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第1話 異世界転移と風の少女

 僕はなぜか仰向けでユラユラしている。だけど、背中は何も冷たくな背中を持ち上げている感触だけはある。

 そして、周りは暗かった。


「なんだここは……。」

 一度、目を閉じて再度、目を開くと……


「はい、こんにちは♪」

 声をかけてきたのはブロンズ色のロングな女性がいた。

 服装は……西洋の天使が着ている服装に近かった。ちなみに自分は立っている状態になっていた。

 場所もさっきの暗い場所ではなく、明るい雰囲気……例えるなら天国と思わせる場所だな。周りには雲が流れていたからだ。


「えっと……大丈夫ですか?」

 女性は不思議そうな表情で僕の顔を覗き込んだ。不意にのぞかせ来た顔で驚いて僕は一歩後ろによろめいてしまった。


「……気分がすぐれないですか?」

「あ、あはは…すいません。ちょっと、吃驚してしまったので……。」

 頬を赤らめながらそう答えた。だって、きれいな人がいきなりドアップできたら頬をあかめたりしますよ……たぶん?


「改めて確認したいのですが……【貴女(あなた)】の名前は槻月(きつき)(あおい)さんで合っていますでしょうか?」

「はい、間違いないですけど……。」

 女性にそう答えた瞬間に思いっきり頭を下げた、それも鋭角になるぐらいの角度に。


「え?えぇ??」

「本当に申し訳ありません。貴方はまだ死ぬ魂ではありませんでしたがこちらの手違いにより死んでしまいました……

 本当に申し訳ございません!!」

 顔を上げてそう言うともう一度、深々と頭を下げた。


「…………は、はぁ…。」

 確か僕は猛スピードのトラックに跳ね飛ばされたんだよね? 普通なら即死レベルではないのか?


「訂正入れますとトラックに跳ねられるのは確定なのです。」

 トラックに跳ねられるのは確定していたのか。ぶつかった時の感触を思い出し身震いをした。


「その後にゴミの山に突っ込み命をとりとめる予定でしたが、早めにゴミ収集が来てしまい撤去されてしまったのです。」

「…………。」

 その言葉に俺は絶句するしかなかった。

 女性の方も本当に申し訳ないという表情で僕の方を見ていた。


「それで、神族……神様達の話し合いの結果をお伝えしたいと思います。」

「話し合い?」

「はい、いくつありますので順にお伝えしますね。」

 というか、神様って何人もいるのか?

 そういうと、小さく咳払いをすると一冊のノートを取り出した。

 ノートをペラペラとめくり……


「一つ目ですが、流石に生きていた世界に戻すことはできませんのでそこは理解してください。」

「まぁ、流石に無理がありそうですね。」

 もしかすると既に白骨化してる可能性があるので無理だとは思っていた。


「別世界に姿そのままで転移することは可能です。それに伴い、いくつかの特典といいますか能力を付与したいと思います……との事です」

「特典ですか…?」

 特典と言われてもあまりピンと来なかった。贈物ギフトをボクに与えてくれるってことだろうか?


