14.設定集(19章時点)追加分
―― 前章から追加された箇所を含む項目を以下に記載します。 ――
●ディンラント王国における貴族の邸宅などについて
ディンラント王国貴族は王都ディンルークに邸宅を持つが、これはタウンハウスとも呼ばれる。これ以外に領地を持つ貴族は、領都などにある本邸や城に自身の統治機能を集約させており、これをカントリーハウスとも呼ぶ。領地を持つ貴族はこの他に自身の領内に砦の機能を持たせた別邸を持つことがあり、これをマナーハウスと呼ぶことがある。貴族の使用人には執事、侍女、家令、その他の使用人などが居る。執事と侍女は貴族の側仕えであり、家令は貴族家の財務会計を始めとした諸事の管理担当者である。彼らは概ね、何代も同じ貴族に使える素性のはっきりした平民であることが多い。執事長や侍女長と家令は、王国の場合カントリーハウスに常駐する。この他にタウンハウスやマナーハウスには家令は置かないが、副執事長や副侍女長を常駐させる。一般的にはこれらの使用人には戦闘能力は無いが、貴族家の方針により護衛も兼ねて戦闘能力を持たせる場合もあるようだ。その他の使用人の中で、王国で“庭師”と呼ばれる者は貴族家の諜報担当者をさす隠語の場合もある。また、庭師以外には家政婦や施設管理人、料理人や御者など貴族家の財力により様々な人員が雇われる場合がある。その助手や見習いまで含めると、使用人の数は高位貴族になるほど膨れ上がる傾向にある。領兵は貴族家内の日常業務担当では無いので使用人ではない。貴族家の領地を防衛する兵力である領兵は貴族家がその運用資金を負担している。ただし、他国との国境を接するような領地の場合は、領兵のための軍資金に王国から補助がある。
●ダンジョンについて
〇王都南ダンジョン
ディンラント王国の王都ディンルークから、徒歩数時間の距離にあるダンジョン。王国が魔石を確保する鉱山のように扱っている関係で、長い年月をかけて整備がされている。地下五十階層まであり、各フロアの入り口に冒険者ギルドが設置した転移の魔道具がある。このため魔道具に一度魔力を通しておけば、地上と魔力を通した階層を好きに行き来できる。一階層は適性ランクの冒険者が約四時間で踏破できる広さ。
内部は洞窟ではなく、独自の自然環境が再現されている。十フロアごとに自然環境の特徴が切り替わる。
一から十階層までは草原と林からなり、各所で王都の人間などが運営する牧場が多くある。
十一階層から二十階層までは密林からなり、各所で王都の人間などが運営する農場が多くある。
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