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第3話 もしかしてカードも最弱ですか?

日間ランキング入り目指して頑張ります。

評価よろしくお願いします!

数分して覚醒する。


ハッ


時計を確認する。

よかった。

2日連続で気が付いたら次の日でしたはシャレにならない。


「…」


えっと、何を考えていたんだっけ?

そうだ!

せめてみんなに笑われないようにするためのプランを考えないといけないんだった。

そのためには現状把握と検証だ!


自分のパートナーはもやっとした最弱?のモンスター。


俺の部屋を物色しながらふわふわと移動している。


「…」


「そういえば、忘れていたな」


ショックで存在が吹っ飛んでいたあるものを机の上から取る。


それは、2cmほどの厚さのあるプラスチックのような素材の青色のカードだ。

マジックカードと呼ばれている。

ダンジョンを攻略するためのいわゆるプレゼントだ。


その中身は大きく3種類ある。


1.武器や防具、役立つ道具。

ターニングガチャの場合は一つは確定で防具が出るようになっている。

ダンジョンで死なないように備えられていると噂だ。

ちなみに防具は結構使えるが、武器はすごく弱い。

そのためモンスターとの戦闘は基本自分では行わない。


2.モンスター用のスキル

相性もあるがモンスターに新しいスキルを覚えさせることができる。


3.人間用スキル。

超絶レアではあるが、人間がスキルを覚えれるようになるらしい。

ほとんど確認されてないし、大体が使い物にならない。

しょーもないものはダンジョンの外でも使える。

それでも身体能力アップや攻撃スキルを覚えるならモンスターが弱くてもダンジョンを攻略できる。

これこそ、冒険者って感じだな。

それを目指して冒険者をやっている人も多い。



そして、自分のカードの内容は…


1つ目、初心者セット。

セットとはラッキーだ。

これはだいたい武器と防具がセットになっている。


2つ目、金貨

あっ、ハズレだ…

売ればお金になる。以上。

記念に取っておくか。


それにしてもなんかひどくね。

そこは、モンスター用のスキルとか出ても良くない?

このままだと本当に最弱ですよ!


はぁ〜とため息を付きながら確認作業を行っていく。


カードを手にとって、


「召喚」


ボボンッという音と共に3つの物体が出てきた。


木のこんぼう パワー1

小さな木の盾 パワー2(+1) 

金貨 1枚


うん、予想通りだね。

ちなみに防具のパワーはパートナーのパワーに合わせてボーナスが付与される。右の( )に表されている。

防具のパワーが相手と同じくらいあれば、まず死ぬことはない。

初心者セットの性能はこんなもんだ。


武器のこんぼうはよく見るthe普通って感じのやつ。

防具は直径30cmくらいの丸盾だった。

盾でよかったなと思う。

これで、頭とか足とかの装備だったら笑いものだ。


とりあえずカードの確認は終わった。


剣と盾なら最高だったんだけどな。

それでも、盾を手に取るだけでテンションが上がる。


左手に盾を装備して、右手にこんほうを持つ。


フフ


将来の活躍を妄想して笑いが漏れる。


試しにポーズをとってみる。


次はこうして、その次は…

自分の世界に浸っているとふと視線を感じる。


じー


モヤっとしたのが冷たい目で見ている。


急に恥ずかしくなる。


「いや、これは闘いのイメージをね」

と言い訳をする。


モンスターに何言ってるんだと思う。


でも、何かこのやり取りが懐かしい気がする。


「…」


いやいや冷たくされると、嬉しくなっちゃう性癖はないからね。

危うく誤解されるところだったわ。



よし!

残るは検証だ。

もしかしたら、隠しスキルとか秘めたる能力とかあるかもしれないしね。

そうでないなら努力と気合で強くなるしかない。



お昼まで時間があったので試しに素振りをしてみたら危うく壁をぶち抜くところだった。


あぶねー。

親父に家から追い出されるところだった。


さらに間が悪いことにちょうどポーズをとっているのを妹に見られていたようだ。

それを母親に告げられお昼は盛大にいじられた。


俺のパートナーは、自分は関係ありませんって顔をしていた。


あと、なぜか家族に見つかるのは嫌みたいで誰かが来る気配がすると部屋の隅に隠れていた。


「ふ〜。お腹いっぱいだ」


時間もあるし、ちょうど昨日高校からの書類が届いていたので忘れない内に済ませておく。

えーと、パートナーとなったモンスターのランクを記入してくださいだと…

仕方なくGと記入する。

よし終わった。


ヒガシは見落としていたが最後のページにはこんなことが書かれている。


自分の希望するクラスに合っていないランクのモンスターの場合は連絡してください。

もし、連絡がない場合は本人の意思を尊重しますが、本校は一切の責任を負いません。

と。



そんなことには最後まで全く気づかず、のんきに鼻歌混じりに準備するヒガシがいた。


それをモヤっとしたパートナーは憐れみの目で見ているのであった。



お読み頂きありがとうございます。

今のところすべてが上手く行かない主人公に逆転はいつ来るのでしょうか?

是非楽しみにお待ちください。

面白そうだなと思いましたら、評価よろしくお願いします!

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