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インターミッション 本作の世界観135 ー 短剣12 ー
画像史料
リチャードのお尻
映画”リチャード三世”1955より、ボスワーズにて
オリヴィエ演じるリチャードが短剣を抜くシーン。刃長はほぼ肘から手首の長さなので30cm弱ほどでしょうか。
柄頭以外が腰の後ろに隠れる長さで、皮のポシェットの後ろに横向き気味に差しています。
右手で抜く位置に差しており、組み討ちで使う持ち方ですが、鍔は左手剣の時代の形のようで、映画でもこのあと左手に持ち替えて双剣で戦っています。やや後代のスタイルです。
実在の本人の遺骨からは、短剣7で図示したワット・タイラーと同じような状態で殺害されたことが解っています。
パリング用ダガー
英国王室武器庫蔵
リチャードの時代よりおよそ百年後のもの。S字形のキヨンの他に、リング状の小さなフィンガー・ガードが見えます。
刃長33cm。
タルホファーの剣術書のダガー
十五世紀のイラストにあるロンデル型。前腕より長く、有に40cmは超すでしょう。
ダガーを梃子のように使って相手の右手首を極めています。
英国王室武器庫蔵
十四世紀のもの。刃長42cm。




