は余裕だった。
モヤの攻撃:昨日よりスピードアップしたタックル。
スライムは痛そうだ。
スライムの攻撃:モヤはふわっと避けた。
モヤ:着地のタイミングを逃さずに攻撃だ!
みたいな感じで地の利を生かした良い戦い方だった。
この戦いで自信をつけ調子に乗った俺たちはスライムとネズミとリンゴをバッタバッタと倒していく。
そんな感じで1日半が経った。
今日は金曜日の昼過ぎだ。
強さを実感したし、たくさん魔石を手に入れたがドロップがでない…
確率はとてつもなく低いので当たり前と言えば当たり前なのだが。
どうしても1回でてしまうと期待する。
そんな俺たちは気がついたらいつもより少し奥にきてしまっていた。
モヤが渋っていたような気もする。
しかし、まだFランクのエリアからはギリギリでていない。大丈夫なはずだ。
と判断して修行を続ける。
10分後。
「…」
なにかおかしい気がする。
モンスターがいない?
そんな異変を感じたので引き返そうとした。
ガサ
ガサガサガサ
何かが近づいてくる。
「モヤ!気をつけろよ」
俺たちは身構える。
ちらっとモンスターが見えた!
ぷるんとした丸っぽい体だ。
「なんだ、スライムかっ」
ぽよんっ
なんとそこに現れたのスライムはスライムでも真っ赤なスライムだった。
「レッドスライム!」
モンスターの中には同じランクでも色違いのものが存在する。
カラーモンスターと呼ばれている。略してカラモン。
めったにいないが通常のものより強いので危険だ。
レッドモンスターのパワーは8〜10。
なんとか勝てるかどうかというラインだ。
さて、どうするか…
読んでいただきありがとうございます。
少し日常を入れてみました。
戦闘シーンはむずかしいですね。
次回はがっつり戦闘です。
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