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第一話 希望の光


空が黒とオレンジに染まり鳥居基地は深い影におおわれる、戦闘空母艦と戦闘機がカタパルトから格納庫に移動しマテリアル・ギアも綺麗に整列していた。


整備員と研究員が忙しく駆け回り、部隊の振り分けのために響いている各部隊長の声、正規軍より統率力がある精鋭のような軍人たちが最後の決戦に挑もうとしている。


「……勝つよね」

『無論です……ワタシとナツルでソレイユを止めるしかありません』


アガレスのコクピットが光僕の呟きに答えた。


「君が言うなら、そんなんだろうね、よし!行こう」

「盛り上がったところで悪いが南中尉がよんでる」


葵さんが気だるそうに肩を叩きながら迎えにくる。

何時もより瞳に力が入っている、葵さんは僕より軍人って実感させられた。



「全員集まりましたね?では我々の最初の作戦行動を説明します、椙本大佐」

「了解だ艦長、みんな聞けよ!作戦は重要だ、


まずは地上のヤマトステーションを奪還する!知ってのとおり我々の戦力は限られている、ここにはまだ抵抗戦力が残っているとの報告を受けている!それだけではない!先程入った新たな情報によるとソロモンが宇宙に向けて上昇中のことだ、狙いは月と地球を繋ぐ予定の衛星オーシャンだ」


モニターがオーシャンの画像を選別しアップする。

何人かはシグマの目的に気付き険しい顔をする。


「公には外宇宙に対する調査探索及び月に眠る未知の鉱石の調査だ、真相は外宇宙からの脅威に対する備え……馬鹿馬鹿しい話があるが冗談では笑えない、シグマのトップはこの意味を理解しているのかもしれない」

「まさか!大量殺戮兵器!」


部隊長の誰かが思わず、激怒する。


「ああ、その通りだな……ヤマトステーションの打ち上げ施設の奪還たのんだぞ?」

「我々ヘリオトロープの初陣です、最初から全賭けでいきますよ!」


独立軍事そしき“ヘリオトロープ”が活動を開始した。



各戦闘空母にMGが積み込まれ、作業員が世話しなく動くパイロットが騎体の具合を確かめ、技術者が作業員と話し合っていたりする。


「ナツル!仕上げだアガレス・ヘリオトロープに乗れ今からアガレスのAIを移植する、お前はリンクをバックアップしろよ」

「はい!」


戦力は多いほうがいい、もしかしたらソレイユを搭載したMGが戦線で闘ってるかも知れない、ソレイユとサンの移植にはどんなに早くても一時間はかかる責めてアガレスだけでも出撃出来れば勝手が違うアガレスにはソレイユが二機積まれている一つはヘリオトロープに移植したが並のMGよりはパワーは上だ、敵もアガレスには警戒するし……。


「ナツル……心配するな!」

「え!」


長い金髪を高い位置付けでくくり、意志の強い眼が確りと僕を見ている、可憐な戦乙女を連想させるような振る舞いで現れるルイ。


「待たせたなナツル殿……いやナツルと呼ばせてくれ拙者に任せてくれ」

「でも……大丈夫なの?」

「男に二言は無い!拙者は闘うと決めたのだ!鷲尾どのの為にもな……そして拙者を受け入れてくれた者の為にも!」



もうじき沈む夕日と手に持つ日本刀、儚く微笑むルイが素直に綺麗に見えて、男にトキメく自分に凹むがそれ以上に頼もしい増援はアガレスに乗り込み剥き出し背中に二振りの日本刀が入った武装とヘリオトロープと同じリニアレールガンが二問備わった追加パーツを装備し発進した。


「サン!ヘリオ!僕達も急ぐよ」


直ぐに乗り込みOSと疑似人格のリンクと各武装との接続ソレイユとの同調を進めるシステムが復活しアガレスと葵さん、南中尉の戦闘ログを学習させる。


『おはようございますナツル』

「おはようサン」

『システム良好、各武装リンク確認、ソレイユとの同調八十八%』


サンの声が弾んでいるような気がする僕はシートに背を預け深く深呼吸をし気持ちを落ち着かせる。


〈ナツル!今回は火力より機動力の方を優先してる接近戦闘は無理だからな、リニアレールガンとS・レイの遠近で頼む〉

「了解!いきます!」


すでにリニアカタパルトに固定されたので海と暗くなり始めた空が見える。

ビリビリと空気を切り裂き黒と赤を基調とした騎体が飛翔する。


「頼むよ!アガレス・ヘリオトロープ(太陽を取り戻す者)!」

『任務了解!目指すは勝利です』

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