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家康公記  作者: 松田 飛呂
家康と良勝
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家康と良勝

はいこんにちは。

やっと続き書けました。

百話目指して頑張ります!!

ここはどこだ、玉子さんは?と思っていると玉子さんが呼ぶ声がした。

「明智様大丈夫ですか?」

「明智様は止めてくれ良勝と読んでくれ」

「はい良勝様」と言った後、

「ここが憧れの戦国時代」と言い回りを見渡した。

しかし原っぱしか見えない。

「ここはどこですか?」と玉子が聞いた。

「さぁ、上手いこと家康様の近くだと嬉しいのだけれど」

二人はしばらく見渡すと諦めて適当な方向に歩き始めた。

と言うか玉子さんが勝手に歩き始めたのでついて行くことにした。

しばらく歩くと奇跡的に道に出た。

さらに歩くと男に出会った。

「ここはどこらへんでしょう?」

「ここかい、ここは京から少し着た所、ほれあそこが佐和山城だよ」と指さされた方を見た。

確かに佐和山だと良勝は思った、しかしそれでは家康までが遠いとも思った。

「あんたら山の中超えてきたのか?」

「えぇ伊勢参りをしようと近道を」と良勝が言うと、

「伊勢にはいまは近づけん、戦をやっておるなんでも信長様のご子息が天下様に戦を仕掛けて徳川様まで巻き込まれたみたいだぞ」

「本当か?」

「あぁだから儂も引き返してきた、あんたは参加しないのか?」

「今は参加出来なくて」

「そうか、伊勢参りの後は婚姻かめでたいことだ」と男は言うと紙をくれた。

「これで関所は通れる、使いな」と言って渡され礼をすると言うと気にするなと言われてしまった。

男が立ち去ると、

「私と婚姻するんですか?」と真顔で聞いてきた。

「いえそういえ訳ではないです」と答えておいた。

二人は更に進み関所にたどり着いた。

そこで水を貰い検査待ちとなったが紙を見せると検査無しで通してくれた。

「戦国時代って甘いのね」と玉子さんは言うが、あれは相当な人だったのだろう良勝は思った。

「とにかく急ごう」と言うと良勝は急ぎ港へと向かった。

しかし戦闘があちらこちらで行われていて思うように進めないので山の中に戻り戦が終わるのを待つことにした。

猟師小屋を見つけると玉子を中に入れた。

「もしかして今日ここで寝るの?」

「戦が終わるまでは隠れなくては行けないからね、巻き込まれたくはない」

「食べるものは?」

「兎でも取ってくるよ」と言うと玉子を残して外に出た。

しばらく山の中を歩き回ると鹿がいたので刀をぬいた。

「弓か銃があればいいのだけど」と一人言いながら風下から近づくが気づかれて逃げられてしまった。

肩を落とすが何か手に入れないといけないと思いまた獲物を探す、しかし何も見つけることは出来なかった。

しょうがなく小屋に戻ると玉子がなぜか食料をたくさん持っていた。

「その職どうしたんだ?」

「小屋の中に隠してあったの」

「そうか、まぁいいや頂いて代金を置いておこう」と言って二人は食べた。

夜寝ていると外で物音がしたので外に出てみた。

すると侍が立っていた。

「すまんがここに織田、北畠の関係者はいるか?」

「いえ、おらん私と連れがいるだけだ」

「そうか、お前は侍か?」

「違いますよ、形だけです」と笑顔を作り言った。

「そうか?斬ったことある奴の眼をしている気がするが」

「気のせいですよ、目つきが悪いだけです」

「そうかならいいが」と言い男は振り向くとどこかに行ってしまった。

「ふぅ」と息を吐くと良勝は小屋に戻った。

中では静かな寝息を立てる玉子がいた。

良勝は壁にもたれて座るとそのまま眠った。

朝早くに目覚めると玉子を確認し外に出た。

すると小屋の周りを兵が囲んでいた。

一人の男が前に出てきた。

「恒興殿」と思わず良勝が言った。

「光秀か?」と恒興が言うと、

「一体何があったんだ」と聞かれた。

「説明しにくいのですが……とりあえず今ここにいます」

「ここにいては駄目だ、すぐに逃げろ」

「何があったのですか?」

「勝家殿が秀吉に戦を仕掛けた事になっている」

「秀吉には逆らえないですか?」

「あぁもう誰も逆らえん」

「とりあえず逃げます」と言うと玉子を起こしに小屋に戻り出て行くとさらに多くの兵がいた。

「どこへ行かれるのですか?」と言い恒興の横に立ったのは堀 秀政という男でかなりのイケメンだがどこか機械みたいな人だった。

「見逃しては貰えないだろうか」と恒興が言うと、

「あなたが決めることではない、天下様の元へ連れていけ」と言い二人はすぐに捕まってしまった。

「恒興殿も報告させて頂きます」と言うと軍を進ませた。

