再会
すみません、いろいろとありまして遅くなりましたw
俺の中に浮かんだ起死回生の一手……それは。
「大丈夫ですよ! 終わるまでの時間くらいここで待てますよ!」
という至極単純なものだったが、これくらいしか手は思いつかなかった。
だが、そんな希望も簡単に打ち破られることになる。
「でも、あなたをそこまで待たせるなんて私の良心が許せないわ……」
「そ、そうですか………分かりました」
「ごめんね、本当に」
「いいんですよ! さっき言った通り運動になりますから!」
「ありがとう……私の家は病院を少し超えたところに赤い屋根が見えるから分かりやすいと思うわ」
余音さんはそう説明をしてくれて「じゃあ、ごめんね……」と言って豪邸の中に戻っていった。
「………ここまで優しくしてくれるなんて、やっぱり余音さんは天使だな~」
そう思ったことを口ずさむと、俺は豪邸を後にして、余音さんの家へと足を進めた。
そして豪邸を後にして20分ぐらい経ったころ、突然冷たい感触がした。
「冷たっ! ……ま、まさか雨?」
そんな予感がした間もなく急激に雨が激しく降ってきた。
「うわっ! マジかよ!!」
まさかの予感が的中した俺は急いで雨宿りができる場所を探したが……。
「そんな場所なんて……ないぜ」
そうここに来る間に目にした光景は覚えている……雨宿りが出来る所何て家くらいしか……いや、さすがによそ者の俺が人の家に上がり込むのはな……ってあっ!
その時俺の頭の中にピかんとビッグアイデアが浮かんだ。
「そうだ! 病院の中で雨宿りすればいいんだ!」
すぐさま俺は足を早め少し前に見える病院へと急いだ。
「ふぅ……何とか着いた」
俺は目の前にそびえ立つ病院を見て息を切らしながら安堵し、中には行っていった。
ちょうど入っていった直後に落雷が響き、俺は病院に入ったことを心底良い案だったと実感してそばにあったソファに座って弱まるまで待とうとしたとき、また落雷が響き、今度はなんと病院の明かりまでも消えてしまった。
「うわっ! ま、マジかよ!」
一瞬にして辺りは真っ暗になり、俺は猛烈なる恐怖に襲われた。
「夜でしかも真っ暗で人気がない病院ってやばいって! と、とにかくれ、冷静に……」
とりあえず、冷静になろうとした俺は外に出ようか迷ったが、もしも雷に打たれたら大変なので、ここに居ようと素直に思っていたが、やはり一人だと怖いので人がいる可能性がある病室を探すことにした。
「しかし、真っ暗でなにも見えん……」
俺は壁に持たれながら移動しているとドアノブの感触が手に触れた。
「あっ……よし、もしも居たら悪いけど……!」
入ったらお化けにあうとかそういうのは勘弁してくれよ……!
俺は息を飲み込んでドアを開けて部屋に入った。
「誰……ですか?」
い、居た……よ、良かった~これで恐怖を和らげることができる!
声からして女の子か?
「あっすみません、ちょっと雨が酷くなってきてここに雨宿りしに来たんですけど停電してしまって……それでちょっと怖くなってきたので……」
俺がそこまで言うと理由が分かったのかその女の子はクスッと笑ったような感じで「分かりました、私も一人だとちょっと怖いのでありがたいです」と返してくれた。
「あ、ありがとう」
俺はそう返して電気が復旧するのを待った。
そして数分後、電気が復旧したとアナウンスが流れ徐々に明かりがつき始めた。
「やっとか……」
俺は安堵して息を溢すと女の子に「これでお化けとかに怯える必要もありませんね」と半ば冗談ぎみに言うと「そ、そうですね……」と何故か違和感がある返事が聞こえたが、俺は別に気にせず、この部屋にも明かりがつくのを待った。
そして数分も経たない内にこの部屋の電気が戻ってきた。
「あっ付きましたね……ってえ!?」
女の子を見て俺は驚愕した。
そして、それによって俺は思い出した。
目の前にいる彼女が昔一目惚れをした少女と似ていることを。
「ま、まさか……み、宮野……き、奇蹟……?」
今回は再会……です。
何かよくあるパターンですけど、あらすじみれば大体どうなるか分かりますよね……




