家康と良勝
ここからが本編みたいです。
頑張ります。
ストック?そんな物はないです。
毎日書かないといけないよー。。
清洲会議から数年、安全な国になりつつあった。
そんな中秀吉は信長の姉である謙信を欲した。
「信長と血族になれば正統性を主張出来ます」と官兵衛に言われ秀吉は謙信が住むと言われている勝家の領地へ軍を進めた。
しかし既に名を元に戻し家康の元へと謙信を逃すと勝家は一人秀吉を待つ事にした。
草原にただ一人勝家は座ると槍と刀を地面に置き酒を呑んでいた。
そこに秀吉が一万の兵を連れやってきた。
「儂に何か用か?」
「あなたに用はない、お市の方をお出しください」
「お市の方ねぇ、彼女はもういないさ」と言うと最後の一口を飲み干した。
右手に槍、左手に刀を握ると勝家は立ち上がった。
「この地はようやく平和になったんだもう誰にも汚させはしないかかって来い雑魚が」と言うと一人槍と刀を構えた。
秀吉は無駄な事をと思ったが相手をしてやる事にした。
まず手始めに二十人くらいで囲ませた。
しかし勝家が槍を一振りするとすべての兵が吹き飛んだ。
「弱い弱すぎる」と勝家は言うと自ら大軍の中に入っていき次々と兵を吹っ飛ばして行く。
さすがの秀吉も少し惜しくなってきた。
「あの者を倒せる者はいないなか?」と秀吉が言うが誰も動かない。
勝家はひたすらに攻め続け二千以上の兵を倒し、三千の兵が逃げ出した。
それでもまだ五千の兵がいる。
「鉄砲隊前に」と言うと鉄砲隊が一列に並び各々勝家に打ち込んだがすべて払い落された。
「化け物か」と秀吉は言うと残りの兵を突撃させた。
勝家は更に前進を続ける。
さすがに被害が出過ぎていて撤退すら考えた時一人の兵が勝家に斬りかかった。
勝家はなんとか避けると、槍を秀吉目掛けて投げた。
槍は秀吉の左腕を貫くとそのまま地面に突き刺さった。
更に勝家は飛び出してきた兵に名を聞いた。
「大谷 吉継」と兵が答えその時に顔が見えたがまだ少年であった。
いい目をしていると勝家は思うと急に力が抜けた。
「体力の限界か歳はとりたくないな、小僧俺を殺せお前に首をやる」と言うと座り込んだ。
吉継はどうしていいのか分からなかったが勝家は他の者を寄せ付けない圧力を放っていて、吉継だけが引き寄せられ勝家の首を切り落とした。
吉継は勝家に膝をついて頭を下げると他の兵も次々と頭を下げ始めた。
全員が勝家に頭を下げる中秀吉の腕がない事に気付いた者は少なかった。
ひとりの少年が秀吉に近寄ると慌てて出血を止めて医師を呼ぶ為に叫びながら走り出した。
秀吉はその少年の事は忘れないようにしようと思った。
その頃浜松城には家康とお市の方が向かい合って座っていた。
「家康殿すまない」
「いえ、頭を下げないでください信長殿の姉上となれば我々が守りますので」
「本当にありがとう」
と言うと家康は微笑んだ。
その時聞き覚えのある声と共にお市の方に飛びつくものがいた。
「そなたはお静か」
「はい、謙信様」
「今はお市の方と呼びなさい」
「はい、お市の方」
すると家康は静かにその場を去った。
二人は再会を喜びながら思い出話しをして盛り上がっていた。
廊下を歩きつつ家康は少し不満であった。
合議制とは名ばかりで実質秀吉が実権を握っていた。
豊臣と名を変え力を誇示しようとしたため徳川と名を変えたがあまり意味はなさそうである。
「信長殿、武田との戦懐かしいです」と空に向かって言うと寂しそうに歩いて自室に入った。
現代にて信長は一人道場で瞑想をしていた。
その時後ろに人の気配がした。
「用件は?」
「過去の書物を調査していたのですがおかしな記述がありました」
「何と書いてあった」
「信長さんが消えた後豊臣 秀吉が天下を取ったことになっています」
「秀吉は殺した」
「それが本当ならば何か違い部分があると思うのですが」
「何かおかしな所はなかったか?」
「多分絵師の間違いだと思うのですが指が六本ある物がありました」
「それは間違いだと思うぞ、秀吉は五本しかなかった」
「そうでしょうね」と言うと気配が消えた。
信長はそのまま瞑想を続けた。
毛利 良勝は自宅で古文書の翻訳をしていた。
過去の字が読めると言うので引き受けたが戦国時代のだけでもとてつもない量があった。
その中でも秀吉が作らせた本が何冊か見つかったが信長の事ばかり書かれていた。
そこにお市がお茶を運んできてくれた。
「一度休憩を取って下さい」と優しい声で言われるとすぐに仕事を投げ出したくなるけれどもこれは急ぎと言われているので休むわけにはいかない。
それを察したのか横から覗き込み、
