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忘れられない夜

「なぁ、

やっぱり俺、床で寝るから

優実は俺のベッドに…」


「イヤだ、尚樹と一緒に寝るって決めたの」


(弱ったなぁ…)

俺は同じ部屋で寝るのは良いって言ってたつもりだったけど…


同じベッドはさすがにまずいだろ…。


ってゆーか…

優実がこーやって駄々こねるのって懐かしい気がする…。


(真美ちゃんが生まれる前はこんなだったな…)


「…しょーがない、今日だけだからな優実」






…って言ったは良いけど…寝れん―。


事故とゆーかさっき裸見たし…余計に無理。


(優実、何考えてんだろ?

下手したら襲われるかもしれないのに…こんな無防備で…)


「ホント可愛い寝顔だな…すやすや寝やがって…」



「…可愛いかぁ、ホントに?」


(…寝たフリかよっ!)


「…あのさ優実、いまの忘れてくれる?」


「イヤだ。

ねぇ尚樹、もっとこっち来てよ。

…落ちちゃうよ?」


その言葉で俺はスイッチが入った。




「分かった。

じゃあ遠慮なく」



俺は優実にグイッと体を近付ける

…吐息がかかるぐらい近くに。


「ッ! ちょっ…近い…」


「こっち来てって言ったじゃん

…イヤか?」


「いや…じゃないけど、それは…

その…恥ずかしいというか…」


優実ってば顔が真っ赤だ…


「恥ずかしいなら少し離れるよ。

恥ずかしがって真っ赤な、

可愛い顔も見れたしな」

そう言って少し離れる。


「かっ…可愛いって言い過ぎだよ…

今日の尚樹ちょっと変だよ?」


「…女の子と一緒の布団に入って、こんなに近付いたら…

変にならない方がおかしいんじゃないかな?

俺も優実も成長してるわけだし」


「うーん…そりゃそうだけど…

なんて言うかその…」

 

優実は何かを言いたそうだった…


「俺がいきなり襲うとか思ってたのか?」


「…うん。

そうなっちゃうのかなって…」


(やっぱ、そう思ってたのか…)


俺は優実の頭を撫でながら…

「俺は優実を襲ったりしないよ。

…確かにそんな気持ちも無いこともないけどさ…

でもそれ以上に優実のコト大切に思ってる。

  …俺は優実のコトが好きだ。

幼なじみとしてじゃなく恋人として、

優実、こんな俺でも好きになってくれるか?」


「!…うん…私も好き…大好きだよ!」


そう言う優実は泣いていた…でもそれは幸せの涙。


俺と優実はこうして…一生忘れられない夜を過ごした。



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