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第5話 初戦闘

モヤの実力が明らかになった今、これは早急に手を打たないとまずい。

今日は月曜日だから1週間しか時間がない。


目指す目標はせめてFランクにランクアップすることだ。

けれども、ランクアップについてはまだ詳しく解明されていない。

ひたすらモンスターを倒していたら急にランクアップしたとか、朝起きたらランクアップしていたとか特別なアイテムを使えばできると言う人もいる。

これだと言うものはない。


1番確率の高そうなモンスターを倒しまくるのをとりあえず試すしかなさそうだ。


「よしっ!モヤ、屋外ダンジョンに行ってトレーニングしよう!」


受付に戻って、追加のお金をおっさんに払い屋外ダンジョンに向かう。

そんな俺のあとをスーっとモヤがついてくる。


城壁に囲まれた屋外ダンジョンの入り口は、何の素材で出来てるか分からない透明な物質になっている。

スーパーの自動ドアみたいな見た目だ。そのすぐ横の腰の高さくらいの場所に黒いへこみがある。

そこに、オーブをかざすと認証され自動的に入口が開くようになっている。

オーブがないと入れない仕組みだ。


実際に入口に立ってみると大きさに驚く。

はえーとずっと見てるわけにも行かないので入口をくぐる。


すると、土の匂いとかすかに青臭い草木の匂いを感じる。

目の前には起伏のある草原が広がっている。

壮大さに目を奪われてしまった。


「これがダンジョンか…」


少しの間見つめていると、視界の端にチョロチョロと動き回わるものが目に止まった。


それば20cmほどの目が赤い芋虫だった。

頭の部分だけが黒くて体は白色だ。

Gランクモンスターだ。

とてつもなくキモい。

芋虫を大きくしたらだめだろと思う。


だが、俺たちにはちょうど良い相手だ。

芋虫のパワーは2。練習相手にはピッタリだ。


俺の頭の中には、

軽快な効果音とともに

「野生の芋虫が現れた!!」

と言うセリフが流れた。


そいつを指差し、


「モヤ!あの芋虫をやっつけろ!」


と命令する。

お手並み拝見だ!


「…」


一瞬、命令を聞いてくれないかと思ったがそこは大丈夫だった。


スーっと芋虫に近づき、攻撃を仕掛ける。


コンっ!

芋虫の頭に当たった。痛そうにしている。

しかし少し硬そうだ。

負けじと芋虫も頭を振って攻撃をしてくる。

しかし、モヤは浮いているのでふわっと避ける。

当たらないと、ドヤ顔だ。

そして攻撃を続ける。


コン!コン!コン!

あまり効果がない。


同じパワーだからかなかなか難しい。


「そうだ、モヤ。頭は硬そうだから体を狙え!」


そう思いつきアドバイスする。


モヤは勢いをつけ胴めがけて落下する。


ミチっ。

芋虫の体がへこみ、少しミドリ色の液体が飛び散る。

うわ〜、気持ち悪っ。

俺は触りたくないけど、頑張れと応援する。


痛みにジタバタする芋虫にモヤは攻撃を続ける。

ミチっ。ミチっ…


合わせて10回ほど攻撃すると芋虫は動かなくなった。

少し可哀想な気がする。

すると、芋虫かフッと消え、指の爪ほどの黒色の石が転がった。

モンスターをダンジョンで倒すとモンスターは消えて、倒したモンスターのランク相当の魔石と呼ばれる石があらわれる。

魔石は燃料にしたりモンスターのおやつにしたりすることができる。

もちろん換金もできる。ただ、Gランクの場合1つ1円だ。


売るほどでもないので、モヤにあげることにした。

ほいっと投げると、モヤの体に吸い込まれる。

口ないもんな。


「魔石いっぱい食べたらランクアップしない?」


モヤに聞いてみたけど、何を言ってるんだという顔をされる。

まーそうだよな…


「よし、気を取り直してじゃんじゃん倒そう!」

モヤは仕方ないなという顔をしている。


けっこうさっくりとモンスターを倒してしまったので、もしかしたら俺も戦えるのではないかと思いチャレンジしてみる。


ちょうど先ほどと同じ芋虫が現れた。


先手必勝だ。


「とりゃー」


芋虫は俺の攻撃に気づいたが避ける暇はない。


ぼすっ


ダメージはありそうだが、全然だめだ。


すかさず芋虫が反撃してきた。


避けきれず芋虫の頭が腰にヒットする。


「グハッ!」


想像以上の痛みに転げまわる、

毎日の生活でそんな衝撃に出会わないし。


これは、自分で戦うのは今は、無理だ…

ズルズルと後退する。


それを横目に見ながら、モヤが仕方ないな〜という顔をして芋虫に近づいていく。

ボコボコと攻撃を加えて2度目もしっかり倒す。


サンキュー、モヤ。


当分は戦うのはやめておこうと心に決めた、


その後30分ほと散策し、数回戦闘を行った。


ネットに載っていた通り、屋外ダンジョンの入口はGランクの弱いモンスターしか存在しないみたいた。

出会ったモンスターは3種類だ。

はじめに出会った芋虫のベビーワーム。

4足歩行で丸っこいからだにちっちゃ足とかわいい耳のついてる動物型モンスターのアニマルベビー。

茶色い丸いごつした体に小さな葉っぱの生えてるベビーリーフだ。


どれもパワーが1とか2なので時間はかかるがモヤでもなんとか倒せる。


そんなこんなで、へろへろになりながらも夕方まで戦闘を行った。


「モヤ、よく頑張ったな!」


モヤはドヤ顔だ。


よく頑張ってくれたが、変化はなさそうだ。


希望を持って明日からも頑張ろうと思うヒガシであった。



読んでくださっている方ありがとうございます。

話を盛り上げるのは難しいですね。

次話はイベントを起こしたいと思っています。

是非、評価よろしくお願いします!

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