表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おとめの夜あけ  作者: 合川明日
♯3 おとめ達
67/131

 たしかに、今の私にはどうにも出来ない。ただでさえ魔法まほうの事を何も知らないのだから。


 それに、魔法で私以外にこんな、まるで副作用ふくさようような事が起こるなんて思ってもみなかった。


 かんがえられるとすれば、あの走馬灯そうまとうか。しかし、あれは私の所為せいではなく、夜音よねがあの時飛び出してさえ来なければこんなことには――。


 この数日、魔法を使って分かったことがいくつかある。


 まず魔法を使う事で起きる肉体的にくたいてき疲労ひろう。これは魔法を使つかぎると失神しっしんしてしまうと分かった。


 母からの手紙にあった『』とはこのことだろう。魔法は血そのものをみなもとに使うらしい。


 血の代償だいしょう。失神した理由はこれだろう。これは命にかかわるから気を付けねば。


 次に魔法での影響えいきょう。少なからず何らかに異変いへんが起こり、使った本人ほんにんや、魔法をかけられた人に副作用の様なものが起こっている。


 きっと私の体にも影響が…。その事は手紙にも書いてあった、それを止めるため魔女まじょめる為、私は『オズ』へ――。


 そして、私は魔法が使えなくなった。これも何か代償の一つかもしれないが、これは私に魔法がかかったからだと思う。なんの確証かくしょうも無いが、そんな気がした。


 何か意味があるとすれば――。


夜音「にしても、つまんねぇ見せもんだな。きゃくないわけだ――そうだ、良いこと思いついた」


おとめ「夜音、魔法の事だけど――」


夜音「見てろ――チェースト!」


おとめ「馬鹿ばか――」


 夜音は一体何を考えているのか、勝手かって呪文じゅもんとなえてしまった――。


 同時どうじ玉乗たまのりをしていた道化師どうけしんだ。


 近くに居たぞうあばれだし、巨大きょだい自転車じてんしゃ制御せいぎょうしない、その場は混乱こんらんうずとなった。


 めるひまも無かった。


 魔法の副作用なのか、今まさに記憶が変わり、魔法を使うことで何が起こるか分からない。


 危ないとか、そんなことも考えないのか、このむすめ――。


 昨日使えず仕舞じまいに終わったからって、そんなことに使われてはかなわない。


おとめ「馬鹿!殺す気?本当にこまった時にだけ使えって――」


夜音「フハハハッ――大丈夫だいじょうぶ。誰も死んじゃいない」


おとめ「私がよ!多分たぶん、魔法を使うには『血』必要ひつようで、使うたびに私の血がってしまってる。それに、また貴女きじょの記憶が変わってしまったら――魔法は危険きけんなものなの!」


夜音「一回だけだ。これくらい良いだろう――それに『血』は初耳はつみみだ」


おとめ「もういいわ、貴女はもう魔法を使ってはいけない。いえ、もう魔法を使えない。いい?もう使えないの」


 不幸中ふこうちゅうさいわいか、彼女はまだ気付きづいていない、私が魔法を使えない事、彼女が自由に魔法を使える事を。


 これ以上夜音に魔法を使われるわけにはいかないし、彼女に魔法を自由に使える事が知れたら私は――それに呪文じゅもんも一つしか知られてない。


 いや、それしか知らない。『チェスト』の魔法。


 この魔法はどうやら、何かを吹き飛ばす魔法のようだ。唯それだけだが、うまく使えば護身ごしん位には使えるだろう。ただし、今の私には彼女(まか)せだが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