「一つは身体能力と精神能力の能力上昇です。どれくらい上がってるかはあっちの世界に【飛んだ】時に確認したほうがいいでしょう。」

「精神能力?」

「えぇ、貴方が行く世界は【魔法が使える世界】ですから」

「なるほど…」

「二つ目はアーティファクトですね。」

 そういうと、一つの8つのクリスタルが埋め込まれた本を渡された。その本の表紙には8つの色違いの宝石クリスタルが埋め込まれてあった。


「本来はアーティファクトには名前がつているのですがこれは名前すらない……簡単に言えば、貴女あなた専用の貴女あなたにしか使うことができない本なのです」

 そして、手渡せた本をペラペラめくると見事に何も書かれてなかった。


「それは、自動に描写や記入をしてくれる代物です。地図を浮かばせることも可能です。他にも機能がありますがそれもあちらで確認すればいいと思います」

 そういって、開いていた本を閉じた。


「今現在で渡せる物は以上となります」

「今渡せる物?」

「はい、もう一つあるのですが……現在はまだ渡せる状態ではないので完成次第でそちらに届ければと思います」

「そうですか、色々とありがとうございます」

 そういって女性は微笑んでくれた。


「では、目を閉じてください。転送をしたいと思います」

「はい」

 そして、僕はゆっくりと目を閉じた。


貴女あなたがこれから生きていく世界で幸あらんことを……」

 そして、浮遊感に包まれたと思った瞬間、浮遊感に包まれたと同時に意識が飛んだ。



 ○●○●



 音が聞こえる……

 川の音、風で木の葉が擦れる音、その風で漂う草木の香り……。

 そして、ゆっくりと目を開けると青々とした空が木漏れ日から漏れていた。

 僕はゆっくりと意識を覚醒させ上半身を起こしあたりを確認していく。

 そこは、僕が住んでいた場所とはまるで別次元だった。


「……本当に僕が生きていた場所とは全然違うんだな。」

 というか、こんなにも草木の香りや澄んだ空気を吸ったことなんてこの15年で数えるほどないと思う。

 というか、現在地すら分からないんだけど……

 ふと、寝そべっていた横を見ると天使から貰った本があった。


「そういえば、この本って地図が見れるって言っていたよな。」

 そう言いながら本を開くとカラフルな地図が浮かび上がってきた。


「というか、地図って自動生成されるのか……歩いて地図を完成させるものかと思ったけど。」

 そこまでRPGロールプレイングゲームと一緒ではないということか。

 てか、完全にゲーム脳だよなこんな考えをするのは。

 起き上がり、再度周りを見渡した。

 街道なのだろうか一本の道が伸びていた。

 さぁて、ここから同やって町まで行こう……というかこの世界の貨幣なんて持っていないし。

 そう思って、ポケットの中に手を入れるが……ん、手に何か当たる感触がある。

 それを、手にして出してみると……。


「……財布だけか?」

 前に居た世界の貨幣とポイントカードとかそんな物しか入ってなかった。小さくため息ついた。

 まず、何かするにしてもこの世界の貨幣というかお金が必要になるな。

 とはいっても、この世界でお金を稼ぐ方法はなんだ?

 店でバイトしてお金を稼いでいくか?

 もしくは別の方法でお金を稼いでいくしかないか。

 なんにしてもこの世界での貨幣を手に入れない何も始まらない気がする。

 流石に最初から何かに頼るっていうのも何かと思うし……とりあえずは何とかしてみるか。

 お金関係以外では使用してみよう。


「というか、すでに頭の中にこれの使い方がわかっているのはなんか不思議だよな。」

 本を開く。


「この近辺の地図を表示……生活可能な場所はあれは表示。」

 すると、瞬時に本の開いたページ内で地図が表示されてふぃく。

 それと同時に一つだけ点滅する点が表示された。

 うまくヒットしたけど……というか、この表記されている場所っは木がいっぱいあるから森の中かなんかだよな?

