第5話
1週間以上あいてしまいました……!
すみません…。
しかも短いです……
「…ねるってなんデスか?」
「は?」
ちょっとまて、ふざけてるのか?
「寝るは寝るだよ。睡眠だ。夜寝るだろ?」
「え?」
頭をかかえて少女をみる。
だが、その瞳は純粋無垢そのもの。
表情も、“きょとん”だ。
とてもからかってるとは思えなかった。
「あ、あの……」
こいつ、睡眠をしらないのか?
まさか、寝ないのか?
「おにいさん……?」
いやいや、そんなことはありえないだろ。
人として睡眠なしでどうやって生き……
「おにいさんっ」
「すまん」
軽くパニックだ。
「一応聞くが、今まで夜はなにしてたんだ?」
「よる?よるは、星を見てたデスよ?」
「……毎晩寝ないで?」
「寝る、が何かわかりませんが、たぶん無いデス」
受け入れるしかなさそうだ。
「お前、本当に人間か?」
「むむっ、失礼なのデスよ」
軽口を叩きつつ、男は考える。
少女は寝なくていいものと仮定しよう。
だが男はれっきとした人間だ。
2、3日程度は大丈夫だが、やはり睡眠は取らなければならない。
「とりあえず、旅の目的でも決めるか」
改めて考えると、目的なしに旅に出るとは……。案外思い切ったことをしたと思う。
「どこか行きたいところはあるか?」
「わ、私が決めていいんデスか?」
少し困り顔だ。
男としては少女さえいてくれれば(ブレスレットさえあれば)問題はない。
「私、魔法使いさんたちに会いたい、デス」
おずおずと答える。
「魔法、使い……」
男の脳裏にフラッシュバックする。
燃え上がる炎、響き渡る悲鳴。
逃げ惑う人々と、それを見て声を上げて笑う影。
男が伸ばした腕を、泣き笑い顔で振り払った少女ーーー。
「おにぃ、さん?」
はっと、現実に引き戻される。
見ると、心配そうな面持ちで見上げる少女の顔があった。
「なんでもない」
そう言って頭にぽんと手をのせる。
なでられる少女が、記憶の中の“少女”と
重なった。
短かかったですね……!
次はもう少し早めに更新したいです(願望)
感想&評価おねがいします!