「どこに連れて行かれるのですかね?」と玉子は呑気に言っている。

「秀吉のところだと思うよ」と良勝が返すと少し喜んでいた。


その頃前田 利家はとても悩んでいた。

勝家が奮闘する中援軍に駆けつけるもすでに勝家は殺されており何もできずに帰った。

自分は正しいことが出来ているのか、それが不安になってきたのだ。

秀吉とは友であり仲間であるのだが勝家には助けられた恩もある、それが利家を悩ませていた。

そんな中伊勢にて戦闘が起きたと聞いた、滝川 一益に違いないと利家は思うと彼の助命をお願いする文を書いた。

しかしこれを今の秀吉が聞き入れてくれるのか、不安なまま送ってみた。

返事はなかったが一益の命だけは助かったみたいだった。

これでいいんだと自分に言い聞かせながらも家康に文を書いた。

これで利家は豊臣家と徳川家が仲良くしてくれれば一番嬉しいと思った。


しばらく歩くと大きな城が見えてきた。

中に入るのにいくつもの堀を通過しなくてはならない。

これは堅固な城だなと思いながら中に入ると刀を取られてしまいそれから広間に通された。

そこには秀吉と官兵衛らしき男が座っている、それに一人若い子が座っていた。

「秀政ご苦労」と言うと秀政は下がった。

「さて光秀何故生きている?」と秀吉が聞いた。

「それはこちらが聞きたいのだが」と良勝が返すと秀吉は、

「何を言うか、俺は牢に閉じ込められていただけだ」と言われた。

信長は殺したと言っていたが果たしてどちらが本当の秀吉かを見極めないといけない。

すると玉子が不意に、

「秀吉さんは指六本あるのですか?」と聞いた。

すると秀吉は笑い出し、

「俺の指が六本もあるわけないだろ」と言って手のひらを両方見せてくれた、確かに指は五本しかない。

「それより光秀、なぜ殿を殺した?」

「殺してなどいない、そもそも信長様は本能寺で死んでない」

「なんだと?どう言うことだ官兵衛」

「きっと光秀様の記憶がおかしいのでしょう、自分があれだけの事をされたのですから」

「そうか、大丈夫か光秀?医師も紹介してやろうか?」と馬鹿にしながら言った。

「気にしないでください平気ですので」と丁寧に断り席を立とうとしたら、

「帰れる訳がないだろ、ここにいろ」

「まぁここにいてもいいのだけれど早く帰した方がいいと思うよ」

「なぜ?」と秀吉が言った時伝令が現れた。

「大変です、織田 信雄様と徳川 家康様が手を結びました」

「ほら僕に構ってる余裕はなくなった」と言って玉子を連れて慌てて城を出た。

「知っていたの?」

「適当だけどもしかしたら何か動きがあるんじゃないかって思ったんだ」

「呆れた、でこれからどこに行くの?」

「まぁ家康様に会うのが第一目標かな」

「じゃあまた海に出るの?」

「他の手段を取ろう」と言うと良勝は海とは違うところに向かって歩き始めた。

「もしかして山を越えるの?」と聞くと頷き歩いて行ってしまった。

玉子は仕方なくついて行った。

二人は山の中を何日か歩き続けた。

玉子は迷子になってる様な気がしたけれど良勝は目的があるように歩き続けた。

山を越えるとすごく広い街が見えた。

「あそこはなんて街なの?」

「ここが尾張国の清洲城だよ」と言うと街の中に入った。

すごく活気はある中茶店を見つけると中に入った。

中に客はおらず二人は席に着いた。

「お茶飲んでいい?」と玉子が言うと良勝は店の主人を呼んだ。

主人が出てきて注文を取ると二人は静かに座っていた。

しはらくするとお茶が運ばれ玉子はゴクゴク飲んだ。

良勝は器をじっと見ていたので、

「貰っていい?」と聞きながら器を奪い飲み干した。

主人が驚きながらもう一杯入れてくれた。

「ついでに団子も頼むよ」と良勝と呆れながら言った。

しばらく待つと女性が団子を運んできた。

「ありがとう」と良勝は言うと、「ところでここの茶器を選んでいるのはご主人?」と聞いてみた。

「いえ、ご主人様のご友人の方が選んでくださってます」

「やはり、織田 長益殿では?」

「わかりますか、今ご主人を呼びますね」と言うと奥に消えていきしばらくすると主人が出てきた。

「侍が茶器を語るとはな、お主長益の知り合いか」

「まぁ少しは」

「あいつは今美濃にいるぞ」

「そうですか美濃ですか」と言うと良勝は団子を食べ終えた玉子を連れて店を出た。

頼れる人が居ないとなると歩きかなと考えていた。

しかしこのまま歩くとまだ何日かかかるし玉子の体力は持たない、ならばと馬を借りに行くことにした。

かなり痛い出費だがこれでかなりの刻を短縮出来ると思った。


読んでいただきありがとうございます!

今日は小説を書くつもりが起きたら夕方でした。

また明日から頑張ります!

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