大陸侵攻
吉継は騒がしい音で目を覚ました。
まだ外は暗い。
「やっと起きたか。 寝坊だぞ」
豊久は飛び跳ねながら敵の首を斬り落とす。
今まさに賊に襲われている様だった。
吉継も刀を抜くと戦いに加わる。
相手は残り三十人くらいだった。
三成と官兵衛を挟むように吉継と豊久は立ち敵を斬り倒していく。
二人は一人を残し斬り倒した。
「お前の拠点はどこだ?」
豊久が男の首に刀を突き付ける。
男は何か叫んでいるが吉継には意味が分からなかった。
「殺せと言っている」
官兵衛が通訳をしてくれた。
「なぜ俺たちを襲った?」
「我らは義賊だ」
「ならば国と戦え」
「国と戦うには人も武器も必要だ。 それにはまず金を集めなければならない」
「仲間はいなくなったな」
豊久は面白そうに言ったが吉継に目を合わせると黙った。
「それで他の仲間は?」
「俺たちの仲間はいなくなった。 今から義賊に加わる予定だったのだ」
「そうか……」
吉継はそのあとの質問に困った。
「俺たちをそこに連れてってくれないか?」
官兵衛が代わり質問した。
「いいけれど、試験がある。 どう見てもお前たちには合格できるとは思えない」
「お前よりも強いのにか?」
「言葉を話せない」
官兵衛は三人を見た。
三人は何が話されていたのかすら理解できなかった。
「他の手を考えよう」
官兵衛はあきらめると男にどこかに行くように手を振る。
豊久は不満そうにしていたが吉継は少しの食料を渡すと男を逃がした。
「早めに家を見つけたいな」
吉継は夜が明け始めた空を見ると呟いた。
毛利家と長曾我部家の使者は四国と本州の間にある小島に集まっていた。
「それで今後はどうするのですか?」
「もういいとのことです。 このままでは秀吉には勝てないとおっしゃっております」
「長曾我部家は弱気になられましたか。 それは困りました」
「我々だけでは結論は出ません。 天下殿を待ちますか?」
「このままでは我々の国が消されてしまいます。 早めに何か対策をしなくては」
「確かにそうですね。 天下殿の耳に入れば我々も豊臣家もろとも消されますな」
「これは早めに大陸攻めを終わらせて次の国内の戦に備えなければ」
「まずは秀吉の死が必要だ」
「その通りだな」
「毒か?」
「皆が大陸に出発した後で結構だ。 病気に見せるのが重要だ」
「わかった」
そういうと二人はそれぞれの小舟で小島を離れた。
それから秀吉の元にはたくさんの品物がいろんな国から届いた。
「毒見は済んでおります」
そう言われると秀吉は次々食べていく。
二月ほどで秀吉は床に伏せた。
大陸に各大名が出陣していった後だった。
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