14.設定集(43章時点)追加分
―― 前章から追加された箇所を含む項目を以下に記載します。 ――
●魔法の範囲使用について
一般的に、魔法は使用者から標的に対して一対一の関係で成立するものだ。これは魔法の発動に意志の働きが深く関わるからであり、原則となる。しかし現実には複数の対象に効果を及ぼしたり、対象の数を絞らずに特定範囲に効果を現わすものも存在する。
これは意志の働かせ方によって魔法の範囲使用が可能となるためであり、多くの上級魔法であるとか魔力検知などの魔法の使用者の空間認識を補助するものなどが含まれる。上級魔法の場合は使用する魔力量を増大させることで、結果的に魔法の効果範囲を広くするアプローチがとられている。一方、使用者の認識補助などは五感を使用するときのイメージを発展させる形で効果範囲を広げている魔法もある。
上記の方法論は古くからある一般的なものだが、近世になってから風属性魔法の性質を利用した魔法の範囲使用を実践する者も登場している。具体的には感覚としてイメージしやすい、風属性の周囲に広がる魔法を発動させる。その折に風魔法が魔力を振動させる性質を利用して魔力の波長を制御し、別の魔法属性に書き換える手法である。この書き換え後の魔法には、本来は一対一での関係で発動する魔法も含まれることが知られている。
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