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眼鏡を盗られたので探そうとしたら、結果的に美少年を拾えました。(旧眼鏡を盗られてしまったから探していただけなのに、、、)

作者: 百瀬 彩夜
掲載日:2022/07/24

このお話は、家で眼鏡を行方不明にしてしまい、必死に探していた時に出てきたものに、ノリで足して書いていった作品です。


そのため、頭空っぽにして見てくれると嬉しいです。


皆さん突然ですが聞いてほしい。


動物は眼鏡を盗んでいくことがそんなにも簡単に出来るものなのかと。

しかも高速で目の前を通って、通過すると同時にメガネを綺麗に盗んでいくことが可能なのかと。


私はそんなことなど有り得ないと思っていた。


しかし、眼鏡を盗まれてしまって、それが可能なのだと証明されてしまった。


取り戻そうにもまず視界が不明瞭で、何処にいるのかすらも分かりにくい。


私の愛着のある眼鏡のひとつだったのに、、、一応代えはあるが、そういう問題ではないのである。


現実逃避がてら軽く自己紹介しようかな。


私の名前はエルファラート・ファミニア。15歳の女の子。

本ばかり見ていたら、視力と友人関係が悪くなってしまったが、周りとそんなに変わらないただの女の子。

家は一応子爵家だが、若干放置されている節があり、裕福な一般人と同じような生活をしている。


まぁそんなわけで誰も頼れる人がいないのだが、どうすればいいのだろうか。

誰か優しい知らない人が現れてくれればいいのだけど、、、


「うっ、うぅ〜。グスン」

あれ?フラグ立てた?出てきたんですけど(笑)優しい人だったとしても、子供に頼るのはねぇ〜。なんか情けないような感じがするんだけど。


でも、泣いてたらまずは泣き止ませなきゃね。

子供は泣いて成長するものだと思ってるけど、支えがなければそれも成立しないしね。行ってくるか。


「ど、どうしたの?大丈夫?良ければ話聞こうか?」


泣いてた子は、どうやら10歳ぐらいの男の子らしい。突然来た私にびっくりして、肩が動いていた。

そして、ゆっくりと顔を上げ、私を見てきた。


「…っ!え、いや、お前、めっちゃ美人じゃねーか!」

おっと失礼、声に出してしまったようだ。さっきまで読んでいた本のせいで口調が少し荒っぽくなってしまった。

まぁ、先程言った通り、この男の子はとても顔が整っているだけでなく、ここら辺にはあまりいない濃いめの青色に見える髪に、薄めの水色に見える瞳をしており、とても美人だった。


幸いなことに、相手側は、まだ状況を理解しきれていないらしく、今の内容に触れてこなかった。

その代わりに、


「お姉さん誰?」

と首をかしげて言った。


はぁ?!可愛すぎだろ!人間兵器がここに居るぞ!いや、天使だ!天使に違いない!

これはもう尊死だね。間違いない。天使が迎えに来てくれたんだよ。


あぁやばいやばい、鼻から良くない香りがしてきたかもしれない。


あー、ごめんごめん混乱しちゃうよね。頑張って治すね。

治すから何もしないでくれると嬉しいんだけど、、ん?


「ねぇ、お姉さんこそ大丈夫?(上目遣い)」


グハァ!、、、やばいやばいやばい、危うく口から香ばしい香りを出しながら意識を永遠に飛ばすところだった。フゥ、危なかった。


と、とりあえず返事をしておかないとね。

「だ、大丈夫だよ。気にしないで。」


「良かった。何かおかしい所があるのかと思ってびっくりしちゃった。(苦笑)」


えっ、苦笑の笑みも素晴らしい、、、ほんとに天使なのでは?


「で、なんのお話をしていましたっけ?(首をかしげる&上目遣い)」


うん、なんか、悟りが開けそうとか言うのは不敬なのかな?言いたいんだけど。

というか、もういい加減に慣れるべきかな?心は常に無にしよう。


「あの、なんか相談事があれば聞くよって話してたんだけど、、、」


ん?なんか困ってる?もしかして私が聞けない事だったりしちゃう感じかな?


「すみません。お心遣いは嬉しいのですが、色々と事情があって話せないんです。」


ビンゴー。当たっちゃったー。はい気まずいー。

こういう時は立ち去るに限るね。一応もしもの為に名前は告げておこう。


「そっかー、こちらこそごめんね。話せないのなら聞かないよ。でも、もし何か言える相談事があったら何時でも私に言ってね。私の名前は、エルファラート・ファミニア。この時間はいつもここら辺にいるからね。」


、、、、、、っっは!当初の目的を忘れていた!危ない危ない、もう少しで眼鏡が時空の彼方へ飛んでいくところだった。


でも、もう美少年も堪能できたし、眼鏡も私を幸せにできて嬉しいんじゃないかな。ね?そうだよね?うん、きっとそうだよ。そうに違いない。

よし、諦めた。もう帰ろう。


「え、もう帰るのですか?そうですか。(少し俯く)」


「え、いや、帰りません!そうですね!何か話して気を紛らわせますか?それとも、なにか遊びますか?」


え、この状況で帰れるやつおるぅ?可愛すぎんか。惚れてまうやろ〜!