「変わるわよ」と言うと本を取り上げ読み始めた。
少しくらいいいかと思いお茶を飲んいると、
「ねぇここおかしいわよ」と指を指しながら言うので見てみると、
信長は本能寺で明智 光秀に殺され、さらに家康の命も狙ったと書いてある。
それを倒したのが秀吉となっていて、勝家以外の家臣は秀吉の天下に意を唱えなかったと書いてある。
「確かにおかしい」
「あなたが悪の根源になっているわね」
「秀吉は友達だと思っていたんだけどね」と苦笑いしながら言った。
急ぎの本を翻訳し終わったので急いで研究所に持っていった。
中に入ると研究員の玉子さんがいた。
「おはようございます、玉子さん」と良勝が言うと、ペコリと頭を下げてすぐにどこかに行ってしまう。
「嫌われてるのかな?」と一人呟きながら所長の田所を探した。
会議室の中を覗くと何やら話し合いがされていて、その中に田所もいた。
会議が終わるのを待っていたら田所がこちらに気付き出てきた。
「会議中にいいのですか?」
「君を待っていたんだよ翻訳は終わったかい?」
「えぇ終わりました、こちらです」と言うとコピー用紙を何枚か渡した。
それに目を通すと、
「やはりな、取り敢えず中に入ってくれ」と言うと会議室の中に入れられた。
「彼の解読したものと信長さんに確認したことを照らし合わせると、現代から過去にタイムスリップした者が何人か存在する、その内の誰かが歴史を操っている」
「ちょっと待ってください、そんなこと出来るのですか?」
「そこは彼女から説明してもらう」と言うと玉子さんが 前に出てきた。
「えっと……あの……歴史に詳しい人がいないと説明がつかない事があります、まず信長様明智様の話をまとめると私たちが習った歴史とは大幅に違っています、それを修正した人物がいないと辻褄が合いません」
「確かに十年早く死ぬとこでしたからね」
「十年を埋めた人物こそが黒幕です」
「それが半兵衛だと思われていたのだが、半兵衛は死んだんだよな」
「えぇ、誰に殺されたかわからないですけどその人がタイムマシンを作ったと言っていました」
「そうだとしたら彼は黒田 勘一と言う名前で一人でタイムマシンを作り出して消えた」
「ただ彼が得意としていたのはクローン研究でしたが……」と玉子が付け加えた。
「彼の事好きだった?」と良勝が言うと、全力で否定したが多分そうだ。
「彼が言う黒幕かも知れない、死を偽装した可能性もある」
「そうですね」
「そこで良勝君、君に戦国時代に行ってもらいたい」
「えぇ…はい?」
「だから君に戦国時代に行って調査してもらいたい」
「聞こえてますが本気ですか?」
「君なら戦国時代を生き抜いたし良いと思うぞ、それに君と信長さんの生活費は我々が出しているのだぞ」
それを言われると痛い。
帰蝶は家電と食事にはまり毎日家電を買いに行っては変なものを買ってくる。
食事も外国の料理を好んで食べる。
莫大なお金が帰蝶により消費されていた。
これは断れないと良勝は思い受けることにした。
お市になんて言えばいいのだろうかとも考えた。
一度家に帰りお市と向かい合い座った。
「何と言われた?」
「その……戦国に戻れと……」
「やはりそうか、いつか言われるとは思っていたが」
「そうですか」
「私も行こうか?」
「いや一人で行くよ、こっちで帰蝶様を止めて」
「そっちの方が大変そう」
と言うと二人笑った。
準備はお市がしてくれた。
「ありがとう」と言いながら準備された服を着てみたら昔信長に貰ったものに似ていた。
「私が作ったからな」と小さな声で言ったが震えていた。
「生きて戻るから」と言って家を出た。
すると信長と帰蝶が立っていた。
「わらわに挨拶無しで行く気だったのか?」
「すいません」
「まぁ気にするな、それよりこれ持ってけ役に立つかも知れん」と言うと刀を差し出した。
「これは信長様のでは?」
「いい、お守りとして持っとけ」と言われたので受け取ると、
「必ず返します」と言って頭を下げた。
「おう」と信長が言い三人に見送られながら良勝は研究所に向かった。
研究所に着くと田所と玉子さんが待っていた。
「実は頼みがあるんだがこの玉子君を連れて行ってくれ」
「命の保証出来ませんよ」
「大丈夫です戦闘に参加する訳ではないので」と玉子は言ったのでしょうがなく承諾した。
二人準備が整うと大きな装置の所に連れて行かれ中に入ると装置が動き出した。
またこれかと思っていると気を失ってしまった。
読んでいただきありがとうございます。
なんか短編 怪狩人 題名変ですよね。
UMAハンターのが良かったかな…
シリーズ化希望されてます
考えます。。。