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家庭訪問

今日から真樹は

由美ちゃんと同じ幼稚園に行く。


真理子さんが送ってくれたケド…大丈夫かな?


「…ねぇ…ねぇってば!」


「ん?

あ、悪い由美…」


「もう…授業終わったよ?。

…真樹ちゃんのコト考えてたんでしょ? 」


「ああ、あいつ大丈夫かな?」


「大丈夫よ。

それに…

今、心配してもどうにもならないでしょ?」


「そりゃあ…

そうだけどさ…」


「おーい、尚樹。

先生が呼んでるぞ?」


「ん、ああ分かった。」

(たぶん…アレだろうな)


ガラガラ


「…失礼します」

部屋に入ると担任が居た。


「斉藤、まぁ座ってくれ」


とりあえずイスに座ると 、担任が俺をジーっと見てくる…


「えっと…話って?」


「ああ、

お前先週休んだよな。

で、

あの話って本当なのか?」


「ええ…まぁ…」

(やっぱり真樹のコトか…)

俺はこの1週間、

真樹が風邪を引いたってことで休んでいたコトに

表向きはなっている。


…まぁ世話とかしてたのは本当だが…


「…そうか…

それでだけどな…」



「えっ…家庭訪問?」


「そう、今までしてなかったし…

親父さん帰ってきたんだろ?」


「えっ…でも…」

(何で父さんが帰ってきたこと知ってんだ?)


「あ、親父さんが帰ってきたのは、佐藤から聞いた。それに…お前の妹…

可愛いらしいしな」


(…それが目的か…

まぁ今日は

父さん家に居るから

いいケド…)





「ねえ、尚樹

なんの話だったの?」


「…今日、うちに担任が来る。

てか由美、真樹のコトしゃべっただろ?」


「うん…ごめんね?」


「いや、別に怒ってないからさ」

(…一言いって欲しかったケド…)


それから時間は経ち…

放課後




「お兄ちゃんっ‼」

俺と由美が迎えに行くと真樹は…笑顔で駆けてきた。

(ちなみに由美は真美ちゃんを迎えに来た)


「おいおい…」

お兄ちゃんと言いながら俺の足にくっつく真樹。


俺はとりあえず真樹の頭を撫でながら保育士さんに聞く

「真樹、

おとなしくしてました?」


「ええ、ずっと真美ちゃんと遊んでましたよ。


でも、本当にお兄ちゃんが好きなんですね?」


「まぁ、

俺しか居なかったですからね…」


「えっ?」


あ、そっか

知らなかったんだっけ…



「お兄ちゃん~

早く行こうよ!」


「ああ、

じゃあまた」

そう言って俺はペコリと頭を下げて幼稚園を後にする…



「えっ、お兄ちゃんの先生が家に来るの?」


「ああ、それで…

真樹に会いたいって言ってんだけど…いいか?」


「うーん…」


「大丈夫よ。

私も行くから…

(あの先生ってやっぱり

ロリコンね。


何かあったら守ってあげる。

(ロリコンの魔の手から…)」


「うん!

お姉ちゃんが行くなら良いよ」


(…由美、何張り切ってんだ?)


「お姉ちゃん、

私も行く~」


「ダメよ」

(真美には危険だわ)


「え~何で?」


「…真美ちゃん、

お菓子買ってあげるから

お家に居てくれないかな?」


「うーん、わかった」


俺はこれから、

何かが起こる気がした…


そういえば担任の名前

…考えてなかった…

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