「じゃあお話がしたいです!(ニッコリ)」


え?この子ほんとに大丈夫?攫われたりしない?天使すぎて見れないんだけれど。

誰かこの子を全力で守ってくれる方いませんか〜!出来れば私も込みでお願いします〜!





この後、沢山お話をした。

彼の友達、親戚、お勉強などなど。彼の家は比較的裕福な為、メイドや執事のことなども聞いた。彼は将来立派な商人になる為に、沢山お勉強をしているらしい。

聞いたからには私も言おうと思い、同じような事について話した。

ここで判明したのだが、彼は12歳らしい。3歳だと聞いて、もしかして私チャンスあるのでは?と、一瞬思ったが、妄想に留めた。

そうしないと、本当に好きになってしまいそうなほど、一緒に話していて心地よかった。



しかし、この時間が長く続くわけではなく、別れは唐突に訪れた。


「坊ちゃん!探しましたよ!何処に行かれたのかと心配で私の心臓が押しつぶされるかと思いましたよ!さぁ、帰りますよ!」


ふぇ?誰ですか貴方は?しかもなんで彼の腕を掴んでいるの?


「え、ちょっと待ってツバル。まだ話が終わって、、、」


「そんな知らない人とあまり仲良くしないほうがいいですよ。早く帰って旦那様に報告しに行きますよ。」


この言葉を聞いた彼は咄嗟に私を見て、

「ご、ごめんなさい。また今度。」

と言った。


そしたらツバルというものが、

「また今度なんて事は多分ないので気にしないでください。では失礼します。」

と言って、足早に彼を連れて帰っていった。


この間に私は、ただ呆然と見ていることしか出来なかった。








あれから1週間が経っても、1ヶ月が経っても、彼がやってくることは無かったため、私は彼のことを忘れることにした。


最近、クロノリア商会が少しずつ力をつけているらしいが、正直に言ってしまえば、周りに気を配れるほどの気力はなかった。


私は、たった1回の会話であんなにも好きになれてしまう自分に驚くのと同時に、自分のチョロさを呪いたかった。

しかし、もう忘れると決めたので、何も考えないことにする。

いつも通りに生活すればいい話なのだから、、、









あの日から4年の月日が経ったものの、私は昔と変わらない生活を送っている。

クロノリア商会は今や時の商会となっており、殆ど孤立している私の耳にも度々耳にするようになった。


私はいつもと同じ様に、あの公園へ来ていた。もちろん読書をするためだ。


しかし、私が本を読もうとした時、目の前が少し暗くなったので上を見上げてみると、そこにはとても綺麗な青年がいた。

私は知らない人が目の前にいることに驚きながらも、昔ここで出会ったあの美少年に似ている気がして、まだ忘れられなかったことに気づいてしまったが、

「あ、貴方は誰ですか?」

と何とか戸惑いながら言った。


そしたら、

「酷いですね、相談事があったら何時でもしていいって言っていたのに。忘れてしまったのですか?」

と、少しからかわれているかのような笑みで言われた。


私は、この言葉を聞いて、まだ覚えていてくれたことに驚いたが、それと同時に感謝もしていた。

結局、完全に忘れることはできなかったのだ。


「ああ、あの子!久しぶりだね!」


「はい、お久しぶりです。まだ覚えていてくれてありがとうございます。」


彼はこの4年間でとても成長しており、前は私の肩ぐらいの身長だったのに、今は私を越している。

そして今話題のクロノリア商会の制服を着ていた。外でも着るものでは無いと思うのだが、違うのだろうか。


「そりゃ覚えてるでしょ。急にお坊ちゃんって言われながら引き摺られている人を見て、忘れる人なんかそうそういないよ。」


そういうと彼は、とても真っ赤な顔にしながら、

「あ、あれはもう忘れてください。」

と言った。


クゥーー!今も昔も変わらないってか!可愛いな!