 あの天使(?)は異世界と言われていることだし、一応ばれないようにここで何とかしていくか。

 そう考えながらそのほうに向かっていく。

 完全に人が通った道ではなく獣道の方に入ってく。

 というか、ここって異世界だよね。

 絶対、魔物モンスターが生息してるんだが……。


「……大きな木?」

 しばらく森の中を歩いていくと、木というか巨木が一本そこにそびえ立っていた。ここに来るまでは本のナビにて迂回しながら魔物モンスターに出会うことはなかった。

 それを眺めていると一陣の風が吹いた。

 一度目を閉じ、再度目を開けると一人の女性が宙を浮いていた。

 髪の色は薄いグリーンでその体の周りは風が渦巻いていた。


『……貴女あなたが天使長様が言われていた方ですね。』

「……天使長? てか、話している言葉がわかる??」

 いや、普通は精霊とか人外の会話って成立しないと思うんだが。

 うーん、唸りながら考えていると、その意味を理解したように精霊は微笑み返した。


『本来はそうですが貴女あなたは特別っていうことです』

「特別?」

『神々様からの贈物ギフトの一つと思ってください』

 確かに天使長(あの空間であった天使)が幾つか特典を付けるとか言っていたがそれの一つということであろう。

 ありがたいといえばありがたいな。


「それで、君が出てきた理由はなんだ?」

『簡単なことです。貴女あなたとの契約エンゲージを行いたいのです』

契約エンゲージ?」

『はい。この世界での補助サポートを行うことですね』

 そういいながら優しく微笑んでくれた。

 確かにこの世界に来て右も左も分からないからサポートは必要だな。

 ただ、この世界の人間ではなく精霊っていうのは少し不安ではあるが。

 ただ、考えては仕方ないと思った。


「それで、君と契約するにはどうしたらいいんだ?」

『私に名前を与えてください。名前と同時に貴女あなたに触れますのでその時に少しだけでいいので魔力を私に注いで下さい。そすれば私と貴女あなたとの契約が完了します。』

 名前かぁ……

 風に関する名前って日本風の名前で良いのだろうか? 日本風の名前だったら【ふう】とかあるけど洋風系だったら【シルフ】とか【シルフィード】と思うんだけど。


貴女あなたが思う通りつければ良いのです。』

「それだったら……【風香ふうか】はどうか? 書き方は風を香ると書くんだが。」

 地面に漢字を書く。

 その意味と教えると納得してくれた。


『では、私の手と貴女の手を合わせ同時に貴女あなたの魔力を流し込んで下さい』

 ゆっくりと地面に足をつけてボクの方に右手を伸ばした。

 それに答えるようにボクも右手を伸ばし小さな手と合わせ、ゆっくりとボクの中にあった【気の流れ】を受け渡すように流した。

『我、風の大精霊の名のもとに貴女あなた……槻月きつき あおい契約エンゲージを結ぶ!!』

 次の瞬間、ボクと風香の周りに穏やかな風が吹くとすぐに収まった。

 そして、風香は目をパチクリとさせた。


『葵様は男の子だったのですか!?』

「…………………はい?」

『いえ、その身なりから女性かと思っていたので……』

 いや、なんでそう思ったのだ?


『えっと……髪は長いですし、顔も女性そのものでしたし……』

「…………」

 そのまま、風香に背を向けて確認。

 うん、特徴的なものはちゃんと【付いてる】……間違いなく男性の体で間違いない。

 そうなると……多分、身体的特徴が女性と見えてしまってるのか。

 はぁ……

 ボクは地面に膝と手をついて大きくため息を吐いた。


『葵様…大丈夫ですか?』

「うん、大丈夫だよ……なんとなく理解したよ。」

『声も女性的な声でありますからね。』

 女性的というか、変声期前みたいな声なんだろう。

 居るからな、変声期を迎えないでその声の特徴のままで成長する人。

 それでも、本当に稀なことではあるのだけど……。


「自分のことは後に考えて……とりあえずは、雨風をしのげる場所を見つけない同しようもないな。」

『それなら、目の前の木をつかえばいいと思います。それに、葵様は魔法使いですから出来ますよ』

 すると、本が急に空中に浮かび上がるとパラパラとページが目繰り、ピタリと止まると一言だけ浮かび上がってきた。


【クリエイト】


 その言葉が出てきただけだった。

 いや、創造クリエイトということだよな?

 ていくか、この魔法ってこの世界にあって良いのか?

 基本、物を造り出すということは創生とほぼ同意語であるよな……

 その言葉を考えながら風香の方を見ると首を横に振る。


『えっと……多分ですけど、それ魔法ではなく贈物ギフトの一つだと思いますが……想像通りのものだとおもいます』

「そうだよね……」

『とりあえず、やってみたらどうでしょう?』

 確かにここでなんだかんだしていたら夕闇になってしまいそうだしな。

 巨木(直径10Mほどある木)に手をかざす。

 そして、頭のなかに巨木の中に部屋の見取り図を家具を思い浮かべる……


「……【クリエイト】」


 そうつぶやいた瞬間、巨木は光りに包まれた。その光はすぐに消滅して、巨木の下の部分に一枚の扉が現れた。

 とりあえず、成功したんだよな?

 そして、ゆっくりと扉の所に行き、扉を押すと暖炉とテーブル、水回りが頭のなかで思った通りの部屋ができていた。


「これは、すごいな……」

『……一瞬で作り上げるほうが私は驚きですね』

 確かにゲームでも膨大な量の魔力とか必要するはずだし。

 再度本を見ると【クリエイト】の下に説明文が出てきた。



【クリエイト】

 空気中の魔素を物質変換させて物を作り上げる魔法。

 光の大精霊と契約しないと使用はできない。



 その文字を見て硬直てしまった。

 おい、まて……さらっと、重大な部分が入ってるんだが?

 本来は大精霊と契約しないと契約しないと使用不可な魔法!?

 いや、可能性としては天使(その上の神様ラインであろう)の贈物ギフトであることは間違いないと思う。

 すでにこの世界から規格から飛び出ているのですがどうするんですかこれ?

 これ以上のないため息が出てきたのは明らかであった。


『葵様、実体になりますね。』

 そう言い残して、地面に足をつけた。

 すると、突然に風香の体が光りだすと、半透明だった体が肉質を帯びたから……

 ってちょっと待てぇ!!


『どうかしましたか? 葵様……??』

「なんで全裸!?」

『実体化なので流石に服は実体化してからないからではないと作り出すことが出来ませんので』

 そして、風香の体に風が吹いたと同時にロールプレイングゲームで言うと村人風の洋服である。

 ただ、雰囲気は12から13歳の容姿ではあるが、なんか達観している感覚でもある。


『一緒に生活していくのでこれからよろしくお願いしますね。葵様。』

 その言葉で俺は人生最大の絶叫することになったのは言うまでもなかった。



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