第2話 ファーストコンタクト
日間ランキング入り目指して頑張ります。
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「もう、お昼よ〜!」
と言う母親の声で目が覚める。
気がつくと1日が経過していた。
なに?
ターニングガチャのショックが大きすぎて記憶がほとんどない。
今までにないほど、早い時間に眠りについたのは覚えている。
あと、母親がすごく心配していた気がする。
予定では徹夜をしてでも、モンスターを召喚して徹底的に分析、検証にするつもりだったのに。
やってしまった…
しかし、起こってしまったものは仕方ない。
パンッ
と両手で顔を叩き、気合を入れ直す。
気を取り直して、
「では、召喚してみますか!」
こんなところで召喚しても大丈夫なのかと不安がる人もいるかもしれない。
自宅や許可された場所で他人に迷惑がかからないなら問題ない。
警察に捕まることもたぶんない。
手に取ったオーブを見る。
中身は見えない。
オーブは召喚するまで中身は分からないのだ。
もしかしたら、レアなモンスターかもしれないし、驚くようなスキルを持ってるかもしれない。
そんなかすかな期待を込めて…
「召喚!」
ポンッと音をたてて何かが目の前に現れた!
「…」
ぼふぅー
真っ黒な煙が部屋全体に充満する。
ごほっ
まずい窒息する!
俺は急いで窓をあける。
煙が晴れてきて、部屋の真ん中に視線を向けると何かがいる。
そこには自分を見つめる?黒いもやっとしたものがいた。
大きさは20cmほどで、形は球体。
煙って感じではなく、雲のように形ははっきりしていて流動的に塊が動いている
くるっとそれが回る。
赤い小さな目が球体の真ん中に現れる。
少し睨んでいきているように見えなくもない。
おおっ!これが待ちに待った初パートナーかという感動する。
しかし、やっぱりかとも落胆した。
落胆した理由はモンスターの見た目が原因だ。
ランクによってモンスターには特徴がある。
Gランクは幼虫や幼体、卵から出てきましたっみたいな見た目をしている。
Fランクは大きくなった虫とか小さな動物のような見た目をしている。
現実の動物そっくりだ。
特徴的なのははスライムくらいかな?
Eランクは中型の動物で一部分が成長していたりと明らかなファンタジー要素を持っている。
大きな角の生えたウサギとか。
明らかにGランクの見た目をしている。
なんでよりにもよってGランクなんだよ…
初めてのパートナーは大体FかEランクって言うじゃないか。
Gランクの確率は0.1%。
Cランクの方が確率が良かったりする。
またまたガックシと肩をおとす。
ただ、ヒガシは少し違和感を感じていた。
「こんなやついたっけ?」
なんか聞いたことない見た目だなと思う。
後で調べてみればわかることだけど。
そんなことを思ったが少しするとすっかり忘れる。
さて。
次に行うことも少し楽しみにしていたことでもあった。
「ステータスオープン」
ドキドキしなからつぶやいた。
すると、何もない空間に半透明の板があらわれる。
よくゲームとかにでてくるアレだ。
おおっ!
これはすごい!
ついつい触れるのかと思い手を出す。
スンッ
するとすり抜けた!
すごい!
これもダンジョンが出現するようになってからの不思議の1つだ。
そこにはこんなことが書かれていた。
名前 なし
種族 モヤ(靄)
性別 不明
ランク G
パワー 2
スキル なし
特性 自由 敵意
Gランクだった。
しかもパワー2って。
確かGランクだと最高パワーは5だったはずだ。
なんにも倒せなくない?
絶望的な気がする。
さっきからずっと睨まれている。
なんかファーストコンタクトなのに印象最悪だし。
まだ、かすかに希望は残っている。
それは、ランクアップだ!
FランクからEランクはけっこう簡単だと聞く。
しかし、GランクからFランクは一年以上かかることもあるとかないとか。
そんなことを思い出して少し憂鬱になった。
どんどん精神的なダメージが突き刺さる。
でも、まだ諦めるわけにはいかない!
このまま入学式を迎えてしまうとバラ色の学園生活と自分の夢と野望がなくなってしまう。
改めてモヤっとしたのに目を向ける。
ぷいっ
と明後日のほうを向く。
なんなもしてないしな〜。
初めの召喚も聞いてたのと違うかったしな。
なにわともあれだ。
初めてのパートナであっても主人は俺だ。
ここは威厳を見せておかないと。
「よろしっ!?」
シュッ
ぐはっ
よろしくと挨拶を言い終える前にみぞおちに衝撃を受ける。
い、息ができない…
モヤっとしたのにタックルを受けたようだ。
俺は地面にぶっ倒れた。
ぶっ倒れながら見た景色はしてやったりみたいな顔をしているモヤっとしたやつだった。
なんなんだよこいつ…
しかし、それが俺を燃え上がらせる。
なんとしてでも、1週間でこいつを強くしないといけない。
例え嫌われていてもだ。
そう決意したアズマヒガシであった。
そして、力尽きた。
バタッ…
最後までお読み頂きありがとうございます。
これから始まるのはモヤっとした気難しそうなモンスターとの冒険の始まりです。
面白そうだなと思っていいただけましたら評価よろしくお願いします!