そう思ったのが顔に出てしまったのか、

「む、俺だって変わってることあります。いいですよ、そう思うのなら、今の俺の話を聞いてください。」


ごめんよ〜、顔に出てたか〜。まぁ、何があろうと話は聞くんだけどね。でも、制服のことは先に聞いていいかな?正直、とても気になって、真面目に話が聞けないんだけど。


「全然いいよ。ていうかその制服を着ているから、今は商人になる為に頑張っているとこなの?」


そう言うと、何故か彼は驚いたような顔をして、

「え、知らない感じですか?」

と聞いてきた。


私は何を言っているのかが理解できなかったので、

「うん?何を?」

と答えた。


そうしたら、彼が少しの間フリーズして、フリーズが解けたあと、何故か今からイタズラをしようといている子に似た笑みを浮かべて、

「これからは何度も会いに来て大丈夫ですか?最近、相談したいことが沢山できたんです。」

と言ってきた。


私は嫌どころか、むしろ大歓迎だったため、喜んでその申し出を受けた。



その後、1週間に1度相談事を聞きながら雑談もする時間ができ、今の彼が、昔とは違うことがはっきりと分かってきた。


私は再会してからずっと、気になることがある。


それは、情報を小出しに出し続けられた結果、彼はクロノリア商会長の息子なのではないかと思ったのだ。しかも嫡男。


情報の出し方がとてもわざとらしく、からかわれているのではないかと疑うほどだった。


今回はそれを聞こうと思っている。

ちなみに、名前はバルナントというらしい。


「あ、あの、貴方はクロノリア商会の偉い人の子だったりする?」


そう聞いたら、待ってましたと言わんばかりの顔で、

「そうなんですよ。よくわかりましたね。ちなみに言うと、俺の父は商会長ですね。驚きました?」


で、ですよねー。そうですか。当たってしまいましたか。

「驚いた、とても。目の前の人がそんなに偉い人の子だったとは思ってなかった。」


「そうですよね。でも、貴方はこれを聞いても俺からは離れないですよね。というか、離れられないですよね。」


What?今なんと?


「だって4年間も会っていなかったのにずっと俺の事が好きだったんですよね?そんな人が俺から離れるのは相当難しいんじゃないですか?」


ギクッ 色々とバレてる!何故!


「だって俺は次期商会長ですよ?分からなかったら失格です。」


はっ!そうだった!じゃあ考えている事が殆どバレてるってこと?!


「そうですね。でも、すごく可愛いですよ、エル。」


きゃー!あだ名で呼ばれてる!そして何この変わり様!急すぎるんですけど!でも好き!


「まぁ、俺はこれからも貴方を逃すつもりは無いので、大人しく俺に溺れていってください。いや、既になっていますね。俺がいないと生きられない様になってください。」


ヤダー!第三者だった時は、こんなに自信に満ちた発言は無理だったのに、今は全然痒くない!

恋は盲目とはこういうことか、、、


私は、今告げられたことに対応しきれておらず、何も話せなかった。


「え、どうしよう、めっちゃ可愛いんだけど。誰にも見せたくないな。いっその事既成事実作って部屋から出させないようにするか?いや、でも、流石にそこまでやると周りが煩いから無理かもな。じゃあ依存させて誰に振り向かないようにして、、いや、問題点からズレてる。そうか、バレないように監禁すればいいのか。よしそうしよう。」


え?今なんか言った?声が小さくて分からないんだけど。

「どうしたの?」

そう言ったら、何事も無かったかのように、

「なんでもないよ。」

と返ってきた。


でも私には疑問があったのだ。


それは、婚約者は今までいなかったのかという事と、なぜ私なのか、そして、私は商売事にあまり詳しくないが、それでも良いのかという事だ。

それを伝えると、

「俺の婚約者はエルだし、エルがやらなければならない事の勉強はエルの両親にお金を払ってやらせてるよ。なぜエルがよかったのかというと、エルが今まで会ってきた人の中で1番、思いやりがあって、知能もあって、可愛いと頼りがいがあることが共存しているから。何より、ずっと一緒にいても楽しい事しかないからだね。」

と、早口で言われた。


え、うちの家脅されてない?大丈夫?というか敬語が抜けてない?

まぁ、別に良いんですけど、ちょっと待っていただくことは可能ですかね?


「まぁ、そういう事で、これからもよろしくね、エル。」


ごめん、どういうことかなーー!!






1年後


「やっとエルが僕のものになるんだね。今夜が楽しみだなぁ。」


「いや、何言ってんのよ、まだ式が始まってすらいないのに。」


「別に良いじゃないか、いつ考えたって。いやー、本当に危なかったよ。あと少し遅れてたら、本当に既成事実作るところだった。」


「何サラッと危ないこと言ってんの。早く行くよ。」


そう、私はついにバルナントと結婚することになった。


「あ、でも、エルは僕だけのものにしたいから、子供は要らないかな。」


「いやいや、何言ってんの!貴方は嫡男でしょ。子供は作ります。、、私は欲しいし((ボソ」


「え、ホント?!じゃあ我慢する。」


でもこの様に、独占欲が高く、ヤンデレ(?)みを感じるのだ。

まぁ、私はそれを嬉々としてそれを受け入れてしまうのだから、少しずつ成長してしまったのだが。





私は、眼鏡を失くしたとき、こんな事になるとは思っていなかった。でも、私は今とても幸せで、今度こそ、長く続いて欲しいといつも願っている。





だからせめて、たまに起きる1日拘束はやめてもらいたいなー!

そしてわざとメイドさんを部屋に入れるのもやめて欲しいなー!

同情の籠った目はキツすぎるー!

そしてその後に慰めるのをやめてくれ!貴方のせいだぞ!

でももっと惚れちゃうんだよ!

ふざけんなー!愛してる!くそやろー!




最後まで読んでいただきありがとうございます。


ノリで書くって意外と難しいものなんですね。

お話があらぬ方向に行きそうになってびっくりしました。(笑)


こんな恋愛はVRで体験してみたいかもとか思いました(笑)


最後に、

皆さん、またの機会がございましたら、よろしくお願いします。(笑)


ありがとうございました。

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