優実と真美ちゃん
「はい、分かりました」
そう言って電話を切る。
「お兄ちゃん、誰からの電話?」
「ん、学校から。
真樹、今日は一緒に居れるぞ」
「ホントに!
…お兄ちゃん悪いことしたの?」
(なんでそうなるんだよ…)
真樹は昨日の出来事がよく分かっていないようだ
…まぁ、その方がいいけどな。
「俺、今日は学校休みなんだよ。
あ、真樹も休みだからな」
「ボクもなの?」
…プルプル~
(…真美からかな?)
「はい。おう真美か」
「今からそっち行っていい?
優美もいっしょだけど…」
「ああ、ってかさ…
珍しいな電話くれるの?」
「うん、マスコミとか居ないかな…ってね」
…ママ4じゃあるまいし…
「…居るわけないだろ… 俺と真樹だけだよ」
「そっか、じゃあ今から行くね」
それから数分後
ピンポーン
「来たよ~
真樹ちゃん!」
優美ちゃん元気だな…
アレ?…真美は?
「もう…優美ったら、
走らないでよ…」
「おう、真美。
…なんか荷物多くないか?」
「うん、優美がお泊まりするって聞かなくて…
良いよね?」
「ああ、真樹も喜ぶしな」
「じゃ決まり。
真樹ちゃんの部屋で良いよね?」
そう言って荷物を真樹の部屋へ。
「なあ…優美ちゃんって一人で寝てるのか?」
「…なに?いきなり。
基本は一人で寝てるわよ、
たまには一緒だけどね。
ってなんでそんなこと聞くのよ?」
「真樹さ、女の子になってから一人で寝ないんだよ。
いつもの俺の布団に潜り込んで来てさ、
前は一人でも平気だったんだけどな」
「そっか…
寂しいんじゃないかな?」
(…寂しい?)
真樹は少しずつ女の子らしくなってきた。
まだ外見的な面だけだと思ってたけど…
「そうか…中身も女の子に…」
「なに言ってるの?
真樹ちゃんは女の子なんだから当たり前でしょ。
前とは違うんだから。
…ただ、
思ってるよりも心が体に慣れるのが早いだけよ」
「そうだな、彼女正直俺も驚いてる。
ところでさ-
真美っていつまで俺と一緒に風呂入ってたっけ?」
すると顔を真っ赤にして
「っ!…いきなりナニよ、エッチ!」
…と俺はぶん殴られた。
「…ちょっと待て…
俺は、そんな意味じゃなくて」
「他に何があるのよ!
まさか…真樹ちゃんに変な気を!」
「それはないって!。
その…真樹を見てると思い出すんだ。
小さい頃の俺たちを見てるみたいで…」
「うん。
…あの頃はよく二人で遊んでたよね」
「ああ、二人で泥んこになったりしてな」
(あの頃の真美はボーイッシュとゆーか…
男の子みたいだった。
…女の子って変わっていくんだな)
「なによ、ジーっと見て…
私の顔になにか付いてるの?」
「ん、何も。
…あの頃は一緒に風呂とか入ってたよな」
(何で一緒に入らなくなったんだろ?
それが大人になるってコトか?
…でも違う気がする。)
ハダッ
「お兄ちゃん!
今日はみんなでお風呂だよね?」
「真樹いきなりなんだよ…」
「優美ちゃんが言ってたの
『仲良しは一緒にお風呂に入るんだよ』って、
お兄ちゃんとお姉ちゃんって仲良しだよね?」
「ちょ、真樹…それは…」
俺は、チラッと真美を見た。
真っ赤な顔でなにかを言いたそうにしている。
(まぁ一緒にはダメだよな…昔とは違うんだから)
「だっの、大丈夫よ…。
真樹ちゃん、今日はみんなでお風呂入ろうね」
「やったーみんなでお風呂だ!」
「おっ…おい。
本当に一緒でいいのかよ?」
「…だって尚樹だもん、変な気起こさないし…。
それに…尚樹になら見られても大丈夫だから」
…マジかよ…顔真っ赤だぞ。




