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家康公記  作者: 松田 飛呂
三成と吉継と島津
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三成と吉継と島津

大変遅くなり申し訳ございません。

全てが消えてしまい大変なことになっております。。

続きを少しづつ書きながら修復していくつもりなのでどうかお付き合いください。。。

義弘が戦っている頃、立花山城では交渉がされていた。

「立花 宗茂殿、お会いいただきありがとうございます」

「歳久様がわざわざお越しになられるなんて……」

「気になさらずに、あなたの力がぜひ欲しいからですよ」

「ありがたきお言葉ですが、降伏しろということですかな」

「いえすぐに言うつもりはございませんよ」

「他に用事があるのですか?」

「この戦について聞きたいのです」

「父上が戦うと申したから戦うまでですよ」

「宗茂殿の意見を聞きたいのだが……」

「戦を好きなやつなんていないですよ、それに攻めてこなければ戦わなくて済んだんです」

「まぁそうかもしれないけれど、大友家の考え方はおかしいと思わないか?」

「それは……」

「強いものだけが残り弱いものは死んでいく、これは武士だけの話ではない農民にも言えることではないか?」

「大友家を中心に農業を栄えさせていけばいつかは国が潤うではないですか」

「いつかでは遅い、すぐに変わらなくてはいけないのだ。 死ぬのは農民や弱いものからなんだぞ」

すると宗茂は何も言わずにうつむいた。

「今お父上がいらっしゃる城は義弘が攻めておる。 あの男に勝つには兵も食料も城も弱い。 宗茂殿がお父上を説得してはくださらんか?」

「俺が父を説得?」

「あぁとりあえずこの城にお父上を入れてくれれば後は私が交渉をするから頼む」と言うと歳久が頭を下げた。

宗茂は大友家の考え方には賛同していないが今までの恩は忘れてはいない。

しかし島津家の男が頭を下げるところを聞いたことも見たこともない、それだけ自分たちを大事にしてくれるのではないかと思うと悩んでしまった。

「悩まれるでしょうから私は帰ります、ひと月は攻めませんのでゆっくりお考え下さい」と言うとすぐに部屋を出ていく。

宗茂は慌てて案内をさせた。

歳久は城を出るとすぐに場内に食料を届けさせ更に商人も中に入れた。

「これで父を説得してくれるといいのだが」と歳久は一人つぶやいた。



一方豊満山城を取り囲む陣の中では話し合いが行われていた。

「豊久、お前が交渉に行け」

「交渉? そんなもの出来ん」

「お前ももう餓鬼ではないのだ戦を覚えろ」

「しかし親父、戦は敵を殺せば勝ちだ」

「それは喧嘩の話であって戦はそんなに簡単ではない」

「そうか? 喧嘩も戦も一緒だ」

「違う、戦は勝った者が負けた者達の生活をよくしていくことが使命だ、この国をよくするために戦争をしているんだぞ」

「そうか、わかった」と適当に返事をすると頭をぶたれた。

「いいか、お前のやり方でいいから交渉をしてこい」

「わかったよ、行けばいいんだろ」と言うと豊久は鎧を脱ぎ捨て刀を差しなおして城に向かった。

城門は高く立派である。

とりあえず声をかけてみる。

「島津 豊久と申す、此度の戦の使者として参った、入れてくれ」

しかしまったく反応がない。

豊久は扉を蹴りながら繰り返し言ってみたが何も反応はなく、苛立った豊久は一度陣に戻った。

「おい大筒用意しろ五発は撃ちたい」と言うと兵たちは慌ただしく用意し始めた。

準備が終わると城門の前に大筒を設置する。

「島津の使者豊久である、門を開けんと撃つぞ」と脅す。

しかし場内からはなんの反応もない。

「撃て」

と豊久が言うと兵たちは困った様子で立っている。

「撃てと言うておる、斬るぞ」と睨まれしょうがなく一発撃った。

見事に扉に命中するがまだ壊れない。

「全部撃て」と豊久が笑顔で言うのでしょうがなく全部撃った。

すると扉が大きな音を立て倒れた。

それを見ると豊久は城内に入っていった。

中に入るとすぐに銃を構えた兵が二十名と指揮官らしき男が一人おり行く手を阻む。

「どういう考えで使者が城門を壊した」と指揮官の男が起こりながら言う。

「お前らが返事をしないからだ」

「それは相手にしないということだ」

「そうか……なら力ずくで話を聞いてもらうとするか」と言いながら走り始めた。

「撃て」と慌てて言うがその時には指揮官の首に刀が当たっていた。

「撃てるもんなら撃ってみ」と豊久は楽しそうに言っている。

銃を構えた兵たちはどうしていいのかわからず指揮官を見る。

「撃て俺に当たっても構わん」と指揮官は叫ぶが誰も撃たない。

「かっこいいぞ」と豊久は言うと指揮官の首から刀を外す、ほっとした指揮官が離れようとフラフラと歩きだすと縦に切り裂いた。

そしてそのまま銃を持っている兵の中に飛び込むと一人を斬り殺し銃を奪うと撃ちながら別の兵を斬り殺す。

皆何もできないまま豊久の餌食となり全滅してしまう。

それが終わると更に城の奥に進んでいく。

すぐに塀の上から矢が放たれるが豊久はそれを払い落とすと次の矢をつかみ投げて兵の頭に突き刺していく。

ここもすぐに壊滅してしまった。

ご機嫌になった豊久はさらに奥に進み本丸に近づいた。

その時長槍を持った兵たちが現れた。

「長槍は厄介だな」と頭をかきながら言うと一斉に突かれた。

距離を取り様子をうかがう。

相手はじりじりと前に進み少しでも本丸から離そうとしてくる。

豊久はなぜか鞘を外し右手に刀、左手に鞘を持つと前に進み始めた。

相手が突いてきた時槍の先を鞘に納め刀で切り落とすと刀を口に咥え槍を持つと投げて返した。

兵の胸に突き刺さり一人倒れた。

刀を右手に持つと切っ先を相手に向けて人数を数えた。

「三十か、面白い」と言いながら少し速足で前に進み槍が突かれると半身でかわしそのまま刀で切り落とす。

相手の目の前まで行くと首を斬り飛ばし次の兵に飛び込み首を飛ばす。

斬っては飛び次を斬り殺す。

全て片付く頃には返り血で真っ赤に染まっていた。

「これでやっと大将に会えるのか」と言いつつ歩こうとすると数百という兵に囲まれてしまった。

「ここから先には一歩も通さない」

と言われると豊久はにやりと笑いながら鞘を地面に突き刺した。

読んでいただきありがとうございます。。

正月はほとんど仕事をしておりました。。

修復が全く進んでいませんがゆっくり時間を見つけてやっていくつもりです!!

ご迷惑をおかけしますがどうかこれからもよろしくお願いいたします。


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