おしっこ
真希と優美が風呂に入って居る間に俺は電話を掛ける。
「もしもし、
父さん?」
「ああ、尚樹か…
どうかしたのか?」
「うん、…真樹が女の子になった…」
「……そう…か…」
しばらくの沈黙…
「真樹のコト頼む。
近いウチに帰る…」
そう父さんが言うと電話が切れる…
風呂に入ってること言った方がよかったかな?
なぜ二人が風呂に入っているかと言うと…話は数分前に遡る。
優美が電話を掛けている時…
「お兄ちゃん、おしっこってどうやってするの?」
(えっ…女の子のやり方だよな…
あんま知らないけど…)
「座ってするんじゃないか?」
よく見ると、真樹の様子がおかしい…
コレはまさか…。
「…お兄ちゃん…もれる…」
「早くトイレにっ」
俺は真樹を抱っこして、トイレに走る。
その途中ふと思い出す。
…女の子ってあんまし我慢出来ないって聞いたことが…
チョロチョロ…
…まさか…漏らした?
「お兄ちゃん、ごめんなさい…もらしちゃった…」
幸い、俺にはかかっていないし…ちょっとしか漏らしていない。
「しょうがないよ。
真樹は女の子になったばっかなんだからさ」
「…いつもは、
まだ我慢出来たのに…」
「…大丈夫だって」
(母さんも同じだったんらしいらさ…)
「うん…」
「真樹ちゃん。
どうしたの?」
「…真樹、漏らしたんだよ」
「そっかぁ…大丈夫?」
「うん。
着替えてくるね」
「ちょっと待って!
お風呂入るわよ。」
「お風呂?」
(なんで?)
「真樹ちゃんは女の子だもん。
きれいにしなきゃね」
(そう言うコトか…)
「お風呂沸いてる?」
「ああ、沸いてるよ」
「そっか、じゃあ行こっ真樹ちゃん!」
「うん、お姉ちゃんと入るの久しぶりだね」
そう言って二人は風呂に…
ピンポーン
「誰だろ?」
ガチャッ
「真樹ちゃん大丈夫?」
「お兄ちゃん、マキどこ?」
そう言って入ってきたのは、
真理子さんと真美ちゃんだった。