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プロローグ(仮)終

読みづらくてすみません。

「先輩今日も送って頂いてありがとうございます!」

部活が終わり下校時刻になったため俺は部長として葵ちゃんを家まで送っていた。

まあ、本当は葵ちゃんにねだられたからなんだが。

・・・今は1月の中旬。季節は当たり前だが冬だ。

まだ肌寒くやはりたまに雪も降る。

今日は雪は降らなかったが昨日降った雪は未だ溶けきっておらず凍結していた。

「気にするな。先輩として、そして部長としての務めを果たしただけだから」

黎は白くなった息を吐きながら肩を竦めて「じゃあな。また明日」と足早に立ち去ろうとする。

・・・寒いんだよ。仕方ないだろ。コタツ入りたいんだよ。

「あっ、待ってください。先輩」

やめろ、止めるでない。俺は猫なんだ。猫はコタツの中で篭るのが日課(しめい)なのだぁ!

そう必死に念じるが当然伝わるわけも無く、一旦家に荷物を置いてきた葵ちゃんがとてとてと何か紙袋を大切に抱えてやってきた。

「・・・どうした?」

無視するのも何だか可哀想というか面倒臭いことになることは見えているのでもうこれは仕方のない事だと割り切る事にした。

可愛い後輩のためだ。でも、一体何なんだろうな?

「あの・・・えっと・・・」

葵ちゃんは何故か頰を紅潮させ俯いていた。

いきなり雰囲気が変わり、いつもと違う表情に不覚にも可愛いと思ってしまった。

いや、いつも可愛いけども。・・・言わせんな恥ずかしい。

ってか葵ちゃんってホント可愛いよなぁ。

あー、アレだラノベとか漫画とかのヒロイン並みに。マジで美少女だよないつ見ても。

まあそれのせいで彼女は虐めに遭っていたわけだが。(詳しくは後ほど。今回では触れません)

「はよ。俺寒くて凍え死ぬから。というか明日学校じゃダメか?」

「・・・・・あの」

ようやく覚悟が決まったのかこちらの目をしっかり見る。

・・・よく見たら葵ちゃんの目は潤んでいた。大丈夫かよ。

「す・・・」

「す?」

おうむ返しをした、その時。


「えっ?」


葵ちゃんの目が何に驚いたのか見開かれた。

どうしたんだ?何に驚いて、あれ?なんか葵ちゃん大きくなってるようなーーって。


「落ちてる!?」

何で!?ここ地面の上というかアスファルトの上だよな!?

「意味不なんだがぁぁぁ!?」

俺・・・この高さから落ちて生きてたら演劇やりたいな。

取り敢えずフラグを建ててから落ちる事にした。

これが漫画とかの主人公とかだったら大抵生きてるよな。何でだろうな?

「先輩!?」


それを最後に俺の意識は途切れた。


お読み頂きありがとうございます( ̄▽ ̄)

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