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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯4 今までも、これからもおとめ
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外国人へ

 それから私は、両親りょうしん説得せっとくしたわ。


 もと々、それをのぞんでいたのだから、うまく約束やくそくかくし、かなら結婚けっこんしてみせるとえば容易たやすかった。


 問題もんだいはどうやって殿方とのがたるか――それこそ魔法まほうでもなければ…。


 ――それにはハイネさんが、『オズ』が必要ひつようだった。


 しかし、ハイネさんとは約束はしたものの、彼女について、私は何も知らなかったのだ。


 彼女が何処どこの誰で、何処にんでいるのか。


 大郷司だいごうじにも行ったが何もつかめず。毎日のようまちさがしに行っていた。


 街ではいざこざを毎日の様にこしていたわね――あの出来事できごと以降いこう、彼女のかたあこがれ、その所為せいで私は、差別さべつけ入れている女性の生き方がはなようになった。


 いや、気にもかけなかったことが、えられなくなったのかしら。女性自身(じしん)がそれをれていることに。


 私はあろうことか、それを女性自身にけてしまった。


 その女性らしい生き方にっかかり、貴女きじょにも迷惑めいわくをかけていたわね――。


 勿論もちろん、大郷司さんのようちからも無い私には何かをせるはずもなく、たださわいでげて、苛立いらだちがつのるばかりだった。


 ハイネさんを見つけられずあせっていたわ。


 手掛てがかりが無いとは言え、街ではまだ外国人がいこくじんめずらしい。何時いつかはえると思っていた。


 しかし、なんげつも会えず仕舞じまいにおわり、このままもう会えないとさえ思い、途方とほうれていた。


 そんなある日、外国人のものめずらしさのおかげで、そのうわさを聞いた。女性街じょせいがいの噂を。


 『女性街には妖術ようじゅつ使つかう外国人がる』と――。


 『女性街』の噂はどれも信憑性しんぴょうせいは無かった。


 しかし、中にはみょう具体的ぐたいてきなものや、現実味げんじつみがあるものもあり、それらの噂をえずくことで、いつの間にか私は、その存在そんざいしんじてしまっていた。


 ハイネさんから『魔女まじょ』の話を聞かされ、『女性街』についても話をしていた。


 さらに『妖術』を使う外国人の噂。


 それがまった関係かんけいの無いものとは思えなかった。


 勿論もちろん、妖術なんてものは信じなかったが、妖術が魔法をしていたのなら、ハイネさんも女性街をさがしており、そこに行けば会えるかもしれない。そう思った――。


 『女性街』には外国人が居る。もしかしたら、その外国人がハイネさんということもる。


 彼女を見つける事をあきらめていた私は、女性街を探すことにした。


 それが最後ののぞみだと。


 しかし、数多かずおおく噂はけど、その場所についての噂は聞いた事が無く、私には見つけられなかった。


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