第1章 第6話
すっごく間空いてすみません!
まっていてくださった方がいると信じて…(願い)
「そうか、魔法使いか……」
この世界には魔法使いというのは普通に存在が認識されている。
だが、この常識無しの少女はどこまで知っているのか……
「魔法使いについて、どこまで知っている?」
「えと、突然魔法が使えるようになった人たちのこと、デスよね?」
だいたい合ってた。
「まぁそんな感じだが、今は少し変わってしまっているんだ。」
そう言って、男は説明を始めた。
「今は、魔法使いといっても3種類に分かれているんだ。さっきお前が言ったように魔法が使えるようになった元人間たちの新生派、元から魔法が使える魔人たちの古参派、そんで、種族間で結婚したとか、争いが嫌だって奴らがいる中立派。主にこの3つだな。」
ここで一旦息をついた。
少女は真剣な眼差しで男の話をきいている。
「魔法使いさんにも派閥とかがあるんデスね……」
「生きてる以上は争いは避けられないだろ。」
悲しいけどな。
「新生派と古参派の街はピリピリしてて危ないから、中立派の街にでも行こうか。」
「いいんデスかっ」
少女はキラキラと目を輝かせた。
「会いたいんだろ?行かないと会えないぞ。」
なぜここまで少女につくしてあげるのか。
それは、男の目的を達成するのにちょうど良いから。
そう、それだけ。他の理由なんてない。
自分に言い聞かせる。あのことを忘れないように。
「どこで魔法使いさんたちに会えるデスか?」
「あー、この次元にはないよ。とあるルートで別の次元に行かなきゃ。」
「えっ、お兄さんは知ってるデスか?」
「あー、まぁな」
「なんでデス?」
「秘密だ。」
「むぅ……」
ぷくっと頬を膨らませる。新しい表情だ。
思わず微笑み、少女の頭をポンと撫でる
「じゃ、行くか」
「はい、デスっ」
「とは言ってもその格好じゃいけないけどな」
森から出たばかり、あちこちにほつれがあって汚れてしまってる格好は、少々よろしくない。
「服でも買いに行くか」
「服を買う、デスかっ?」
声を上げ、くるくると自分の格好を確認する少女。
男と出会った時と変わらない、ポンチョのような服。
デザインは可愛らしいが、着こんだ様子が見て取れるくたびれようだ。
「い、いくデスか、買いに行くデスか!」
わくわく
子犬ならブンブンと尻尾を振ってそうな興奮ぶりだ。
「あぁ、行くけど。今は夜だから、明日な」
店が開いてないのだった。
「あ、そデスよね……」
しゅん、とした少女の左手首にはキラキラとブレスレットが光っている。
「俺は朝まで寝るけど、どうする?」
「私は……」
少女はその左手を、宙に伸ばして
「星でも、見ています」
さらりと、微笑んだ。その表情は今まで見せてくれた表情とはちがって、少し憂いを秘めていた。
どうでしたか?
1週間に一回は更新したいと思っています!
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