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第3話水精霊と契約

遅くなりました

第三話の投稿です

 その次の日、顔を洗っていると……


『そういえば。水精霊と契約しないんですか?』

「契約?」

『はい。水精霊と契約しておけば後々にいろいろ恩恵がありますよ』

「恩恵も何も……この世界のこと自体も把握できていないんだけど?」

 その言葉に風香は小さく『ぁ…』と漏らした。

 と言うか国名位しか未だ知識がないんだけど……。


『そうですね。契約も含めてこの国と世界について話しておきましょうか』

「とりあえずは朝食を食べてからにしよう。食べながら聞くのも行儀悪いから」

『わっかりました。今日の朝食のメニューは?』

「ご飯と味噌汁(豆腐とネギ)、焼き魚と煮浸し……だけど」

 魚に関しては近くの湖で取れた淡水魚だが、ちゃんと臭み抜きとかはちゃんとしてある。

 それに、基本は白身系なので脂もあまりのっていなかったのでそこら辺も考えながら調理はしていったが……風香の口に合えば良いんだけど。ボクは我慢すればいい話なんだけど。

 自身より相手が喜んでくれればそれでいい。


『それじゃ、ご飯食べた後に契約しに行こう♪』

「そうだな。後は特にすることはないし……食器を片付けた後に行ってみるか」

 その後、食事を食べ終わり、食器を片付けてる。

 外出の準備し取り敢えずは【本】も一緒に所持していく。

 もしもの時があるかもしれないからだ。

 二人は外に出ると扉に【施錠ロック】の魔法をかける。

 この魔法は初歩の初歩の魔法ということだ。

 解除は本人の【解除アンロック】を使用する。【解除アンロック】の魔法は他の人の【施錠ロック】の魔法を解除することは出来ないみたいだ。

 風香の説明によれば、一人一人の魔力のオーラや状態は違うということだ……要するに、指紋認証と思えば一番納得する。


『葵様、早く行きましょう!』

「そんなに急いでも水精霊ともだちは逃げないだろうが」

『だって、早く逢いたいんだもん♪』

 そういえば、風の精霊とかって好奇心旺盛とかよく聞くよな……ゲームとかそういう設定では。

 この世界の風の精霊とかも同じということだろうか?

 ……ちょいと待てよ?

 風の精霊がテンプレの性格と言うことはやっぱり水はおっとりな精霊ということか。後は、胸がおおk……

 そう考えている時にいきなり風香の顔がドアップに入り込んできた。


「うわぁ!?」

『葵様……今なんか失礼な、もしくは邪なことを考えてませんでしたか?』

「いや、それはないが……」

 胸のことを考えていたとはいえない……

 風香は、自分の胸に手を当てて……軽く揉み始めた。


『後、二年ぐらいしたら大きくなるもん……』

 と言うか成長期なんですね……まだ。

 精霊に年齢とか考えているといつも釣りとかしている湖畔に到着した。


「ここで良いのか?」

『え!? うん、澄んだ水とかに水の精霊は顕現しやすいからね。それじゃ、召喚の魔法陣と詠唱を唱えるので復唱してくださいね』

「分かった」

 そう言うと、湖畔の水面に召喚用の魔法陣が浮かび上がった。


『それじゃ行くよ。集中して詠唱してね【我が声に応えよ。清らかな水と生命を育むものよ、我今ここに契約したい者なり!!】』

「我が声に応えよ。清らかな心と生命を育むものよ、我今ここに契約したい者なり!!」

 詠唱を終えた瞬間、一瞬にして周りの音が消えた。

 水の音、風の音、木々のざわめき……それが一瞬にして掻き消えたのだ。

 すると、魔法陣の周りに水が渦巻いて直ぐに消滅すると魔法陣の真ん中に一人の少女が現れた。


『水の精霊長……すーちゃん!』

『あら、ふーちゃん。数千年ぶりね』

「一応、召喚は成功かな?」

『はい、本来なら力を示してもらう事をしないといけないのですが、既に風の精霊長を顕現していますので私の名前と水の魔力を私に下さいませ』

 取り敢えずは名前は考えてある。何故かこの名前が一瞬で浮かんでしまったのだが。


「名前は【水夏すいか】だよ」

『はい、我が主様……槻月 葵様』

 手には水色の魔法の球を作り出し水夏に渡した。


『契約完了しました。これから、よろしくお願いしますね♪』

 すると、水が渦を巻いて水夏を包む。

 地面に足がつく高さと同時に渦が四散して行った。

 現れたのは風香よりかは少し背が高く……英語で言うと【B】サイズのアレと青色の肩まである髪と目の色は同じく薄い青色の少女がそこにいた。

 うぅん……こ、これは残念といえば良いのか、それとも将来が楽しみと期待した方がいいのだろうか?

 ものすごく悩ましいところではあるんだけど?


『マスターのエッチです』

 少し頬を染めながら言われると何だろう……全力でごめんなさいをしないといけなくなる感じがするんだけど。

 その後ろで風香もジト目でボクを見ているし……なんなんだろう。


『……それはそうとマスター。早くここから離れたほうが良さそうです』

『そうですね。水夏と同じ意見だよ』

 二人は哀れな表示とは裏腹に鋭い目になっていた。

 すると、カバンに入れていた本がボクの目の前に突然現れた。ペラペラと本が捲れた瞬間、一つのページで止まると文字が浮かび上がってきた。



【サーチ】

 あらゆるものを検索することができる。

 使用方法は【サーチ:○○】で使用可能で対象のものを複数入れ込むことにより検索幅を狭めることが可能。

 勉強すれば誰でも使用は可能だが精霊と契約すればより高密度に見つけることが可能になる。




「取り敢えずはやってみるか……【サーチ:人間】」

 本の文字が消えここ近辺の地図が浮かび上がった瞬間、丸い点がボクを中心に赤く付き始める。

 って、なんて量何だこりゃ?

 確認と言うかパッと見た感じで50人は下らなくないか!?

 ……あ、これリアルタイムで情報が更新していくのか。よく見るとボクの方に進軍してない。別件で動いてる人たちなのか?


『家の近くには誰も近づいてないので転移魔法で戻ったあとに幻影魔法で家に近づけないようにします』

「水夏と風香、よろしく頼むよ!」

 そう答えると、三人を中心に水の渦を巻いた。

 転移魔法の水属性バージョンだろう。

 現れた場所はちょうど家の玄関口の前だ。すぐさま水夏は粒子の水滴を張り巡らせ一面を霧にしていく。

 数秒後には完全に視界が見えなくなっていった。

 家に水夏を招き入れ扉を閉じ再度【施錠ロック】の魔法を施した。


「さて、どうしたものやらね」

『少ししてから、私が午後から城下の方に行って情報を聞いてきましょうか。まだ、葵様はこの世界の文字を理解していないと思いますから』

 というかね。ここ二、三日でこの世界の言語を覚えるなんて少し難しいと思うんですが?

 天使さんに能力全般を強化されているので覚えるのは早いと思いますよ。

 その時点で人間やめているような気がしますがどうなんですか!?



ありがとうございました。

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