表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

教養としての日本近代文学史⑧ 現代まで 

中島 (あつし) 

山月記(さんげつき)」…虎になった男の話

李陵(りりょう)」…漢の武帝の兵を率いて匈奴征伐に向った李陵は敗退し、自身も捕えられる。李陵を弁護した司馬遷は、宮刑に処せられる。


井上 (やすし) 

□北海道旭川で生まれた井上靖(1907~1991)は、天城湯ヶ島、三島・沼津で18歳まで過ごした。伊豆の地が『しろばんば』『夏草冬濤(なつぐさふゆなみ)』を誕生させた。『闘牛』で第22回芥川賞受賞。


「氷壁」

 切れるはずのないナイロンザイルが切れたために登山中に墜落死した小坂乙彦こさかおとひこ。その死の原因を、同行していた魚津恭太うおづきょうたが追う物語。

 穂高山行の直前、魚津は小坂の思いがけない秘密を知る。小坂は、人妻である八代美那子やしろみなことふとしたきっかけから一夜を過ごし、その後も恋心を抱き続け、美那子を困惑させていた。

 小坂と魚津は、吹雪に見舞われる厳しい条件の中、穂高の氷壁に挑む。しかし頂上直前で二人を結んでいたザイルが切れ、小坂は墜落死する。その後、必死に捜索するも小坂は見つからない。失意のうちに帰京する魚津に対し、世間は、「ナイロンザイルは果たして切れるのか」との疑いを持つ。魚津はザイルが切れた真相をつきとめようとする。


天平(てんぴょう)(いらか)

 天平五年、若き四人の僧を乗せた遣唐使船が出航した。その目的は、唐の高僧を日本へ呼び寄せ仏教を広めるためだった。一行は洛陽に入り様々な人物と出会うが、日本に来てくれる僧にいない。十年後、彼らはようやく鑑真と出会う。鑑真は日本人僧の熱意に打たれ渡日を表明する。


敦煌(とんこう)

 西夏との戦いによって敦煌が滅びると、洞窟に隠された万巻の経典が、二十世紀になってはじめて日の目を見るという史実をもとに描く。

 官吏任用試験に失敗した趙行徳は、売りに出されていた西夏の女を救う。その時彼女は趙に一枚の小さな布切れを与える。そこに記された異様な形の文字は彼の運命を変えることになる。

 西夏に興味を持ち、西へと旅する行徳だが、途中で西夏部隊に捕獲される。辺境だとばかり思っていた西夏は、シルクロードの拠点として仏教文化の花開く砂漠のオアシスだった。戦乱の中で大混乱に陥る敦煌。行徳は敦煌の文化遺産を戦乱から守ることを決意し、貴重な書籍や経典を敦煌郊外の石窟寺院に運び出していく。


開高(かいこう) (たけし・けん

「裸の王様」…子どもが描いた裸の王様の絵に対する大人の反応


大江(おおえ)健三郎(けんざぶろう)

「死者の(おご)り」、「飼育」、「新しい人よ眼ざめよ」、「万延元年のフットボール」、「同時代ゲーム」

「ヒロシマ・ノート」(随筆)


三浦(みうら)哲郎(てつお)…「忍ぶ川」


(きた) 杜夫(もりお)…歌人・斎藤茂吉の二男

「夜と霧の隅で」、「楡家(にれけ)の人々」(斎藤家の医院が舞台)


日野啓三(ひのけいぞう)…「あの夕陽」、「夢の島」、「台風の眼」


司馬(しば)遼太郎(りょうたろう)…「竜馬がゆく」、「坂の上の雲」


井上ひさし…「手鎖心中(てぐさりしんじゅう)」、「吉里吉里人(きりきりじん)


幸田(こうだ) (あや)…「流れる」、「黒い(すそ)」、「おとうと」


大庭(おおば)みな子…「三匹の(かに)」、「ふなくい虫」、「寂兮寥兮(かたちもなく)


竹西(たけにし)寛子(ひろこ)…「往還の気」、「儀式」、「管絃(かんげん)(さい)


向田邦子(むこうだ くにこ)…「父の()び状」(随筆)


宮本 (てる)…「泥の河」、「蛍川」、「青が散る」、「優駿」


椎名(しいな) (まこと)…「(がく)物語」


村上春樹…「羊をめぐる冒険」、「ノルウェイの森」、「海辺のカフカ」、「1Q84」


池澤(いけざわ)夏樹(なつき)…「スティル・ライフ」、「すばらしき世界」、「セーヌの川辺」


山田詠美(えいみ)…「ベッドタイムアイズ」、「風葬の教室」


よしもとばなな…「キッチン」、「哀しい予感」


(終わり)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