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おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯4 今までも、これからもおとめ
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助け――

「いいの?がして」


魔法まほうが使えない魔女まじょようは無い。それに、魔法を使えない魔女より、魔法を使わない魔女なら、『OZ』にられて出て来るかもしれない。この国ならみずから魔女と名乗なのり出るかもな――」


 ――――。


 夜音よねの言うとおり、彼女達は私をっては来なかった。


 何故なぜ夜音だけを、何故夜音を魔女だと勘違かんちがいを?


 夜音が舞台ぶたい台無だいなしにしたからか?それにしては何故私はがしてくれたのか。


 まさか私が魔法を使えないと気付いて――いや、それは私しか知らないはず。夜音にも魔女達にも知られてはいけない。


 そんな事知られたら私は、『オズ』どころか、誰からも相手あいてにされなくなってしまう。私が私である理由が無くなってしまう。私はどうしても『オズ』へ行かなくては――。


 げる事に必死ひっしで忘れていたが、ここまで夜音のあかバイで来ていたのだった。


 私は運転うんてん出来ないし、誰か人を連れて来ようにも何処どこへ行けば。


 女学校までは距離きょりがあるし、警察けいさつに行こうにも何て説明すれば――。


 やはり、『女性街じょせいがい』に行くべきだろうか。


 あそこには、話がつうじる人物もるし、夜音の母親も。


 何より、女性じょせい解放かいほう戦線せんせんが居る。


 しかし、どうしてもここからでは時間がかってしまう。どうすれば…。


 そもそも、私達が何故こんな町外まちはずれのみなとに来ているのか――。


 正直しょうじきに言うとサーカスを見に来たわけではない。


 サーカス会場かいじょうの近くのお屋敷やしき万千まち行儀見習ぎょうぎみならいに行く事になり、結局けっきょく万千の事が気になりサーカスを口実こうじつに近くまで来たのだった。


 たまたま通りかかり、からかうには持って来いのはずだった。が、私はそんな気分にはなれなかった。


 万千、私達まだ十四よ。そんなとし結婚けっこんだなんて――他人事たにんごとじゃない、私も何時いつかそんな時が…。


 万千――。


 ――結局私は、万千の居るであろう屋敷の前まで来てしまっていた。


 別に万千に会いに来た訳ではないが、万千の動向どうこうを気にしていた女性解放戦線が、もしかしたら居るかもしれないと思ったからだ。


 夜音を助けるためで、誰も万千に助けをもとめに来たわけじゃない。


「おとめ?――何故こんなところに?」


「えっ?たまき!?――」


 屋敷やしき生垣いけがきから中の様子ようすのぞんでいた私の背後はいごに立っていたのは環だった。


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