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現実


『ボクのお兄ちゃん。


ボクのお兄ちゃんは、いつでもボクを守ってくれます。

そんなお兄ちゃんをボクは大好きです!


サクラ組 斎藤真樹』

「あいつ…こんなコト書いたのか…」


そう作文を見ながら呟く青年。


青年の名は斎藤尚樹。


尚樹は自分のベッドで眠って居る真樹の隣に寝転んだ。

(俺がそばにいてやるからな…たとえ女の子になったとしても…)

そう思いながら頭を撫でていると眠ってしまった。




朝、真樹が俺に抱きついていた…

まぁ、いつものことだ。


でも真樹の頭を撫でると違った…

(サラサラしてる?

…髪が長い…まさか!)


俺は慌てて真樹をよく見てみる…

そこには、

髪の長い女の子がいた…。

(…可愛いっ!。

てか、本当に…女の子になっちまった…)


真樹が女の子になってしまうことは知っていた。

理由は分かっている…遺伝だ。


「とりあえず…電話を…

あ、間違えた!」


父さんに掛けるつもりが…優美に…


「もしもし、尚樹?」


(間違えたって言えないよなぁ…)

「お、おう」


「…どうしたの?」


(…とりあえず真樹のコトを…)


「えっと…

真樹が女の子になっちまった」


「えっ…分かった。

服もってくね」


すぐ来るだろ、

隣だし。


ピンポーン


「おう、優美」


「真樹く…

真樹ちゃんは?」


「ベッドで寝てるよ」


「そっか…」


部屋に行くと、優美が真樹を撫でながら…

「本当に女の子になってるね…」


「…まさか本当に女の子になるとはな、

…驚いたよ」


「ずっと寝てるの?」


(…まだ朝の6時過ぎだぞ)

「いつもならまだ寝てるよ」


「ふーん。

ねぇ、何で私に電話したの?」


「それは…」

(何て言おう…)


「それは?」


「俺、女の子のコト分かんないし…」


「…そっか…

頼ってくれたんだね」


「うーん…まぁそうだけど…って、

『もしも女の子になったらすぐに見せてね』

って言ったの優美だろ」


「覚えててくれたんだ〜」


「当たり前だろ…」


「尚樹って忘れやすいから…

忘れてると思ったのに」


さっき思い出したんだけどな…



真樹が女の子になることは分かっていた

…先生に『ほぼ間違いないでしょう』

って言われたし。

…後で病院に行かなきゃな…


「うーん…

…優美お姉ちゃん?」

あ、起きた…


「おはよう、

真樹ちゃん」


「…ちゃん?。

あれ、何か変だな?」


「真樹、お前…

女の子になったんだぞ?」


「えっ…女の子?」


そう言って真樹は、アレの有無を確認する。


俺と優美にもはっきり見えた…

「ボクの…ない…

無くなってる!?」


ソコには見慣れたモノは無くなっていた。


分かっていたとは言え…ショックだよな。


「ボク…

本当に女の子になっちゃったんだ…

…どうしようもないコトってあるんだね」


…受け入れるしかない、まだ6歳の子におきた現実…


…もう男の子には戻れない…。




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