のぼせるなよ。そのに
「ねぇ~洗ってよ~」
「しょーが無いなぁ…」
俺は今、真樹と優実ちゃんを洗っている。
何事もなく時間は進んで風呂の時間。
真美と風呂入るのって何年ぶりだろ…
真美ずっと湯船の中だし…
まぁ俺はその方が助かる。
(二人共はしゃいでるな―)
俺も真美もタオルで隠してるから見えないけど…ヤバい。
(もうすぐ二人共洗い終わるし…俺も終わったから…)
「真美、洗い終わったら二人と先に出るから、のんびりしてなよ。
あと…のぼせるなよ」
「…のぼせないわよ。
それより、二人の髪ちゃんと乾かしてよね」
「わかってるって、真樹のおかげで髪乾かすの上手いから大丈夫」
真樹の髪を乾かすのは慣れてるけど…
優実ちゃんは髪長いから時間かかるな。
(やっぱり女の子って大変だよな…)
よし、終わった。
とりあえず二人を寝かせて…と。
真美って風呂長いな?
まだ上がってない…。
気になるな…大丈夫か?
「真美、風呂長いけど…大丈夫か?」
脱衣場の前から呼び掛けるが反応がない…
(反応が無い…もしかして…)
「優美、入るぞ」
と言って扉に手をかけたその時
「…尚樹…」
優実、マジでヤバいかも。
扉を開けると、優実が倒れていた。
「っ大丈夫か?」
「尚樹…のぼせちゃった…服…」
「アホか、服なんていいから…
立てるか?」
良かった、フラフラだけど立てるな。
とりあえずタオル巻いて、俺の部屋に寝かせる。
「冷えタオル持ってくるから、ちょっと待ってろ。
…無理に動くなよ」
「うん…ありがとね…」
とりあえず服着せて…首筋と手首を冷やす…、これで大丈夫だろ。
「真美、大丈夫か?」
「うん、だいぶ楽になった」
顔真っ赤だけど、それは別だよな…。
「良かった。
びっくりしたよ…マジで」
「ホントごめんね…」
「別にいいって。
真樹も、のぼせる事あったしさ」
「ねぇ、その…見たよね?」
(うん、ばっちり見た…って言えないし)
「えーとその…気にするなって」
「私が気にするの!。
その…私の不注意だし、尚樹は助けてくれたけど…」
(まぁ…助ける為とはいえ、見ちゃったし…)
「ねぇ尚樹…今日だけ甘えてもいいかな?」
「いいけど…甘えるって?」
「…一緒に寝てほしいの」
は?、どーゆーこと?
若い男女が同じベッドで一緒に寝るって事はつまり…その…
その一緒に寝るって事はつまり…
アレか?
「えーと、真美がいいなら…俺はその…」
「そっちじゃなくて!
その…私が優実と寝るみたいにって事よ」
ああ…そっちか…そうだよな。
「わかった。
でも…俺も健全な男な訳だからさ…」
「うん…わかってる。
でも信じてるから尚樹のコト」