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インターミッション 本作の世界観60 ー 長剣3ー

 蘊蓄回。


 本編で出てきた剣の『構え』を史料で紹介します。

 ファルコーネ城で少年少女のうち『厨三』兄弟が、壁に飾ってあった『戦場剣』を取り外して『厨一』三人組に得々と講釈を始めるシーンです。


 こちらがPosta di Ferro Mazzana、『中段鉄門構え』とか適当な日本語訳を付けていますが、英語名はIron Gateです。なんだか柳生新陰で見たような・・

 後の先を狙う守りの構えでありながら、突きや剣の背面を使った逆袈裟コルピソッタニも繰り出しやすい万能の構えとして紹介されています。背面逆袈裟から蜻蛉に構えて袈裟に斬り下げフェンデンテというコンビネーションがアグレッシブです。

 なんか王道っぽいので、『お兄ちゃん』ぶるシーンに使いました。

 劇中では、逆袈裟でパリングしてから回転ヴェンデンの技を使うのを「粘らせる」という言い回しで表現してみました。そのままフィネストラの構えに移行します。

挿絵(By みてみん)

FIORE DEI LIBERI-Novati(Michael Chidester)よりトレース 1350年代

 Porta di Finestraは『窓構え』と直訳しましたが、ドイツ語圏では『鍵の構えシュルッセル』として知られています。

挿絵(By みてみん)

FIORE DEI LIBERI-Novati(Michael Chidester)よりトレース 1350年代

 なんで窓=鍵なんだろうと思うかも知れませんが、英語名がアンロックだと思うと納得です。窓なら、こじ開けちゃうんですね。左半身で、ここから突きに行ったり、『回転』したりします。前進するにせよ後退するにせよ、このまま右半身になると『雄牛の構え』になります。柄頭ぽめを上にして上からの突きは。まさに窓をこじ開ける感じです。

 お話の中では、柄当てに変化しています。



本編は・・今夜。

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